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「人の潜在能力が…」マツダは何を始める気?

第444回 マツダ「虫谷講座2018」 その3

2018年7月6日(金)

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 突然始まった「マツダ割り込み大特集」(>※前回はこちら)。

 SUBARUとマツダという、我が国を代表する“マニアック2大ブランド”の記事を並行して「日経ビジネスオンライン」に掲載するからには、日経BP社として何か特別な思惑があるのではなかろうか……。

 賢明なる当欄の読者諸兄に於かれては、このように考えておられるに違いない。

 そう。ご賢察の通り、一連の連載には日経BPとその親会社である日本経済新聞社の深い深い思惑がある。それは我が国の自動車産業の明日を占う重大な試金石とも言える、グループの総力を挙げた……なんて話があるワケがないでしょう。ハイラックスの話が予定を大幅に上回って伸びていたところに、マツダの次世代車両の試乗が飛び込んできただけの話である。1台のクルマの話が長引けば、試乗できるクルマの数は当然減ってしまう。私としては可能な限りたくさんのクルマに乗りたい。マイトのYに「どうしたら良いでしょう」と聞いたら、彼は「記事をたくさん書けば良いだけの話ですよ。ま、あんたにゃムリでしょうけどねwww」と冷たく言い放った。上等じゃないか、と売り言葉に買い言葉的に始まったのが、今回の割り込み企画の真相である。

 お話を伺うのは、ヨタ話でもご紹介した松本浩幸執行役員車両開発本部長と、おなじみ脱線大将ムッシー虫谷こと、車両開発本部操安性能開発部走安性能開発グループ 兼 統合制御システム開発本部 上席エンジニアの虫谷泰典氏である。肩書が43文字もある。長ぇ(笑)。肩書の長さと話の長さは比例するのかもしれない。

 取材の「本来」の目的は、マツダの新型エンジン「SKYACTIV-X」と次世代ボディ&シャシー技術である「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を搭載した試作車の試乗である。このインタビューは、試乗後に足回り担当の開発エンジニアが、試乗したジャーナリストに「試乗後の感想を伺う」というシーンである。しかしそこはムッシー&フェルの暴走コンビ。当然というか、話はアサッテの方へ飛んで行く。

このコラムのために、雑誌のバックナンバーを全部揃えた

虫谷:ところで、フェルさんとYさんは國政久郎さんをご存知ですか?

F:あぁ、マツダの方ですね。モーターショーか何かでお会いしたのかな……。

マイトのY:またデタラメを言って! 國政さんは著名なサスペンションエンジニアですよ!『営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由』は名著です。サスペンションを切り口に車両評価などをされていて、ダートラで全日本チャンピオンにもなられている方です。

虫谷:実は私がサッカーをやっているころ、クルマについてのバイブルは國政さんのコラムでした。昔、「モーターファン」という雑誌で國政さんのコラムが連載されていまして。いろんなジャーナリストが「いいね!」「凄いね!」と話しているクルマをコテンパンに書くんです。

F:「いいね!」「凄いね!」って、まさに私の記事じゃないですか……。

マイトのY:それをコテンパンに(笑)。

虫谷:当時、私は実験部に在籍していましたがサッカーが忙しくて仕事と言えばコピー取りくらいしかやっていませんでした。しかもお金がなかったから書店でモーターファンを立ち読みして、「こんな世界があるんだ」と(笑)。

F:立ち読みして頭に叩き込んでいた。本と雑誌は買って読みましょう(笑)。

虫谷:國政さんのコラムは少なからず私の考え方のベースになっています。今、こうして専門家になり私が感じたことを「確か國政さんが書いていたよな」と、古本屋を巡って、「あ、何年の何月号、まだ持ってなかったな」と当時のモーターファンを探しているうちに、掲載号が全巻揃っちゃいました(笑)。

F:古本屋巡り! そこまでしているんですか! そしてそこも今後のマツダ車に繋がるんですね。

虫谷:さきほど(前回参照)松本が申し上げたように、数字に表すことが難しい、けれど理論的に説明はできる、クルマにはそういう世界があるんだなと考えるようになった、一番最初の入り口で、興味を持たせてくれたのはこのコラムだったんですよ。

