• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

中国「外国ゴミ輸入禁止」の波紋

4分類24種類の固体廃棄物、「最大輸出国」日本に痛手

2018年2月2日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

中国の廃棄物処理場では周辺住民の健康被害も指摘されてきた(写真:Imaginechina/アフロ、2015年・武漢)

 2017年12月31日、中国は“洋垃圾(外国ゴミ)”の輸入を禁止した。それは2017年7月27日付で中国政府“国務院”が、全国の省・自治区・直轄市政府ならびに国務院関係部門に対して下達した『外国ゴミの入境を禁止する固体廃棄物輸入管理制度の改革推進実施法案の通知』(以下「法案通知」)に基づくものであった。

監督管理制度を完全なものに

 法案通知には以下の内容が明記されていた。

【1】主要目標:
 固体廃棄物の輸入管理を厳格化し、2017年の年末前に、環境に危害が大きく、人々の意見が強烈な固体廃棄物の輸入を全面的に禁止する。2019年の年末前に、国内資源で代替可能な固体廃棄物の輸入を徐々に停止する。固定廃棄物の輸入、輸送、利用などの各ポイントに対する監督・管理を持続的に強化することを通じて、生態環境の安全を確保する。外国ゴミの密輸取り締まりに高圧姿勢を保持し、徹底的に外国ゴミの入境を阻止する。資源の節約・集約利用を強化し、国内の固体廃棄物の無害化、資源化の利用水準を全面的に引き上げ、徐々に国内資源の不足を補填し、麗しき中国の建設と“小康社会(ややゆとりのある社会)”の全面的実現のために有力な保障を提供する。

【2】外国ゴミの輸入を阻止するための監督管理制度を完全なものとする:
(1)「環境に危害が大きく、人々の意見が強烈な固体廃棄物」については、2017年7月末前に「固体廃棄物輸入管理目録」を調整する。2017年の年末前に生活由来の廃プラスチック、無選別古紙および廃紡績原料、バナジウムスラグ<注1>などの品種を輸入禁止にする。
(“環境保護部”、“商務部”、“国家発展改革委員会”、“海関総署(税関総署)”、“国家質量監督検験検疫総局(国家品質監督検査検疫総局)”(以下「国家質検総局」)は責任を持って実施する)

<注1>バナジウムは原子番号23の元素で、元素記号はV。製鋼添加剤としての用途が主体だが、アルミニウムやチタンとの合金などに用いられる。

(2)「輸入する固体廃棄物の種類と数量を徐々に秩序を持って減少する」については、輸入固体廃棄物管理目録を何回かに分けて調整し、輸入固体廃棄物の種類と数量を大幅に減少させる。(環境保護部、商務部、国家発展改革委員会、税関総署、国家質検総局は責任を持って2019年の年末前に完成させる)

コメント17件コメント/レビュー

>2018/02/05 17:48

科学(エントロピーの法則)を定性的な話で捻じ曲げてまで、一体何がしたいのかと言えば、やはり天下り先の予算確保や、エセ環境団体の利権拡大、フワッとした流行を煽っての視聴率なんだろうと思います。(2018/02/05 19:32)

オススメ情報

「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

一覧

「中国「外国ゴミ輸入禁止」の波紋」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>2018/02/05 17:48

科学(エントロピーの法則)を定性的な話で捻じ曲げてまで、一体何がしたいのかと言えば、やはり天下り先の予算確保や、エセ環境団体の利権拡大、フワッとした流行を煽っての視聴率なんだろうと思います。(2018/02/05 19:32)

分別をやめて燃やせば良いという意見は、実情をまったく理解していない。
記事で使われているような「プラスチックゴミ」という言い方が誤解を広めているように思う。

中国はプラスチックを「ゴミ」などではなく、立派な「資源」として日本から大量に輸入していた事実を正しく理解すべきだ。
中国でなら、原油から精製してプラスチック製品にするよりも、遥かに安価にプラスチック製品として再生できたからだ。
中国の安価な労働力および緩い環境規制の下でなら、再生にかかるコストを極小化することができ、その分買取コストにかけることができた。
そのため日本のリサイクル業者が中国に太刀打ちできなかっただけで、今回のように中国への輸出そのものが禁止されれば、日本でも十分にビジネスとして確立できるようになる。
国内のリサイクルシステム復活のよい機会になろう。

ちなみに、全量を燃やすなどという案は、経済的にも環境的にもまったくの愚策である。
燃料として混ぜられるプラスチック「ゴミ」の許容量がどの程度であり、現在「ゴミ」として出てくるプラスチックの総量がどの程度あるかを調べてから主張したほうが良い。
燃やすのがエコなどと誤った主張は話にならない。(2018/02/05 17:48)

中国で仕事をしていた時に、中国が輸入するプラスチックゴミ(主にペットボトル)の中で、日本のものが抜群に品質が良いという話は聞いた事がある。我が家でも、ペットボトルは分別する前にさっと水洗いしているし、よその家も似た様なものなのだろう。中国は国内ゴミの分別回収を制度化しようとしている様だが、制度化しただけで綺麗な分別が出来るとはとても思えない。中国を離れて6年経つので、現状は知らないが、6年前までは歩行者が紙くずでも何でも路上を歩いている時にポイポイ捨てるし、アパートの階上の窓からはゴミが捨てられるし、ひどい時は水も捨てていたのを見た事がある。運悪く下を人が歩いていたらどうなるのかと思って驚いた事を覚えている。中国でこの手の制度やルールを定着させる手っ取り早い方法は、『罰金』だ。高額な罰金をビシビシ取り立てると1年もせずに徹底する事が実証済みだ。信号機がそうだ。以前は信号が赤になっても『バンバン』とは言わないが、無視して突っ込む車やバイクをよく見たが、2年後に再度訪れた時には全く違反者を見かけないので、聞いたら『罰金が高い』だった。その代わりと言っては何だが、信号機には切り替わるまでの秒数をカウントダウンで表示するタイプのものが大幅に増えた。これは中国政府の典型的な手法で、制度などを徹底する為には何でもやる。一般人の気持ちも習慣も全く無視するやり方は人間臭い中国人には合わないと思うのだが、『罰金には代えられない』ということか!(2018/02/03 15:31)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

外交において個人プレーで短期的な成果を手にしようというのは交渉相手の術中にはまり、うまくいかないものです。

齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官