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上場とは、泣いちゃうものなのだ

グレイトフル・デッドな3人、6年ぶりに語る(3)

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2016年12月19日(月)

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『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』という本がつないだ不思議な縁により、著者のブライアン・ハリガンさん、デイヴィッド・ミーアマン・スコットさんと監修・解説を担当した糸井重里さんが6年ぶりに再会。「自分が日本で働いていた1990年代と比べ、日本の売上上位の企業の顔ぶれがほとんど変わらないのが不思議」というブライアンさん。どうして日本では、スタートアップが生まれにくいのでしょうか? 鼎談最終回です。

前回から読む)

ブライアン:今回、日本に来たのは、私がCEOを務めるHubSpotの東京オフィスをいよいよ開設したからです。12人の日本人社員を雇い、まずはボストンの本社で“Unusual”(変わった)なトレーニングをしました。

 私が日本に来たのは1998年以来です。改めて日本のビジネスシーンを見て思ったことがあります。会社の入れ替わりがあまりないんです。18年前に大きかった会社はそのまま大きい会社であり続け、小さい会社はそのまま小さい会社であり続けている。

 アメリカでは、フォーチュン誌が、全米企業の総収入金額を500位までランキングにした「Fortune 500」というリストを年に1回発表するのですが、リストの顔ぶれは何年かで半分が入れ替わります。アメリカに限らず、世界の企業の売上高のランキングでもそうです。トップに居続けるというのは、非常にむずかしい。破壊的な変化が起こり、そのままではいられなくなるんです。でも日本はこうした変化に耐性があるのか、トップ企業は18年たってもそのままでした。

左から、糸井重里さん、ブライアン・ハリガンさん、デイヴィッド・ミーアマン・スコットさん。

糸井:そうですね。

ブライアン:だからこそ日本でHubSpotが事業を展開するのは、おもしろいと思っているんです。HubSpotがやっているのは、小さい会社がインターネットをうまく使って、安価に広くPRできるようにすること。小規模なところから、事業をガッと伸ばすお手伝いをしているんです。ちょっとやそっとの環境の変化では企業に影響がないように見える日本で、相撲の寺尾のように小さな会社が大きな会社を倒す力になれるのか(第1回参照)。その挑戦は、すごくおもしろいと思っています。

糸井:日本の上位の企業が上に居続けるのは、ハリウッドのスタジオ・システムに似ていると思うんです。映画自体のコンテンツは時代に合わせてどんどん刷新していくけれど、製作や宣伝、配給をするスタジオは昔から続いている。日本の大きい会社も、そういうことが上手なんじゃないでしょうか。

ブライアン:大きな企業が社内で投資をして、スタートアップ的な事業を始めるのが日本の特徴ですよね。アメリカではガレージでスタートしたような会社に、ベンチャーキャピタルなどが投資をすることで大きくなっていく。日本ではあまり見ないですよね。投資をして企業を育てていくというエコシステムが、日本にはない。そういう意味では、コントロールがききすぎているのかもしれません。

日本では大企業の方がベンチャー的?

糸井:HubSpotがアメリカの建国をモデルにしたように(第1回参照)、アメリカの小さい会社もアメリカの成り立ちと同じように伸びていっている。そういうモデルは、日本にはないですね。日本という国は昔からあって、いわば為政者の側が変化していっているんだと思います。

デイヴィッド:日本の場合は、優秀な若い人がいまだに大企業や官庁に勤めたい、と思っていますよね。スタートアップを立ち上げたいと考えている人は少ない。アメリカでは逆なんです。優秀な人ほど、スタートアップを立ち上げようとする。

糸井:モデルがないというのは大きいと思います。

ブライアン:昔は日本もスタートアップカルチャーがありましたよね。三菱もトヨタも、最初は何もないところからスタートして大きくなった。どうして文化が変わってしまったのでしょう。

糸井:やはり日本では大きな会社のほうが、冒険的なものを取り入れやすいんじゃないでしょうか。だから、若い人も大企業に勤めたほうがより冒険的なことができる。それはそれでいいんですけど、それだけじゃつまらないですよね。

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