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誰がためにカネはある

ゴーン氏とミッキーハウス女性の共通項

2018年11月30日(金)

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お尋ね

もうフランスと日本の問題にすら発展しかねないカルロス・ゴーン氏の横領疑惑事件。どこに注目しますか?

(40代男性)

遙から

 お金、こと横領にまつわる事件には、不思議な共通点がある。

 疑惑報道の渦中にいるカルロス・ゴーン氏のそれと、最近バラエティ番組を賑わせた、関西の建設会社の経理事務女性の10年以上にわたる横領事件とに、似たものを感じるのだ。

 ゴーン氏の疑惑は100億円近い金額に絡むものであり、事務女性の横領額は3億円以上、と報じられていた。

 額にどえらい違いはあるが、似ているのはその使い道だ。
 まず、ゴーン氏も事務女性も、会社のお金を自らの飲食に使っていたと報道されている。

 飲食に会社のカネ。これはさほど驚かない。
 海外旅行費に使うし、とにかくお金を使うときはほぼ会社から出させる。これも別段驚かない。

 額も規模も違うが、ゴーン氏の金融投資と事務女性の土地購入。これも、さもありなん、と感じる。お金が好きな人は買うだけ買って、使うだけ使って、さらに増やしたい。だから投資するし、土地も買う。

 この二人の決定的な共通点は、「ベルサイユ宮殿での結婚式」と、「ミッキーマウスの意匠をこれでもかとあしらった家(通称ミッキーハウス)」だ。

 ここにきて、二人の中身は「一緒だ」と確信した。
 お金がありすぎると、もう、「何のために使っていいかワケがわからなくなる症候群」というか。

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「誰がためにカネはある」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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