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「#子連れ会議OK」アナタの常識はNOと言う?

“赤ちゃんが可哀想”同伴出社拒否する薄っぺらい正義

2017年11月28日(火)

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 今回は「常識と非常識」について考えてみる。

 もう散々あっちこっちで“正義”のぶつかり合いが展開しているので、取り上げるつもりはなかったのだが、これまたあっちこっちから「意見」を聞かれるので取り上げることにしました。

 と、しょっぱなから長い言い訳で申し訳ない。
 だが、私の答えは決まっているのだ。

 「いいじゃない。お母さん・お父さんからのケアが必要な赤ちゃんも、幼稚園で預かってもらうのが難しい障害を持つ子供も、家族からのケアが必要なおじいちゃんおばあちゃんも、み~んな“同席する”。そんなにぎやかで、開かれた議会があってもいいじゃない」――。これが私の見解である。

 もし議長が、

 「実は昨日、申し出があったんですけど『それについてはまた後日、ゆっくり話しましょう』って言ったんですよね。でももう今日、彼女は赤ちゃん連れてきちゃったんで、とりあえず今回は特例ということでこのまま議会を始めます。後日、本人の意見も聞き、みなさんと議論をしたいと思います」

 そう宣言してくれれば“チャンチャン”だった。

ヒーローになり損ねた議長

 というか、そうすれば熊本市の澤田昌作議長は、一躍“ヒーロー”になったに違いない。

 だって、働く女性が増え、共働きが当たり前になり、どう考えてもケア労働者は足りていないわけで(ケア労働についてはこちら 『男だ女はもう「114」。埋まらぬ日本の格差問題』)。新たな問題を解決するために前例を壊し、それでまた問題が起これば、そこで一つひとつ何をすべきか考えればいい。

 が、“常識”好きの人たちはそれを許さない。
 「何を言ってるんだ! だから河合薫はダメなんだよ!!」
 と、既に口を尖らせている人たちの顔が山ほど見える。

 この手の問題については“自説”こそが正義で、早急な解決が必要にも関わらず「他人がなんと言おうと考えを変えるつもりが毛頭ない」人たちで溢れているのだ。

 ええ、そうです。遅くなりました。
 取り上げるのは、平成のアグネス・チャンこと“熊本市の緒方夕佳議員(42歳)”が、市議会に生後7カ月の長男を連れて着席した“事件”です。

 緒方議員の“行動”に議会は紛糾。結局、出席は認められなかった。緒方議員は長男を友人に預け、議会は40分間遅れで開会した。

 この“事件”はかなりのメディアが一斉に報じたが、大切な部分が切り落とされ、極めてセンセーショナルに伝えられている。なので、赤ちゃん同席に至るまでの経緯も含め、確認できた範囲で紹介する。

コメント238件コメント/レビュー

>“常識”好きの人たちはそれを許さない。
>「現状維持」の視点からちょっと離れれば
>「排除」じゃなく「寛容性」
「権力を持っている人」≓「現状維持・保守的」≓「男」
というフィルターでしかものを見られない。
「またいつものパターンですか…」。

現実は、こんな感じ(http://blogos.com/article/268584/)。
できれば保育士さんに任せたい、そのための環境整備がまず最優先なのが当然。
コメント欄の、
>3人の成人した子供を持つ母親です 
>公の場に長時間連れて行かれる事は子供にとっては苦痛でしかないと思います
>そして連れて行く親の方も子供の事が気になって仕事どころではないと思います
>何より子供を大人の社会に、連れて行くのはいかがなものかと思います
これがリアリスト的意見だと思う。

実際に会議を運営し、ルールを作り、それを運用している人々の苦労を、「“常識”好き」の一言でばっさりですか?
ただでさえ「くだらない会議多過ぎ問題」にみんな必死で取り組んでいるのに。
河合さんはニュース番組前後の緊張した会議に、子連れのスタッフがいて、ギャン泣きされても業務に影響はない、とおっしゃるんですね?

