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警察で学んだ、マンガ家として急成長する方法

『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』作者、泰三子さんに聞く(後編)

2018年4月25日(水)

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 警察は「しょうもない人々が頑張っている」ことを世の中に伝えたい、と考え、10年間勤めた警察を辞めてマンガ家に転身しようとした泰三子(やす・みこ)さん。しかし、その時点でマンガを描いた経験はなかった。警官としてのお仕事から、人気週刊マンガ雑誌「モーニング」で週刊連載を勝ち取るまでに、いったい何があったのか?

(前編から読む

泰 三子さんは「似顔絵捜査官」……って初めて聞きましたけれど、似顔絵捜査官としての経験で、容疑者の「悪いおじさんの顔」を描くのは慣れていた。ネット検索で「可愛い 女の子」の絵の雰囲気もなんとかつかんだ。でも、マンガ家としての経験はゼロだった、と。

講談社担当編集者タブチさん(以下タブチ):泰さんがモーニングに投稿されたのが2016年の秋、そこからご連絡させていただいて、1ページものを何度か掲載させていただきながら、参考書籍をお送りしたり、いろいろと。

:アドバイスをいただいて。

編集の方のアドバイスで、何か「へえ」と思ったこととか、意外だったこととか、あるいは「ひどすぎる」でもいいんですけど、何か記憶に残っているものってあります?

それは名言なのか

:いや、もういただいた名言でランキングは作れるぐらいあるんですけど。

おっ。

:いろいろ言われましたもんね。

タブチ:ありましたっけ(笑)。

:ありました。ちょっと甲乙は付けがたいですけど。

どんな言葉が成長につながったのか、ぜひ聞かせてください。

ハコヅメ~交番女子の逆襲 第1巻

泰 三子(やす・みこ) 某県警に10年勤務。2017年、担当編集者の制止も聞かず、公務員の安定を捨て専業マンガ家に転身する。短編『交番女子』が掲載され話題になっていた「モーニング」誌上で、2017年11月より『ハコヅメ ~交番女子の逆襲~』の週刊連載がスタート!

(第1話はここから読めます)

:これは電話でだったんですけど、「うん、やっぱり泰さんは絵で見せるタイプの作家さんではないので、ネーム(台詞、言葉)を多くして、文字をギチギチに詰め込んで、絵を描くスペースを小さくしましょう」と。これは衝撃でした。ああ、現実は参考書とは違うというのが腑に落ちましたね(笑)。

それって名言?

:心に残った一言です。

タブチ:泰さんはネームが切れている(台詞のやりとりがよくできている)ということですね。

もうひとりの担当編集者タカハシさん(以下タカハシ):そうですね。

泰さんは笑いながら内心はむかついている。

:いや、むかつくよりはやっぱり衝撃でしたね、あれって。やっぱりプロの編集の方だから、基本通りのことは言わないんだな、という尊敬の気持ちが芽生えました。絵が下手な人ならば、絵を描くスペースを少なくすればいい、という、その臨機応変さがないといけないんだなと。

なるほどと感心していいのだろうか。いや、でも確かに名言かもしれない。

:名言ですよ。

そんな発想普通ないですよね。

:ないですよね。

上手くないなら上達してくださいと、練習してくださいと言うのが編集者では。

タカハシ:うん、そうですよね。すくなくとも僕はその言い方は思い付かない。

コメント12件コメント/レビュー

わたくしは趣味が空手なもので同じ道場の知人に警察官、自衛官といういざというとき戦わなければならない職業の人が多い方です、
しかし話を聞くと大変なお仕事のようです
わたくしはIT関係ですが業界風に言えばドキュメントの作成料が半端ないとのこと
かつ体はいつも悪と戦えるように保持せねばならないとか

それを人民へわかりやすく描いていただく秦先生は学校教科書何冊分より勉強になります
ありがたやありがたや(2018/08/05 11:58)

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「警察で学んだ、マンガ家として急成長する方法」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

わたくしは趣味が空手なもので同じ道場の知人に警察官、自衛官といういざというとき戦わなければならない職業の人が多い方です、
しかし話を聞くと大変なお仕事のようです
わたくしはIT関係ですが業界風に言えばドキュメントの作成料が半端ないとのこと
かつ体はいつも悪と戦えるように保持せねばならないとか

それを人民へわかりやすく描いていただく秦先生は学校教科書何冊分より勉強になります
ありがたやありがたや(2018/08/05 11:58)

連載前の代原から注目していました。実体験に基づくお仕事マンガはモーニングの保守本流。そこらの警察物にはないリアリティーをめちゃくちゃ楽しんでいます。「本官拾得処理」とか「教養」とか、中の人じゃないと分からない特殊用語は新鮮。今後も注目を浴び続け、おそらくテレビの連ドラとか実写映画になると予想します。作家を育てた編集さんに拍手。(2018/06/15 00:29)

>元の会社(=警察)の感覚では、言われたことを朝の決裁であげられないというのは、「ちょっと仕事が遅いね」と評価されるんじゃないかと。
私の元の会社は警察ではありませんが、私の知る限りの公営の会社では「言われた事の締切」は翌朝にあげるのが期限ですね。それより遅いのは「ちょっと遅いね」と評価されます。
世の中は皆そうだと思ってました。(2018/05/01 08:17)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官