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トランプにニクソンがもし会ったら?

『指導者とは』リチャード・ニクソン著

2016年11月28日(月)

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リチャード・ニクソン氏。写真は第37代米国大統領就任7年前、1962年のもの(TopFoto/アフロ)

 ドナルド・トランプ氏が米大統領選挙で当選しました。長門さんにも、当選前、当選後にそれぞれお話を伺いましたが(「“トランプの家”でも米の政治スタッフが支える)」「金融関係者には『冬の時代』が続く」)、次期米大統領がどんな政治家になるのか、占えるような本はないものでしょうか。

長門:これはまた、大変な無茶振りですね(笑)。前にお話ししたときに「『ビジネスパーソンとしてのトランプ』への期待が効いたように見える」と申し上げましたよね。

トランプ』ワシントン・ポスト取材班、マイケル・クラニッシュ、 マーク・フィッシャーほか著、 文藝春秋

 「政治のプロ」への失望感と裏腹、と仰っていました。彼の事業家としての能力に疑問符を付ける人も多いようです。中でも辛辣だったのが前回もちょっと触れた『トランプ』(ワシントン・ポスト取材班著、文藝春秋)でした。

長門:それでも、「とにかくこの激動期を生き抜いてきた経営者じゃないか」というところは、誰もが認めざるを得ない。だから、政治の世界の常識にとらわれず、なにか新しいことをしてくれるんじゃないか、という期待を持たせる。それに「政治家のことはわからないが、会社経営者ならまだ我々にも理解できる」という気持ちも、米国民の中にはあったと思うんです。

「数字で実績」はアテになるか?

 なるほど。どちらもリーダーという意味では共通だし、数字で実績を残してきた人なら信用できそうだ、と。

長門:日本でも会社経営者から政治家に転身する人は少なくないですね。

 しかし、大統領に求められるものと、経営者に求められるものは本当に共通しているんでしょうか。

長門:ああ、それは確か、ニクソンがうまいことを言っているんですよ。

 ニクソン。ええと(スマホをいじって)、第37代米国大統領のリチャード・ニクソンですね。トランプ氏が就任すると第45代だから、8代前になるのか。1994年に亡くなっています。

長門:たしかいまその本が社長室に置いてあるので、取ってきますからすこし待って頂けますか。

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「トランプにニクソンがもし会ったら?」の著者

長門 正貢

長門 正貢(ながと・まさつぐ)

日本郵政社長

1948年生まれ。1972年4月日本興業銀行入行、みずほコーポレート銀行常務執行役員、富士重工業副社長、シティバンク銀行会長を経て2015年5月ゆうちょ銀行社長、2016年4月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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