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山奥のスキー場にお客が詰めかけるわけ

マックアースCEO 一ノ本達己氏に聞く(前編)

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2018年10月5日(金)

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マックアースは、スキー場の再生事業などを手掛け、バブル崩壊で客足の遠のいたスキー場に、人を呼び戻している。昨シーズンは、国内では14年ぶりとなるスキー場の新設を果たした。これらの原点には、持続可能な中山間地域の創造、学校の団体客に絞った旅館経営と体験プログラムの提供があった。CEOの一ノ本達己氏にスキー場経営に対する思い、今後を聞いた。

マックアースのスキー場の事業について、最近のトピックスを教えて下さい。

一ノ本:2017年、新たなスキー場「峰山高原リゾート ホワイトピーク」を、兵庫県の姫路から50分ほどの神河町(かみかわちょう)にオープンしました。このスキー場は当社が神河町に提案し、町から指定管理者に指名されて運営しています。

 スキー場の新設は日本では14年ぶりで、「このご時世にスキー場を新しく造るとは!」とかなり驚かれました。

 しかし、蓋を開けると、リフトが2本の小さいスキー場ながら、昨シーズンは5万7000人が来場しました。日本の平均はリフト1本当たりの平均利用者数が1万6000人ですから、かなり優秀なスキー場と言えます。

 しかも、スキー板などのレンタル率が約70%に達しました。通常のスキー場とは違う、普段あまりスキーには行かないようなお客様が来てくださいました。

一ノ本 達己(いちのもと・たつみ)
マックアース代表取締役CEO。1967年兵庫県養父市生まれ。90年京都産業大学卒業後、パークホテル白樺館(現・マックアース)に入社。95年、27歳で現職。スキーは上級者。今でも国体の予選に参加しているという。ほか「ウェイクサーフィン」に挑戦中。同社グループでは現在、スキー場26カ所、ホテル18カ所、キャンプ場3カ所、ゴルフコース4カ所を所有あるいは指定管理などで運営している(写真:山本祐之)

 この峰山高原には、もともと町が所有しているホテルが1軒あり、指定管理者が運営していました。ところが、彼らが撤退することになり、町から当社に指定管理を依頼する電話があったんです。

 ここは当社で目を付けていた場所でもあったので、すぐにホテルを見に行き、改めて山も確認しました。山はスキー場になると判断して、町との交渉に入りました。

シーズン券だけでスキー場来場者の約4割を確保

峰山高原が良いスキー場になると判断した理由は何ですか。

一ノ本:スキー場はそもそも遠いところにあります。車で出掛けて行くにもスタッドレスタイヤに替える必要があるなどハードルが高いのですが、ここならスキー場から駅に送迎バスを出すことができます。天然の雪は少ない場所ですが、スノーマシンでの降雪が可能です。

 今、スキー場は、山奥でお客様が来るのをじっと待っているだけでは不十分です。ウインタースポーツをしてもらいたければ、スキー場のほうからマーケットへ近付かなければなりません。

 そうすれば、市場はまだ拡大すると考えています。小さい山で滑ってスキーがうまくなれば、すぐにそこでは物足りなくなり、山奥の広いスキー場まで足を延ばしてもらえるようになります。

 通常、スキーヤーは1つのスキー場に対して強い愛着を持ちます。行き付けのスキー場があるんです。ところがそこに飽きると、ウインタースポーツ自体から離れてしまうといったケースがよくあります。別の山に行ってもらえれば、別の楽しみ方ができます。

 いろいろな山で、新たな楽しみ方を知ってもらいたい――私たちはそう考えています。

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