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増える月曜朝の中高年の縊死と就職氷河期の果て

アリバイ作りの制度では救えない

2018年11月6日(火)

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悩みを抱えながら働く人は少なくない(写真:ロイター/アフロ)

 「月曜日の朝、中高年の自殺が増える」という研究結果が話題になっている。

 調査では1974年から2014年までの41年間に日本国内で自殺した20歳以上の日本人のうち、死亡時刻が記録されている87万3268人を用い、死亡時刻と曜日を、性別、年齢別に分析した。

 その結果、40~65歳までの中高年男性の場合、月曜日に自殺で死亡する頻度は、土曜日の1.55倍。出勤前の時間帯に自殺する頻度は、午後8時以降に比べ1.57倍で、最も少ない土曜夜(午後8~午前0時)の2.5倍だったことがわかったのである(早稲田大学の上田路子准教授や大阪大学大学院の松林哲也准教授らのグループによる)。

  • 「月曜の朝って、通勤電車乱れるもんね」
  • 「また1週間が始まると思うと……つい……てことなのかなぁ」
  • 「気持ちはわかる……」
  • 「50過ぎると会社でいじめられるし」
  • 「中高年ってことは中間管理職か」
  • 「僕も……他人事じゃないなぁ……」
  • 「中小企業の経営者もしんどいよね」

 ……etc etc.

 SNSでも、テレビの情報番組でも、そして私の周りでも、「月曜の朝」「中高年」「自殺」というワードが結びついたことへのショックと、切ない共感が広がったのだ。

 「私、駅のホームで電車待ってるときに、フラッと……ホントにフラッと……落ちそうになったことがあるんです。後ろの人に腕を掴まれて。『あ、自分、ナニやってるんだろ』って自分でも驚いてしまって……」

 フィールドワークのインタビューに協力してくれた男性が、こんな話をしてくれたことがある。

 自殺に至る人の多くが、生きていることの苦しみから逃れたいという衝動と、「生きたい」という願望を同時に持ち合わせ、ほんの一瞬の心の動きで不幸な結末にいたってしまうことがあるが、男性はまさにその狭間をさまよった。

 「死にたい」わけではなく、「人生に満足できない」。もしかすると、この男性と似たような感覚に陥った経験をした人も少なくないのではあるいまいか。

 20年近く前になるが、知人が電車のホームで線路に転落する「事故」があった。

 「貧血を起こして転落したらしい」とのことだったが、彼がプレッシャーのかかるポジションで夜遅くまで働いていたのを知っていただけに、誰もが脳裏に浮かぶぼんやりとした暗闇を必死で押し込んだ。自分が何もできなかった、いや、しなかったことへの後ろめたさもあり、「不幸な事故」として受け止めるしかなかったのである。

 ところが、である。実は今回の調査結果でわかったのは「月曜の朝の中高年の自殺=電車の事故」ではなかったってこと。

 中高年男性の自殺者が最も多かった「朝4時から7時59分まで」の時間帯の自殺は、「縊死」。

 家族が寝静まったあと、「強い意志」で命を絶っていたケースが一番多いことが明かされたのだ。
 それだけではない。

コメント36件コメント/レビュー

河合さんを講師に呼ぶ規模だから、従業員1000人以上の規模の会社の事でしょうね
大雑把に上場企業と認識していますが、記事の通りと私は感じました(自社での経験から)
※実は河合さんを呼ぶ企画も立てた事がありますが、多数決で別の方になった思い出

今40~44の位の方々は社会の風潮で、人は採らない、研修はしない、金のかかるイベントは無くす、社内クラブは廃止
じゃないとボーナスは出さないぞ?が当たり前の時代でしたからね。

私自身も会社で研修なんて殆どなかった(新入社員研修は自社最短の4日のみ)ですし、
入社直後は人員整理で前年比半分の人数で同じ仕事量を殆ど教わる事なくやらされました(OJTの人が1ヵ月で部署移動で居なくなった)し、
入社10年は新入社員がいなかったので下に誰も居ませんでしたし、
派閥争いと言う名の人減らし(敗者を他社に飛ばす、若しくは評価を下げて給与も下げる行為※それをすると勝手に辞めてくれる)も活発に行っていた時代ですからね。

今周りを見て自社はどうかな?と見回すと、、、当時と同じ会社とは思えない環境ですね
だからと言って補てんや保証がある訳でもない。
企業はその場、その時の評価しかしないので、楽な仕事で先輩のサポート付きで気楽に仕事できるのも運だし、誰もやった事が無い仕事を誰のサポートも受けられず(答えられない)を気合で乗り切った結果で事業廃止になる事もまた運(リーマンショック)

私の周りも会社に絶望して辞めて行った方は数多くいます。
今回のコラム、私は共感できますよ。(2018/11/08 09:41)

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「増える月曜朝の中高年の縊死と就職氷河期の果て」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

河合さんを講師に呼ぶ規模だから、従業員1000人以上の規模の会社の事でしょうね
大雑把に上場企業と認識していますが、記事の通りと私は感じました(自社での経験から)
※実は河合さんを呼ぶ企画も立てた事がありますが、多数決で別の方になった思い出

今40~44の位の方々は社会の風潮で、人は採らない、研修はしない、金のかかるイベントは無くす、社内クラブは廃止
じゃないとボーナスは出さないぞ?が当たり前の時代でしたからね。

私自身も会社で研修なんて殆どなかった(新入社員研修は自社最短の4日のみ)ですし、
入社直後は人員整理で前年比半分の人数で同じ仕事量を殆ど教わる事なくやらされました(OJTの人が1ヵ月で部署移動で居なくなった)し、
入社10年は新入社員がいなかったので下に誰も居ませんでしたし、
派閥争いと言う名の人減らし(敗者を他社に飛ばす、若しくは評価を下げて給与も下げる行為※それをすると勝手に辞めてくれる)も活発に行っていた時代ですからね。

今周りを見て自社はどうかな?と見回すと、、、当時と同じ会社とは思えない環境ですね
だからと言って補てんや保証がある訳でもない。
企業はその場、その時の評価しかしないので、楽な仕事で先輩のサポート付きで気楽に仕事できるのも運だし、誰もやった事が無い仕事を誰のサポートも受けられず(答えられない)を気合で乗り切った結果で事業廃止になる事もまた運(リーマンショック)

私の周りも会社に絶望して辞めて行った方は数多くいます。
今回のコラム、私は共感できますよ。(2018/11/08 09:41)

女性の自殺者数は低位安定です
近年の自殺者数の増加は男性自殺者の増加が理由です

男性へ向けた対策が必要という点は同意します(2018/11/08 09:36)

ちなみに、こういう事情は、フィールドワークのインタビューとやらでは、まず、でてきませんよ。
匿名だからコメントできるだけ。

机の前で妄想しているだけよりは、足をつかって確認するのはずっとマシな態度ですが、
足もつかったくらいで真相に辿りつけるほど、『誰かを死に至らしめるほど重い事情』は、簡単なものではありません。

苦楽を共にする身近な他人に累が及ぶので、独断では話せないし、
そういう配慮をしない人なら、そもそも、悩まないでしょう。
他人の事情に配慮しない人なら、そもそも、会社に指示された悪事を働くことに良心の呵責を覚えないと思います。「だって、上司がやれって言ったんだ」で終わりでしょう。(2018/11/08 08:01)

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