希望 → 実現できない → ほしゅのわるいひとがせかいをおさえつけているからだ
うんざりなんだよ。
「だといいね」の話をされれば「そうですね」とみんな思ってますよ。
男がとか女がとかではなく、保守とか革新とか関係なく、
そんな現実離れした希望論ばかり言うやつは面倒だから運営側に入れたくないんだよ。
あなたの意見が聞き入れられないのは、周りが保守的だからではなく、あなたの意見がリアルじゃないからですよ。
「薄っぺらい正義」、そっくりそのままお返ししますよ。(2017/12/31 16:52)

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「「#子連れ会議OK」アナタの常識はNOと言う?」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

>“常識”好きの人たちはそれを許さない。
>「現状維持」の視点からちょっと離れれば
>「排除」じゃなく「寛容性」
「権力を持っている人」≓「現状維持・保守的」≓「男」
というフィルターでしかものを見られない。
「またいつものパターンですか…」。

現実は、こんな感じ(http://blogos.com/article/268584/)。
できれば保育士さんに任せたい、そのための環境整備がまず最優先なのが当然。
コメント欄の、
>3人の成人した子供を持つ母親です 
>公の場に長時間連れて行かれる事は子供にとっては苦痛でしかないと思います
>そして連れて行く親の方も子供の事が気になって仕事どころではないと思います
>何より子供を大人の社会に、連れて行くのはいかがなものかと思います
これがリアリスト的意見だと思う。

実際に会議を運営し、ルールを作り、それを運用している人々の苦労を、「“常識”好き」の一言でばっさりですか?
ただでさえ「くだらない会議多過ぎ問題」にみんな必死で取り組んでいるのに。
河合さんはニュース番組前後の緊張した会議に、子連れのスタッフがいて、ギャン泣きされても業務に影響はない、とおっしゃるんですね?

希望 → 実現できない → ほしゅのわるいひとがせかいをおさえつけているからだ
うんざりなんだよ。
「だといいね」の話をされれば「そうですね」とみんな思ってますよ。
男がとか女がとかではなく、保守とか革新とか関係なく、
そんな現実離れした希望論ばかり言うやつは面倒だから運営側に入れたくないんだよ。
あなたの意見が聞き入れられないのは、周りが保守的だからではなく、あなたの意見がリアルじゃないからですよ。
「薄っぺらい正義」、そっくりそのままお返ししますよ。(2017/12/31 16:52)

そうそう、私の感情面では赤ちゃんOK、もし本当に議会進行に支障があるなら、赤ちゃんが泣いても進行に支障なくなるようにいろいろ調整すれば良い(というか、答弁は既に決まっているのだから、例えばスクリーンに文字を映しても良いと思う。そうすると聴覚障害の方ぢかでなく他の議員も傍聴人も助かると思う)ただそれだけのことと思う。

あと、赤ちゃんにとっての授乳の必要性・重要性という視点がないコメントも多いなと思う。

個人的には入る人を選別する神聖な議会より、誰でも入れる開かれた議会=私たちがこれからめざす共生社会の縮図であって欲しいと思う。(2017/12/26 21:00)

ほぼ同意見で嬉しいです!
ただ1点私の見解と違うのは、緒方議員自身ははルール違反をしていないという認識で、もちろん常識を変えるためにルールを破ることも仕方ないとは考えていらっしゃらないようです。
河合さんが最初に書かれたように、議長判断であの日は特例として認めればよかったと思ってます。処分を緒方議員に渡した時、緒方議員と議長のやり取りがあったそうですが、そこで議長自身が赤ちゃんが傍聴人であるとは言い切らなかったそうです。傍聴人規則違反というより、議長命令に従わなかったことの方が規則違反にあたるのかもしれません。
熊本市議会の議場には特に記者席はなく、議場の端っこに記者さん達がいました。緒方さんはそういう事情も踏まえて、赤ちゃんを議場に連れ込むことは規則違反に当たらないと認識されてるようです。(あ、昔の記事なのでもう既にご存知だったらすみません)
バイアスの話も参考になりました〜ありがとうございます(^^)(2017/12/26 20:53)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官