• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「女性省」構想は男たちの悪巧み

ショールームやアリバイ作りはいらない

2018年6月5日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

課題解決には男・女の二分法から脱却する必要がある

 今回は「手段と目的」について、アレコレ考えてみる。

 先週、自民党の参院政策審議会が、女性に関する政策を総合的に推進する「女性省」の創設を検討していることがわかった。

 報道によれば、女性や若者、高齢者の力を引き出す「活力持続型の健康長寿社会」を目標に設定。厚生労働省や内閣府にある女性施策関連部署を一省に再編するらしい。

 またか、というのが正直な感想である。

 思い起こせば4年前の2014年12月。「女性活躍担当大臣」が創設され、有村治子氏が就任した。

 それまでの「男女共同参画担当」との違いが全く分からないまま、“女性活躍担当大臣様”は、自称“トイレ大臣”となった。

 「トイレは毎日お世話になっているもの。暮らしの質を高めるには、トイレの空間を変えていくことが大切。トイレ大臣と呼ばれるくらいやります!」

 と、奇想天外な政策を進めたのだ。

 “トイレ大臣”の発案は「ジャパン・トイレ・チャレンジ」と銘打たれ、20年の東京五輪開催時に国内主要空港で高機能トイレの設置したり、政府開発援助(ODA)を通じた途上国でのトイレ整備を進めたりするほか、「日本トイレ大賞」を公募。

 16年3月24日に更新された首相官邸ホームページには、

 「『日本トイレ大賞』には、378件ものご応募をいただき、その中から28件の受賞者を決定いたしました!

 国立新美術館において、「日本トイレ大賞」表彰式及びシンポジウムを開催し、受賞者の方々には有村治子女性活躍担当大臣から賞状が授与されました!」

 と、意気揚々と記載されている(ここを参照)。

 なるほど。単なる“思いついたでショー(賞)”で盛り上がったわけだ。

 きれいで使いやすいトイレを増やすのは多いに結構だが、「女性管理職30%」という数値目標を、なぜ、事実上断念した? 待機児童問題は? 女性の暮らしの質ってナニ?

 結局のところ、なにひとつ変わった感がないまま、“トイレ大臣”はフェードアウトした。有村氏自身もお子さんを持つワーキングマザーなのに。なぜ、こうなってしまうのか?

 全くもって意味不明だ。

コメント28件コメント/レビュー

女性省なんて作ると、女性だけが仕事を押し付けられる省ができるだけではないかと思います。

昔からある「婦人会」のように、なぜあるのか、なんのためにあるのか、女性の問題は女性だけで、といつも問題的されている内容と同じ、結局は本末転倒の組織ができあがるだけではないでしょうか。
女性が女性がと特別視するのではなく、女性でも、若者でも、誰もが同じスタートを切れる、そして出産・育児や介護などで途中やむえをない中断があっても、復帰できる、そういう舞台を用意するのが本来の政府の仕事だと思います。

ちなみに本日組閣されたスペイン政府内閣では大臣17人中11人が女性となりました。
こういうことから始めるのが本来の平等という意味なのではないでしょうか。(2018/06/08 00:19)

オススメ情報

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

一覧

「「女性省」構想は男たちの悪巧み」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

女性省なんて作ると、女性だけが仕事を押し付けられる省ができるだけではないかと思います。

昔からある「婦人会」のように、なぜあるのか、なんのためにあるのか、女性の問題は女性だけで、といつも問題的されている内容と同じ、結局は本末転倒の組織ができあがるだけではないでしょうか。
女性が女性がと特別視するのではなく、女性でも、若者でも、誰もが同じスタートを切れる、そして出産・育児や介護などで途中やむえをない中断があっても、復帰できる、そういう舞台を用意するのが本来の政府の仕事だと思います。

ちなみに本日組閣されたスペイン政府内閣では大臣17人中11人が女性となりました。
こういうことから始めるのが本来の平等という意味なのではないでしょうか。(2018/06/08 00:19)

私は常々、2者対立的な問題の解決が難しい根源は、双方共に理があると信じ、双方が相手には理がないと一方的に決めつけていることにあると考えています。この問題でも、河合さんは自分の理を長々と力説し、その合間で「相手のやっていることは全く意味不明だ」という趣旨の言葉を多用されています。まさにこの状態です。言い換えるなら、自分は性善説で、相手は性悪説で動いているかのような思い込みが感じられます。しかし、相手が悪意があってやっていることはむしろまれであり、その状況にあれば誰でも、というかむしろ優秀な人ほどそうしてしまう、という問題であると私は考えています。つまり、この問題を解きたいと本当に河合さんが願うのであれば、沢山の男性の政治家にインタビューし、相手の状況を理解し、気持ちを推測し、そうなる力学を理解するところから始める以外にはないと感じます。既にそれはやっている部分もあると主張されるかもしれませんが、「全く意味不明だ」という一言が出てきてしまう心情では、本気でそれをやっているとは私には思えません。偉そうなことを申し上げ、すみません。(2018/06/07 12:50)

ケア労働省案に賛成します。女性省案でもタテ割りの壁と非効率を取り除けるかがカギです。

男女機会均等は徐々に進んできた感もあります。地位・収入面でも女性の進出を感じます。

他方、政治家・議員の女性比率は低く、候補者男女均等法はその小さな一歩でしょう。

冒頭でトイレの話がありました。男中心の企業や職場では女性用トイレが極端に少なかったのも事実でした。改善に期待します。(2018/06/07 00:08)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

右肩上がりの経済が終わった社会では 「継続性」が問われます。

宮本 洋一 清水建設会長