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霞が関文学としての森友文書

2018年3月26日(月)

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 今週のはじめに財務省が森友関連文書の書き換えを認める方針(←方針かよ)を発表して以来、世間の空気は微妙に険しくなっている。

 論点は多岐にわたるが、ざっと考えて以下のような疑問点が浮かぶ。

  • 改ざんに関与した官僚は何を隠蔽したかったのか。
  • 彼らは、何におびえているのか。
  • 「佐川(宣寿・前国税庁長官)の(国会での)答弁と決裁文書の間に齟齬があった、誤解を招くということで佐川の答弁に合わせて書き換えられたのが事実だと思います」という麻生太郎財務相の説明が示唆している「誤解」とは、具体的に誰のどのような認識を指しているのか。
  • 佐川氏の答弁が虚偽でなかったのだとすると、その真実の答弁と齟齬していたとされる決裁済みの文書の方に虚偽が含まれていたことになるわけだが、その「虚偽」とは具体的に何を指すのか。そして、その「虚偽」と、文書の改ざん部分は整合しているのか。
  • 通常、国会答弁では、質問側が事前に内容を通告する。とすると、当日、佐川氏とともに答弁した首相は、事前に情報を共有をしたはずなのだが、その共有していた情報とはつまるところ改ざん済みの文書ではなかったのか。
  • 改ざんのタイミングは、佐川氏が国会で答弁をした後ではなくて、安倍総理が森友学園の認可や国有地の払い下げについて「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」と答弁した2月17日の後なのではなかったのか。

 どれもこれも、簡単に答えの出る問いではない。
 これらの謎は、今後、国会の審議やメディアの取材を通じて少しずつ明らかになることだろう。

 いずれにせよ、私のような者が取り組むべき仕事ではない。私の力でどうにかなる課題でもない。
 なので、当稿では、「言葉」の問題に焦点を絞って、森友文書改ざんの背景を考えてみることにする。

 今週は、しばらくぶりに熱心にテレビを見たのだが、なかでも印象に残ったのは、さる民放の情報番組にゲストとして出演していた元官僚の女性のコメントだった。彼女は、改ざん前の決裁文書を読んだ感想として、

「通常、この種の文書の中に個人名を書くことはない」
「ところが、この文書には政治家の個人名とその個人の関わり方が具体的に詳述されている」
「交渉過程をこれほど執拗に記述した文書は見たことがない」
「異様さを感じる」

 といった感じの言葉を漏らしていた。
 なるほど。

 私は、官僚の書くこの種の文書に詳しい者ではないのだが、それでも、件の決裁文書の異様さはなんとなくだが、感知し得ている。たしかに、あの文書は「異様」だった。

コメント62件コメント/レビュー

「文書」原本の叫びのココロが同意出来るものなのか分かりませんし、またそのココロが何かに関する筆者の認識には、多分同意出来ませんが、今週の記事は切れが良かったです。政治ネタはこういう切り口で書いて欲しいですね。政権が変わることは望んでいませんが、少なくとも現政権が言葉軽視をしていることは確かです。(2018/03/16 15:40)

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「霞が関文学としての森友文書」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「文書」原本の叫びのココロが同意出来るものなのか分かりませんし、またそのココロが何かに関する筆者の認識には、多分同意出来ませんが、今週の記事は切れが良かったです。政治ネタはこういう切り口で書いて欲しいですね。政権が変わることは望んでいませんが、少なくとも現政権が言葉軽視をしていることは確かです。(2018/03/16 15:40)

原文が官僚が書くにしては異様な文面であったこと、財務省が反安倍首相だったこと、佐川氏が省内で嫌われていたこと、ヤバいハズの原文がアッサリ出て来たことから推定できることは、今回の文書改ざんは安倍氏への忖度などでは全くなく、むしろ安倍氏と佐川氏を嵌めるために省が最初から仕組んだ罠だったと考えるのが妥当なのだろうか?

それにしても相変わらずオダジマさんをコキ下ろさないと気が済まない輩のコメントが多く、ここのコメント欄も読むの嫌になってきますな。(2018/03/16 15:22)

官僚オブ官僚である財務省。
彼らは5w1hをぼかしつつ、体裁を整えて通すテクニックに長けています。
当然、責任の所在を暈す為です。

逆に、経緯を記し明確にする場合もあります。
敵を倒す時です。

現政権はおぼっちゃまが多く、わきの甘い連中ばかり。
軽い言葉の応酬も原因はそこにあります。
老練な官僚が本気になれば赤子の手を捻るようなものでしょう。

つまり、財務省は現政権を潰す覚悟を決めたということなのでしょう。
そして、財務省が動けば、ほかの省庁も基本的に追随します…。
そういうことかと。(2018/03/16 15:03)

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