マイトのY:いいお話だなあ……。雑誌屋の端くれとしては泣けてきますね。

コメント27件コメント/レビュー

すでに一度、コメントしていますが、もう一回読んでいて、そのような方針なら、いまのマツダ車には2つ問題があると言いたくなったので再投稿します。
まず1つめ。シートの腰の支えが不足しています(昔、アテンザの試乗記で沢村慎太郎さんも指摘してましたし、私も感じました。今のCX-8ももう一つです)。電動シートのランバーサポートを最も前に出しても、腰痛持ちの私にとって最上のシートであったフィアット社によるマナーチェンジ後のパンダのシートには及びません。腰の支えが不足すると、骨盤の動きも自由にならないのではないでしょうか?り自動車に限らず日本の家具もここがダメで、椅子の歴史が長い西洋の家具や自動車でもダメなものは多いです。あと2〜3センチ前につきだすようにしてくれれば、パンダのシートに追いつき、何時間乗っても腰にダメージが溜まりにくいシートになると思います。
2つめ。ステアリングのテレスコピックの突き出し量が3〜4センチ足りません。私は、手が短くて足が長いのですが、足に都合良くシートを決めると手首がステアリングに届きません。私のような体型でも合うところまで可動量を増やしていただかないと、ステアリング操作が繊細にできません(これは、同様に足が長いと言っているブログの筆者も指摘してます)。
以上の2点は、マツダが主張する操安性を、全員に届けるには重要なことではないでしょうか?ぜひ、マツダ社内での検討をお願いしたい点です。
また、マツダ車を買う場合に注意すべき点ですね。(2018/07/24 17:39)

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「「人の潜在能力が…」マツダは何を始める気?」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

すでに一度、コメントしていますが、もう一回読んでいて、そのような方針なら、いまのマツダ車には2つ問題があると言いたくなったので再投稿します。
まず1つめ。シートの腰の支えが不足しています(昔、アテンザの試乗記で沢村慎太郎さんも指摘してましたし、私も感じました。今のCX-8ももう一つです)。電動シートのランバーサポートを最も前に出しても、腰痛持ちの私にとって最上のシートであったフィアット社によるマナーチェンジ後のパンダのシートには及びません。腰の支えが不足すると、骨盤の動きも自由にならないのではないでしょうか?り自動車に限らず日本の家具もここがダメで、椅子の歴史が長い西洋の家具や自動車でもダメなものは多いです。あと2〜3センチ前につきだすようにしてくれれば、パンダのシートに追いつき、何時間乗っても腰にダメージが溜まりにくいシートになると思います。
2つめ。ステアリングのテレスコピックの突き出し量が3〜4センチ足りません。私は、手が短くて足が長いのですが、足に都合良くシートを決めると手首がステアリングに届きません。私のような体型でも合うところまで可動量を増やしていただかないと、ステアリング操作が繊細にできません(これは、同様に足が長いと言っているブログの筆者も指摘してます)。
以上の2点は、マツダが主張する操安性を、全員に届けるには重要なことではないでしょうか?ぜひ、マツダ社内での検討をお願いしたい点です。
また、マツダ車を買う場合に注意すべき点ですね。(2018/07/24 17:39)

先々月からCX−8に乗り換えて、驚いたことはいくつもありましたが、その中に奈良から広島まで400km弱を移動中、それまでなら1〜2回休憩をとっていたが、今月は急いでいたので体と相談しながら「まだ、いける・・」と思いながら運転していると、いつの間にか広島までノンストップで運転してしまい、車を降りたとき休憩をとりながら運転したときと同程度の疲労感だったのには驚いた。ちなみに当方、60才近い年齢です。若いときなら、500kmくらい一気に走ってもOKでしたが、年とともに1回の走行距離が減ってきていたので、嬉しい驚きでした。(2018/07/23 08:38)

マツダが狙う4%に含まれていないであろう人間です。
NDもCX-5も私の感性に合いません。クルマの反応が自分の予測(感覚)とズレているためでしょうか。新東名では特に感じるものはありませんでしたが、浜松いなさから国道151号を北上するルートでの疲労は。前後のクルマと同じペースで流れに乗って走っているだけなのに。
メーカーとしてのポリシーを明示し、具体的に発揮することは良いことと思います。
絶対値として『良い』クルマは存在しませんからユーザーは好みに合わせて選択すればよいので。(2018/07/13 09:30)

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