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李克強が落胆「ボールペン球珠輸入問題」の波紋

1年後に国産化成功も、市場なく「過剰生産」に?

2017年1月20日(金)

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 中国政府“国務院”総理の“李克強”は2016年の仕事始めである1月4日に、山西省の省都“太原市”で自身が主宰する「鉄鋼、石炭業界の生産過剰を解消し、困難を脱して発展するための座談会」を招集した。

過剰生産解消に檄

 座談会の参加者は以下の通りだが、この陣容はめったにない構成で、生産過剰の解消がいかに重要な課題であるかを示していた。

 

【1】国務院副総理の“馬凱”、“国務委員”の“楊晶”を筆頭に、“発展改革委員会”、“財政部”、“商務部”、「工業・情報化部」、“国土資源部”、「人力資源・社会保障部」、「住宅・都市農村建設部」、“国有資産監督管理委員会”、“国家安全生産監督管理総局”、“国家能源局(国家エネルギー局)”、“国家税務総局”、“海関総署(税関総署)”、“国家質量監督検験検疫総局(国家品質監督検査検疫総局)”、“中国人民銀行”、“中国銀行業監督管理委員会”など15の部・委員会の責任者。
【2】生産過剰が著しい4つの一級行政区(山西省、河北省、内モンゴル自治区、山東省)の責任者。
【3】全国の鉄鋼および石炭業界大手24社の責任者。

 座談会の席上、李克強総理は次のように述べた。すなわち、過剰生産を解消するには、“壮士断腕(躊躇せず即断即決)”の精神で改革を深化させ、企業を再編し、合理化による結合を行うことが必要である。それには、必ず改革の観念を強く堅持し、中央と地方双方の積極性を発揮し、企業の主体的精神を発揮しなければならないし、市場化の運用方法に十分注意して生産過剰の解消を図らねばならない。また、生産過剰の解消と同時に、既存の生産能力の合理化も必要である。昨年、我々は鉄鋼生産量が深刻に過剰な状況下にありながら、一部の特殊な高品質の鋼材は依然として輸入に頼っている。その一例を挙げれば、我々はまだ“圓珠筆(ボールペン)”の“筆頭(チップ)”に使われる“球珠(ボール)”を含む金型用鋼材を生産する能力を備えておらず、目下は依然として輸入しなければならない。これらは全て構造調整が必要である。

コメント9件コメント/レビュー

素人的にはあんな簡単なボ-ルペン球と考えますが、やはり精密な製品のようです。似たような製品にはカメラ、時計があるのです。カメラは現時点ではほとんどが日本の者で、中国や韓国のものはありません。専門家によるとカメラの製造には極めて精巧な部品の塊なので、なかなか模造ができないとのことです。似たような例はスイス時計のように極めて精巧な高級腕時計はなかなか模造ができないのかもしれません。
しかし、将来的には一旦そのような精巧なものが造れるようになると将来的には生産過剰になるのかもしれません。(2017/01/29 19:25)

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「李克強が落胆「ボールペン球珠輸入問題」の波紋」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

素人的にはあんな簡単なボ-ルペン球と考えますが、やはり精密な製品のようです。似たような製品にはカメラ、時計があるのです。カメラは現時点ではほとんどが日本の者で、中国や韓国のものはありません。専門家によるとカメラの製造には極めて精巧な部品の塊なので、なかなか模造ができないとのことです。似たような例はスイス時計のように極めて精巧な高級腕時計はなかなか模造ができないのかもしれません。
しかし、将来的には一旦そのような精巧なものが造れるようになると将来的には生産過剰になるのかもしれません。(2017/01/29 19:25)

中国の産業構造はソ連型だ。軍事や宇宙開発などの一部の国威のかかった分野では華々しい成果を収めてはいるが、一般国民の日常生活に関わる分野など地味な産業分野においては上記の分野と天と地ほどの落差が存在する。やはり根本的には国家体制に起因するところが大きいと診る。何せ「共産党が国家の全てを指導する」と憲法で規定している国だ。ボールペンの球珠のことにまで国務院総理が口出しせねばならないこと自体がそのことを象徴している。(2017/01/28 10:51)

指導部トップに気に入られる為には、指導部トップが例に挙げた問題を解決する。問題自体には大きな意味があるかどうかは関係ない。否、大きな意味がないほうが失敗したときのリスクは小さく、成功したと気のリターンが大きいように思えるところが重要。森繁久弥の映画「社著シリーズ」に出てくる営業部長の三木のり平を思い出してしまう。(2017/01/26 09:11)

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