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全人代、歴代「反対票」に見る中国権力闘争の闇

習近平「満票批判」は徹底削除、王岐山「反対」は誰が?

2018年3月30日(金)

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1969年の中国共産党第9回全国代表大会で、毛沢東の「親密な戦友」林彪は自らに反対票を投じた(写真:Ullstein bild/アフロ)

 3月17日の午前9時、第13期全国人民代表大会第1回会議の第5回全体会議が挙行された。会議に出席すべき代表数2980⼈に対して、出席2970人、欠席10人で、出席人数は法定人数に符合していた。会議の進行を取り仕切る司会役の大会執行主席団が正面ステージに着席すると、先ず国務院機構改革法案に関する表決を行い、同法案は賛成多数で採択された。続いて会議は、選挙と任命決定の方法を表決で採択した。こうして選挙は9時23分に開始された。

満票当選、全員起立、熱烈拍手

 先ず、開票検査人が会場に設置された28カ所の電子投票箱と電子選挙システムに対して検査を行った。これに続いて、職員が投票用紙の配布を始めた。中国語と7種類の少数民族の文字で印刷された投票用紙は、4枚の色が異なるものが1組で、これが各代表の手に配布されたのだった。投票用紙の配布が終わると、代表たちは投票用紙に記入を始めた。なお、会場の後方には秘密記入ができる場所が設けられていた。

 先ほど採択された選挙と任命決定の方法に基づき、中華人民共和国主席、中華人民共和国中央軍事委員会主席、第13期全国人民代表大会常務委員会委員長、副委員長、秘書長、中華人民共和国副主席の“等額選挙(候補者数が定員と同数の選挙)”が行われた。

 9時41分に開票責任者、開票検査人が先ず投票を行い、その後に代表たちが投票を行った。投票終了後、開票責任者が投票用紙の配布・回収状況を報告し、選挙が有効であった旨を宣言した。これを受けて、職員が投票の集計結果を読み上げた。これと同時に会場正面に設置された特大の電子掲示板には集計結果が表示された。

 国家主席と中央軍事委員会主席の選挙では、“習近平”が2970枚の賛成票を獲得して満票当選を果たし、会場は熱烈な拍手に包まれた。司会者が「習近平同志が中華人民共和国主席に当選しました」と宣言すると、習近平は立ち上がり、代表たちに向けてお辞儀して挨拶を行った。これに対して代表たちは全員が起立し、熱烈な拍手で習近平に敬意を表した。習近平の傍らに立っていた“李克強”、“張徳江”の2人はそれぞれ習近平と握手を交わして祝賀の意を示した。習近平が中央軍事委員会主席に当選したと司会者が宣言した時も、再度熱烈な拍手が湧き上がり、習近平は再び代表たちに向けてお辞儀して挨拶した。

コメント8件コメント/レビュー

中国と関わるとネットセキュリティや自分自身のプライバシー保全の重要性に目覚める。中国製スマホは如何に機能やデザインが優れていても購入するのはやめたほうがいいと確信する。もっと大切なものを喪う可能性すらある。基本党国体制の中国では共産党と無関係な企業は存在し得ないはず。警戒するに越したことはない。(2018/04/01 02:40)

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「全人代、歴代「反対票」に見る中国権力闘争の闇」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中国と関わるとネットセキュリティや自分自身のプライバシー保全の重要性に目覚める。中国製スマホは如何に機能やデザインが優れていても購入するのはやめたほうがいいと確信する。もっと大切なものを喪う可能性すらある。基本党国体制の中国では共産党と無関係な企業は存在し得ないはず。警戒するに越したことはない。(2018/04/01 02:40)

「全員一致は無効」はイザヤ・ベンダサンこと山本七平さんの捏造だそうです。(2018/03/30 13:58)

テクノロジーの発展は、国民の海外情報へのアクセスをより容易にする方向ではなく、国民の個人情報を国家が管理する方向に動いている。だから、中国に長くいると、ある種の息苦しさを感じずにはいられない。オーウェルが描いたディストピアに、中国は限りなく近づいている。(2018/03/30 11:14)

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