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「お年寄り」と「AI」が理解できない仕事を選べ

ボストンコンサルティンググループの杉田浩章・日本代表に聞く

2017年1月16日(月)

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 今後10年間で、既存産業の枠組みは大きく変わる。今の秩序を前提に業界首位を目指すような企業は間違いなく凋落していく。こう指摘するのは、ボストンコンサルティンググループの杉田浩章・日本代表だ。10年後にどんな産業が勃興し、衰退しているのか。学生時代に戻って就職活動をやり直すなら、どんな仕事を選ぶのか。杉田氏に聞いた。

(聞き手は小笠原 啓)

杉田 浩章(すぎた・ひろあき)氏
ボストン コンサルティング グループ 日本代表
東京工業大学工学部卒業。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。JTBを経て現在に至る。消費財、自動車、メディア、サービス、産業財等の業界を中心に、トランスフォーメーション、グループマネジメント、グローバル化戦略、マーケティング戦略策定・実行支援、営業改革、組織・人事改革等のコンサルティングを数多く手がけている。著書に『BCG流 戦略営業』(日経ビジネス人文庫)など。(写真:陶山 勉、以下同)

今から10年後の2027年には、どんな産業が勃興し、衰退していると予測しますか。

杉田:未来を見通すのは非常に難しいのですが、一つだけ確実に言えるのは、現在の産業構造や業界ごとの線引きは、10年後には大きく変わるということです。今の産業秩序を前提にして、その中で覇権を築こうとする企業は間違いなく凋落していきます。

 理由は「デジタル化」です。デジタル化が企業のコスト構造を変え、技術革新が幅広い分野に影響を及ぼすようになる。過去10年で様々な産業が変わりましたが、今後10年を考えるとそのペースは加速するでしょう。

 例えば自動車産業。米グーグルや米アップルといったテクノロジー企業が相次ぎ参入し、自動運転技術の開発に乗り出しました。新しいプレーヤーが登場したことで、競争環境が激変しています。

 こうした中で、自動車という「ハードウエア」にこだわり過ぎると、競争から取り残されかねない。自動運転技術が進展してシェアリングサービスが普及すると、「自家用車」という形態がなくなるかもしれないからです。

 企業にとって重要なのは、顧客のニーズを満たすこと。既存メーカーは自動車そのものの性能でグーグルやアップルと競い合うのでなく、ユーザーが必要とする移動手段を提供するという観点で、事業を考え直す必要があるでしょう。

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「「お年寄り」と「AI」が理解できない仕事を選べ」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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