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2017年の新語十選

分断と虚実の一年

2017年12月20日(水)

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 今年も押し迫ってまいりました。世間では新語・流行語大賞などを筆頭に「1年を言葉で振り返る」様々な賞が発表されましたね。ちなみに新語・流行語大賞では「忖度(そんたく)」と「インスタ映え」が大賞を受賞しました。皆さんはこの結果をどのようにお感じになったでしょうか。

 さて本連載「社会を映し出すコトバたち」でも、2010年から『新語十選』と名付けた企画を続けております。あいにく昨年(2016年)は筆者多忙のため発表が叶いませんでしたが、今年は満を持して、2017年版の新語十選を発表させていただきたいと思います。なお未発表だった2016年の新語十選も末尾で紹介しておりますので、興味のある方は、そちらもご覧ください。

 まず手始めに、新語十選の「4つの選考基準」を紹介しましょう。第1に、日経ビジネスオンラインの読者の皆さんにとって馴染み深い分野(政治・経済・産業など)の「新語」であること(ここでいう新語とは、最近数年以内に「新しく誕生した」か「新しい意味が加わった」言葉とします)。第2に、今年、その言葉が話題になるきっかけの出来事があったこと。第3に、その言葉が今後定着しそうであるか、史実として残りそうであること。第4に、社会がこの言葉に大きな感心を寄せたことです(このうち第1の選考基準は、今回新たに加えることにしました)。

 また各キーワードの解説には、日経ビジネスオンラインで登場した関連コラムも併せて紹介します。新語十選を入り口に2017年の注目コラムを読み返してみるのも、また一興かと思います。どうか、のんびりお付き合いください。

働き方改革 ~言うは易し行うは難し~

 まず紹介したいのは「働き方改革」です。労働参加率の向上、労働生産性の向上、ワークライフバランスの実現などを目標とする、労働に関する様々な改革のことを指します。

 この言葉が注目されるようになった契機として、直近では2017年3月に政府が「働き方改革実行計画」を発表したことがありました。また今年は労働環境の是正を背景とする宅配便料金の値上げや、電通における過労自殺の問題(16年9月に労災認定)など、働き方改革の議論を後押しする話題が数多く登場しました。上記グラフでもわかる通り、新聞記事でも2016年から2017年にかけて、「働き方改革」の登場回数が増えています。新語・流行語大賞では、働き方改革がノミネート語として選ばれました。

 日経ビジネスオンラインでも数多くのコラムがこの問題を取り上げています。例えば、残業を減らした場合も従業員の所得を維持する必要性を説く「働き方改革で所得が『3%』減る?」(経営ジャーナリスト/磯山友幸氏)や、経営学者のドラッカー氏的な視点で働き方改革を分析する「ドラッカーと考える『働き方改革』の本質」(経営教育事業家/コンサルタント藤田勝利)などのコラムが登場しました。

人生100年時代 ~LIFE SHIFTと構想会議~

 もともとこの言葉は、2016年10月に出版された翻訳書『LIFE SHIFT(ライフシフト)』(リンダ・グラットン、‎ アンドリュー・スコット著/東洋経済新聞社)の副題「100年時代の人生戦略」が注目されたのを機に広まりました。2100年代には主な先進国で人口の半分以上が100歳よりも長生きする見込みであることを示したうえで、長寿社会を前提とした人生設計を考える必要性を説いた本でした。

 さらに注目のきっかけを与えたのは安倍内閣の動きです。「人づくり革命」を掲げる安倍内閣は、2017年9月に「人生100年時代構想会議」を発足させました。これは、長寿社会に必要とされる政策のグランドデザインを検討する会議とされています。この会議には、 LIFE SHIFTの著者であるリンダ・グラットン氏も有識者の一人として名を連ねました。

 上記グラフでも明らかな通り、新聞では2017年に入ってからこの言葉が大きく注目されました。新語・流行語大賞においても、ノミネート語のひとつとして選ばれています。

 また日経ビジネスオンラインでは「『人づくり革命』、先行きに不安の芽」、「人生100年時代の備えを今から」(東京証券取引所社長・宮原幸一郎氏へのインタビュー)、「『人生100年時代』に挑む福岡市の本気度」(日経ビジネス記者/内海真希氏)といったコラムが、この問題を取り上げています。

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「2017年の新語十選」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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