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次はペットや靴? 本屋を続けるための策

有隣堂社長 松信裕氏に聞く(後編)

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2018年7月13日(金)

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前回、「東京ミッドタウン日比谷」にメガネ店や理容店、居酒屋など8業種を複合させた「HIBIYA CENTRAL MARKET(ヒビヤ セントラル マーケット)」を開業した老舗書店、有隣堂(横浜市)の松信裕社長に、その経緯をつまびらかにしてもらった。後編では、開業後の運営状況、さらにその次、書店を続けていくには何が必要なのか聞いた。前編はこちら

ヒビヤ セントラル マーケットの立ち上がりはいかがですか。

松信:絶好調です。初日の売り上げは開店景気もあって400万円ほどになりました。その後も毎日、売り上げ目標をクリアしています。

 私は飲食店の利益率が高いことは知ってはいたのですが、改めて目の当たりにすると、やはりすごいなと思います。それから、なぜ婦人服を売る店が多くあるのかも分かりました。やはり利益率が高いんですね。ファッションの販売に携わっている人たちは「松信さん、ファッションってそんなに甘くないよ」とおっしゃる。確かに甘くはないのだろうと思います。

 ですが売れれば大きい。ファッションに限ったことではありませんが、時代やお客様の感性なり気分にフィットする商品と、それを好ましいと思うお客様が出合えば、売れるのです。じゃあ、有隣堂は婦人服を分かっているのかと言われたら、全然分かっていない。そういう部分を補うためにも南さんにディレクションを任せたんです。

本を売るためにどんな付加価値が必要か考える

課題も出てきたのではないですか。

松信:雑貨も売れていますが、雑貨店は、本来どれくらいの売り上げ規模が必要で、どれくらい利益が取れれば成功なのかが、雑貨だけの専門店を経営したことがない私たちには分からないんです。しばらくは自分たちの基準でやっていくしかないと思っています。

 飲食店、理容店の運営に目を向けると、東京ミッドタウン日比谷の上層部にあるオフィスフロアへの入居はこれからですから、今後も大いに期待できます。

書店には、書籍や雑誌だけでない付加価値、“出っ張り”が必要という。ヒビヤ セントラル マーケットには、写真の居酒屋も設置している。有隣堂では、次の店づくりでも、出っ張りを検討する

 ほかに人材面での課題もあります。理容店の店員、居酒屋の店員も有隣堂の契約社員です。書店とは職能が全く違う人材を生かしていく必要があります。ですが、給与基準も就業規則も従来とは異なります。これまでは「おーい、こっちが大変だから手伝ってくれ」で済んでいたのが、理容店の社員にブティックを手伝えというわけにはいかないでしょう。ここは思案のしどころです。

 一方で異業種だからこそ、店舗間で生じるカルチャーショックが新しい思考や可能性を生み出して、それぞれの店舗の活性化にもつながっていくのではないかと期待しています。

今後も、ヒビヤ セントラル マーケットのような業態を増やしていくのでしょうか。

松信:分からない、本当に分からない。手探りでやっていくしかないと思っています。ただ、その中心には本がある。本を売りたいがためにどういった付加価値が必要なのか、考えていきたい。まだ発表はできませんが、次の新しいチャレンジも考えています。

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