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かんぽ生命、一番難しい仕事にワトソン入れた訳

「システムのせいで無理とは言いません」

2016年12月19日(月)

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井戸潔・かんぽ生命取締役兼代表執行役副社長(右)と日高信彦・ ガートナー ジャパン代表取締役社長(写真:的野 弘路、以下同)
保険の最重要業務である支払いに、米IBMの意思決定支援システム「Watson(ワトソン)」を使う。かんぽ生命は世界初の取り組みを始めている。なぜ一番難しい業務から適用したのか。新しいテクノロジーを使って、かんぽ生命は今後どの分野に力を入れるのか。情報システムと事務の責任者、井戸潔取締役兼代表執行役副社長に、IT(情報技術)リサーチ大手ガートナー ジャパンの日高信彦代表取締役社長が尋ねた。
(構成は谷島宣之=日経BPビジョナリー経営研究所研究員、中村建助=日経コンピュータ編集長)

日高:かんぽ生命は保険の支払い業務に米IBMの意思決定支援システムWatsonを使う取り組みを進めています。支払いという重要な業務に適用するのは世界初ではないでしょうか。狙いと業務をどう変えていくのか、その辺りからお聞きかせ下さい。

井戸:やってみようと思い立ってから、もう2年半以上経ちました。いよいよ本番で使う段階です。支払いに使うのは確かに挑戦ですが、Watsonを初めて知った時から、その発想が出てきました。

 経緯をお話したほうが分かりやすいと思います。Watsonとの出合いは2014年1月まで遡ります。当社社長の石井雅実(取締役兼代表執行役社長)と私とで、IBMのジニー・ロメッティCEO(最高経営責任者)にお会いしました。

日高:米国まで行かれたのですね。

井戸:ええ。2017年1月から動かそうとしている次期基幹系システムの開発パートナーがIBMなのです。保険に関わる事務を処理するシステムをすべて作り直す一大プロジェクトですから、IBM全体として支援して欲しいと要請に行きました。

 そのときにロメッティCEOから「今こういうことを考えている」とWatsonの話が出ました。色々な情報をコンピューターが自ら学習し、学習すればするほど賢くなっていく。石井も私も驚きました。

 情報システムの世界では、色々な会社が毎年のように新しい言葉を繰り出しますが、私からすると大半は既存技術の活用に見えるのです。クラウドコンピューティングにしても、IoT(モノのインターネット)にしても、そうです。

日高:実際に使えるようになったという点で進化していますが、コンセプトは以前からありましたし、使われている技術も今までの応用ですよね。

井戸:ところがWatsonは自分で学習するという。それができるなら新しいと思いました。社長は支払い業務の高度化に使えるのではないか、とすぐ閃いたそうです。

日高:いきなりそこに行ったわけですか。

井戸:はい。それが出発点です。私としては「社長、何を仰っているのですか」と思ったのですが。支払い業務には正確性とスピードが要求されます。保険会社にとって最重要の業務ですし。

コメント1件コメント/レビュー

 悪くはないが、もうちょっと勉強してほしい。ユースケースというのはUML(Unified Modeling Language)というプログラム設計前のシステムフローを見える化した、一種の言語体系で使われる。
 システムの公開にしても、オープンソース化によるプラットフォーム構築と同じ(いま普及しているQRコードも同じ方法で広げた)。
 もちろん一般の人向けということはあるんだろうが、もうすこし詳細に踏み込んでもらいたかった。(2016/12/19 07:01)

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「かんぽ生命、一番難しい仕事にワトソン入れた訳」の著者

谷島 宣之

谷島 宣之(やじま・のぶゆき)

日経BP総研

一貫してビジネスとテクノロジーの関わりについて執筆。1985年から日経コンピュータ記者。2009年1月から編集長。2015年から日経BP総研 上席研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

中村 建助

中村 建助(なかむら・けんすけ)

ITpro編集長

日経デザイン、日経ストアデザイン、日経コンピュータ、日経ソリューションビジネス編集長、日経エコロジー編集長、日経ビジネス副編集長などを経て、2012年よりITpro編集長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

 悪くはないが、もうちょっと勉強してほしい。ユースケースというのはUML(Unified Modeling Language)というプログラム設計前のシステムフローを見える化した、一種の言語体系で使われる。
 システムの公開にしても、オープンソース化によるプラットフォーム構築と同じ(いま普及しているQRコードも同じ方法で広げた)。
 もちろん一般の人向けということはあるんだろうが、もうすこし詳細に踏み込んでもらいたかった。(2016/12/19 07:01)

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