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「“出家”して何が悪い」

「死なない」。そのことについて、よかったと思う

2017年2月24日(金)

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芸能界を騒がしている清水富美加さんの「出家騒動」、遙さんはどう見ましたか。(20代女性)

遙から

 清水富美加さん、今は千眼美子さんというそうだが、清水さんだった時のことから辿りたいので、清水さんとお呼びして書くことにする。清水さんの「出家宣言」に対するメディアの反応に、あれこれ違和感を覚え、そのひとつひとつを自分の言葉で置き換えていきたいと思う。

 仕事していて「死にたい」と思う人は清水さんだけだと思わないし、睡眠時間3時間というのも、安すぎる給料というのも、清水さんだけではないだろう。「給料5万円」は過去のことと横に置いたとしても、世の中は清水富美加さんだらけではないのか、という問いがよぎった。

 宗教的行為としての「出家」の是非も横に置き、精神的に追い詰められた状況からいかに抜け出すかという点に目を向ければ、芸能界のみならず、多くの人が向き合う可能性のある問題だと思うからだ。

違和感その1

 「死にたいというけれど、仕事で一緒だったときには全然そうは見えなかった」という周囲の発言について。

 バカかと思う。死にたいと思うことと、死にたいと見せることは違う。しんどそうに見せられない立場にあったり、それを許されない環境や職業にあったり。そうしたこと自体も「死にたい」と感じさせるストレスの一要因になっていることなど普通にある。「そうは見えなかった」と発言するメディアの奴は、自分の鈍さをさらけ出しているにすぎない。その問題に気づいていない分、「そういうお前も、ストレス要因なんだよ」と教えてあげたい。「死にたい」という言葉を本人が口に出した時、それは他者が判断することではなく、本人がそういうなら、そうなのだ。それ以上でも、それ以下でもない。

 先般、娘が過労自死をし「死ぬまで働いてはいけません」と涙ながらにメディアに訴えた母親の姿が重なった。「死にたい」と思うほどに追い詰められた本人に、冷静な判断を求めるのは酷だ。本人のいう「死にたい」は悲しいことに本気なのだ。「そうは見えなかった」という人には「あなたが見ようとしなかっただけではありませんか」と返したい。

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「「“出家”して何が悪い」」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官