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欧州留学経験が健康産業への注力につながった

ルネサンス会長 斎藤敏一氏に聞く(後編)

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2017年11月20日(月)

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フィットネスクラブをレジャー産業から健康産業へとシフトさせてきたルネサンス。同社は化学メーカーの社内ベンチャーとしてスタートした企業。なぜ化学メーカーが畑違いのビジネスを成功させることができたのか。その背景には研究者として入社した斎藤氏の行動力があった。

およそ40年、この業界で活躍されてきた斎藤会長のライフワークとしては、今後、どのようなことに取り組んでいかれますか。

斎藤:フィットネスクラブ、あるいは「元氣ジム」などでも既に取り組んでいますが、病気予防や介護予防の仕組みをもっと高度に確立したいと思っています。米国などと比べると、日本はこの分野で国と民間の連携が取れている珍しい国なので、企業はそこへ投資するつもりで健康づくりを進めていくべきだと思っています。

さいとう・としかず ルネサンス会長。1944年仙台市生まれ。
京都大学工学部卒業後、67年、大日本インキ化学工業(現・DIC)入社。社内ベンチャーでインドア8面のテニススクールを企画、79年ディッククリエーション(現・ルネサンス)創業。14~16世紀に欧州で起こった文芸復興運動「ルネサンス」を人間性の回復と読み替えて、社名、施設名とした。2008年から現職。公職に、経済同友会監査役、スポーツ健康産業団体連合会会長、日本ホスピタリティ推進協会理事長など。(写真:山本祐之)

スイス留学で日本と異なる生活様式になじんだ

ところで、フィットネスクラブを運営するルネサンスが、実は化学メーカーの一部門としてスタートしたことをご存じない方も多いはずです。なぜ、フィットネスクラブを始めたのでしょうか。

斎藤:話は私の入社前に遡ります。私は京都大学工学部の合成化学科を卒業したのですが、今もそうでしょうが、理系の場合、最後の1年間は大学で助手の先生に付いて研究をするのです。その時たまたま、私の所属していた合成化学教室にスイス連邦工科大学からウェルナー・コッホという博士が研究のためにやってきていました。その彼が、滞在の最後の年に学生の卒業研究の面倒も見てくれるということになったんです。

 では、学生の誰がコッホ博士に研究を見てもらうか決めよう、というときに、彼とは英語でコミュニケーションしなくてはならないからと、誰も手を挙げないんです。そこで私が「片言でもいいですか」と申し出ましたら、教授が「ではやりなさい」と言い、私が彼に付くことになってしまいました。誰かが手を挙げれば、もっと英語のできる学生にすんなり決まるだろうと高をくくっていたところ、結局誰も手を挙げず、私に決まってしまったんです。私としては意外な展開で、どうしようという気持ちでした。

 それでも決まったことですので、コッホ博士とはなんとかコミュニケーションを取って研究をしました。研究だけでなく、一緒に北海道へ旅行するなど楽しく過ごすという時間にも恵まれました。そうしましたら、卒業の3、4カ月前に、コッホ博士が「スイスに留学しないか」と言うのです。コッホ博士の恩師がスイス連邦工科大学の教授で後に学長になったのですが、彼の推薦する学生なら、その大学で共同研究者として無条件で引き受けてくれると言うので、2年間行かせてもらうことにしたのです。念のため言っておきますと、共同研究者という扱いなので、修士課程に通うのとは違い、給料ももらえます。

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