• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「おかしい」と言い、問題解決できる人材が重要

児玉 和[グンゼ前社長]

  • 日経ビジネス

バックナンバー

[1/2ページ]

2018年5月24日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

(日経ビジネス2018年3月26日号より転載)

気付いたらゴミを拾う
周囲の視線は気にせず 正しいことを堂々と

(写真=山田 哲也)

 落ちているゴミを見つけたら、拾わなければなりません。無視して通り過ぎた後で、「実は気付いていたんだ」と言ってもだめ。やるべきことが分かっているなら、大事なのは実行することです。

 バブル真っ盛りの1989年。私は米国の合弁会社に、財務担当副社長として赴任しました。繊維メーカーとして成長してきたグンゼは当時、非繊維事業の拡大を目指して新分野への進出を急いでいました。そこで出資した一社が、経営の混乱から事業を立ち上げられずにいたのです。

 グンゼが出資した狙いは、「プラスチックランプ」の技術を取り込むこと。既存のランプと比べて長寿命で低コストという利点があり、米国では飛行機のコックピットや自動車の計器類のバックライトとして期待されていました。一方で既存技術と比べて、未完成な点も多かった。

 本来ならば合弁会社の社長が腹をくくり、新旧どちらの技術を推進するか、方針を定めるべきでした。しかし決めきれずに、どっちつかずの対応を続けたことで、社内で不協和音が高まっていたのです。

 私の使命は、その社長にリーダーシップがあるのか否か、自分の目で見極めることでした。50%の株式を保有していたグンゼとしても、混乱を長引かせるわけにはいきません。

 「個室は要らない。あなたと机を並べて仕事がしたい」。渡米する前、私は彼に1通の手紙を書きました。嫌なやつだと思われたでしょうが、まずは状況を把握する必要があります。

 一緒に働きだすと、問題が分かってきました。製造の立ち上げで苦労しているときに、トップが現場に出ずに、むしろ社長室に閉じこもっていたのです。そこで赴任の翌年、私は社長を解任しました。人心を統一するには、それしかないと確信したからです。

コメント6件コメント/レビュー

ゴミを拾う側の人間です。
結構勇気の要る行動ですが、気が付いているのに素通りしたあとの後悔の念を
考えると、拾ってしまった方が気が楽になるので拾います。

ゴミを拾うことは些細な行動ですが、
事務所がいつもきれい→社員教育が行き届いている→来訪者が見てくれる→安心感
を感じてくれる、そうした流れの中で、お客様や取引先様と良いご縁ができると
いいなと思い、日頃から実践しています。

それだけで社長になれるとは思いませんが(笑)このような行動を行なう社員が
多く在籍する企業は、きっと良い企業になるのじゃないかと感じています。(2018/05/24 17:19)

オススメ情報

「有訓無訓」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ゴミを拾う側の人間です。
結構勇気の要る行動ですが、気が付いているのに素通りしたあとの後悔の念を
考えると、拾ってしまった方が気が楽になるので拾います。

ゴミを拾うことは些細な行動ですが、
事務所がいつもきれい→社員教育が行き届いている→来訪者が見てくれる→安心感
を感じてくれる、そうした流れの中で、お客様や取引先様と良いご縁ができると
いいなと思い、日頃から実践しています。

それだけで社長になれるとは思いませんが(笑)このような行動を行なう社員が
多く在籍する企業は、きっと良い企業になるのじゃないかと感じています。(2018/05/24 17:19)

社長が何かを変えたいと思っているから、「間違っている」という意見を聴けたのではないですか。社長が変えたくないと思えていないときに「間違ってます」と聴いて社長は怒りませんか?
条件が変わると社長の受け取り方が変わるようでは、社員は「間違ってます」とは言えないのと違いますか?
どんなときでも、理路整然として意見の交換ができる心がけと能力が全ての社長に備わっているとは到底思えない。自分自身のプライドを守る為に反対意見を聴けないのが人間の性でしょう。特に自分の地位に関わる反対意見は抹殺するのが世の常。(2018/05/24 15:31)

言いたい事は理解できるが、ゴミ拾いの例えには違和感がある。
ゴミというのは、人によって捉え方が異なる場合が少なくない。例えば、ごみ捨て場のゴミを持ち去る者がいるのを、監視員に見回らせている場合。なぜ、ゴミを捨てる者と拾う者がいるのか?
たとえゴミであっても、見る者によってゴミではない場合があるので、本当の問題は「ゴミを捨てられないようにするにはどうするか」という事で、ゴミを拾う事ではない。そのあたりに日本の行政のお役所的な無駄を排除できない理由があると思うが、多くの人は、無関心であるのが普通である。(2018/05/24 13:55)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

外交において個人プレーで短期的な成果を手にしようというのは交渉相手の術中にはまり、うまくいかないものです。

齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官