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麻生さんがなんとなく見逃されるワケ

2018年5月11日(金)

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 麻生太郎財務大臣が不可解な発言を繰り返している。

 まず、連休中の5月4日に、訪問先のフィリピンで、同行した記者団に対して
 「セクハラ罪という罪はない」
 という旨の発言をしている。

 当然のことながら、このコメントはすぐさま多方面からの批判を招いた。
 で、それらの抗議や反発の動きに対応して、なんらかの釈明があるものと思いきや、連休明けの8日、財務相は、フィリピンでの発言について問われると、

 「セクハラ罪という罪はない」
 と、再び同様の発言を繰り返し、ついでのことに
 「(セクハラは)親告罪であり、傷害罪などと違って訴えられない限りは罪にならない」
 との説明を付け加えた。
 いったい何を考えているのだろうか。

 「セクハラ罪」という罪名が、六法全書に書いていないというのであれば、その点は大臣のおっしゃるとおりだ。

 が、「セクハラ」と総称される行為が、結果として強制わいせつ罪のような罪名で裁かれていることも皆無ではないし、強要罪、名誉毀損罪で訴えられたり、民事で損害賠償を求められるケースもある。

 ということは、セクハラは罪として訴えられ、裁かれることがあり得ると考えるのが普通だ。

 たとえばの話「鼻っ柱を思い切りぶん殴り罪」という罪名が存在していない一方で、他人の鼻を殴る行為が「傷害罪」なり「暴行罪」でごく当たり前に裁かれているのと同じことではないか。

 不思議なのは、大臣が「罪はない」と断じている一方で、「親告罪であり傷害罪などと違って云々」という付帯状況の説明を加えている点だ。

 仮にセクハラが親告罪で、訴えられなければ罪にならないのだとしても、訴えられれば罪になるのであれば、その罪は「ある」ことになる。逆に、麻生さんが前言した通りに、セクハラ罪という罪がないのであれば、セクハラは親告罪であることさえできないことになる。

 いったい大臣のアタマの中では、セクハラは、どのような「罪」として認識されているのだろう。

 ついでに申せば、強制わいせつの罪、および強姦罪、準強姦罪が、昨年6月の法改正で非親告罪化されている。ということは、仮に、麻生さんが、セクハラを強制わいせつ関連の犯罪として認識しているのだとしても、その罪について事実誤認をしているわけだ。

 さらに私が不思議に思うのは、これほどツッコミどころだらけの発言について、大臣を取り囲んでいる記者クラブの記者諸君が誰一人として突っ込んでいないことだ。
 これは返す返すも不可思議な状況だ。

 同じ8日に、麻生さんは、財務省で発生した文書改竄問題について<
 「どの組織だってありうる。個人の問題だ」
 などと発言し、さらに
 「個人の資質によるところが大きかった。組織全体でやっている感じはない」
 とも述べている(こちらこちら)。

コメント128件コメント/レビュー

いつも麻生さんの言動には呆れ返っている者です。
一連の発言を外国の方はどのように受け止めているのでしょうか?
副総理の発言ですから「日本人はセクハラに対して、この程度の認識しかないのか。」と思われ、日本人全体の品位を毀損しているのではないかと心配です。
麻生さんを崇拝する「マンガ脳」の馬鹿どもも、同氏と同じくらい低レベルで呆れてしまいます。
どうしてこんな連中が増殖しているのか不思議でなりません。今の日本はどうなっているのでしょうね。(そういえば「日本」を冠に配した大学でも不祥事が起きました。どうなっているのでしょう?)
国会での麻生さんを観ると、いつも腕を組み、足を組んでいます。
これは心理学用語で「ブロッキング」と言い、周りや相手に対する警戒心から心を閉ざすしぐさといわれています。恐らくご本人も自身の品位の無さを自覚しているので、国会の中ではある程度、自己統制が取れているのでしょう。でも、国会での質疑が終わると自己統制の反動や開放感から、あのような、稚拙でどうしようもない発言をしてしまうのではないかと思います。
いずれにしても、これ以上日本人の品格を傷つけることのないよう、麻生さんの早期政界引退を希望します。(2018/05/21 19:24)

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「麻生さんがなんとなく見逃されるワケ」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

いつも麻生さんの言動には呆れ返っている者です。
一連の発言を外国の方はどのように受け止めているのでしょうか?
副総理の発言ですから「日本人はセクハラに対して、この程度の認識しかないのか。」と思われ、日本人全体の品位を毀損しているのではないかと心配です。
麻生さんを崇拝する「マンガ脳」の馬鹿どもも、同氏と同じくらい低レベルで呆れてしまいます。
どうしてこんな連中が増殖しているのか不思議でなりません。今の日本はどうなっているのでしょうね。(そういえば「日本」を冠に配した大学でも不祥事が起きました。どうなっているのでしょう?)
国会での麻生さんを観ると、いつも腕を組み、足を組んでいます。
これは心理学用語で「ブロッキング」と言い、周りや相手に対する警戒心から心を閉ざすしぐさといわれています。恐らくご本人も自身の品位の無さを自覚しているので、国会の中ではある程度、自己統制が取れているのでしょう。でも、国会での質疑が終わると自己統制の反動や開放感から、あのような、稚拙でどうしようもない発言をしてしまうのではないかと思います。
いずれにしても、これ以上日本人の品格を傷つけることのないよう、麻生さんの早期政界引退を希望します。(2018/05/21 19:24)

たま~に、テレビで記者会見とか見掛けますが、あれってシナリオ決まってるんですか、突っ込まないという了解のもとに。記者って有能なんですよね、本当は。安部麻生以下の無責任ぶりはもう十分見ましたので早々に退場願う昨今ですが、いつまで我慢すればいいのやら...恥を知らない人にはどんな言葉も届かないですから。(2018/05/21 16:50)

麻生さんは漢字が読めなくて総理大臣を辞めたんだから、推して知るべし。批判に晒されて内閣を維持できなかった。。。それが、いつの間にか、番長のようになっていた。不思議だと思った。しかし、日韓スワップなどをちゃんと拒否するだろうから、まあ、いいと思います。そういうことだと思います。品行方正誠実な政治家には、政治の仕事はできないと思います。国民としては、外交の駒として使えばいいのだと思います。友愛などを語った元総理は日本を貶めたりしていますから、それに比較すれば、十分働いていると思いますよ。(2018/05/21 15:24)

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