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沈黙を破る人々、破らせない人々

2017年12月15日(金)

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 アメリカのニュース雑誌、「タイム(TIME)」が毎年発表している「パーソン・オブ・ザ・イヤー」が先日発表され、今年(2017年)の「顔」には、”Silence Breakers”(沈黙を破った女性たち)が選ばれた(参考記事はこちら)。

 ちょっとわかりにくいニュースだ。
 どういうことなのだろう。

 リンク先の記事を読むと、例年、「今年の顔」には、その年に活躍したり話題になったりした特定の個人が選ばれているこの賞に、今年は、不特定かつ複数の「人々」が選ばれたということであるようだ。

 なるほど。
 概要はわかったが、なんだか釈然としない。

 今回のようなケースは異例でもあれば、異質でもある。いくぶん異様ですらある。 

 異例だからなのか、異様だからなのか、それとも日本の読者にとってわかりにくい記事だからなのか、例年は、各メディアに好意的に紹介されることの多いこの「タイム」誌の「今年の顔」のニュースが、今年は、これまでのところ、さほど熱心に紹介されていない。

 おそらく、わかりやすい「絵」としての「顔」を持たない「今年の顔」は、ニュースデスクとしても扱いに困るということだったのだろう。

 私個人は、このニュースを通して、二つの意外な印象を持った。
 一つ目の驚きは、伝えられているようなあからさまなセクハラが、いまのいままで明らかにされていなかった事実に対してのもので、もうひとつは、告発が始まってから「me too」(←私も)と言いつつ名乗り出た告発者の数が思いのほか多かったことへの驚きだ。

 いずれも、アメリカ社会が、私の予断よりもずっと閉鎖的かつ抑圧的だったことを物語っている。

 私がなんとなく抱いている印象では、アメリカは、セクハラ告発の先進国で、公民権運動以前の20世紀の半ば以前はいざしらず、少なくとも21世紀にはいって以降の現在の米国は、女性の社会進出が果たされ、彼女たちの権益がしっかりと守られている、平等で進歩的な社会だということになっていた。

コメント64件コメント/レビュー

私のコメントも公開されないことが結構あります。査読を通過できるような、それでいて意見を表明できるような文章にしたいのですけどなかなかうまく行きません。(2017/12/21 21:30)

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「沈黙を破る人々、破らせない人々」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

私のコメントも公開されないことが結構あります。査読を通過できるような、それでいて意見を表明できるような文章にしたいのですけどなかなかうまく行きません。(2017/12/21 21:30)

「小田嶋さんのコラムの場合、オープンにしていることが担当編集さんの一番のいい仕事だと思う。」

そうですか?小生は、だいたい50%くらいしか載りません。
非常に大事なことを書いた時は、だいたい載りません。
適当な当てこすりばかりの時は、毒が少ないのか載ります。(2017/12/20 21:06)

>オダジマ的な考え、反権力が民主主義にとって重要なこと、基本的人権が民主主義の基であること等々の「お花畑」的な考え

「日本の政治権力にひたすら反対してさえいれば日本に住んでいる人間はそれだけで安穏としていられること」「外国の権力が日本人の基本的人権と平和を危険に晒すことなど絶対にありえないこと(トランプ除く)」の間違いでは?

>時間をかけて何人かの人々が動員されていることを知らせるのが

何故同じ人間が毎回コメントし続けていると考えるのでしょうか。「小田嶋さんの文章は素晴らしいんだから、こんなに批判されるなんて何かの間違いか、陰謀だ」という以外で、その理由を伺いたい。(2017/12/20 17:02)

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