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中国の民主化、困難な理由と実現の可能性を問う

民主化運動の楊建利氏「日本よ、アジアの民主共同体の盟主に」

2017年4月5日(水)

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 中国は民主化する可能性があるのか。“中国屋”と呼ばれる中国専門ジャーナリストや研究者の永遠のテーマだが、先日、米国最大手の中国の民主化運動を推進するNGO・公民力量の主宰者、楊建利が東京を訪れていたので、私もインタビューしたし、明治大学現代中国研究所が主催した講演会にも行ってきた。独裁体制をより強化しようとする習近平政権の登場で、中国の“党内民主”化は以前よりも遠のいたようではあるが、楊建利が“中国の民主化をあきらめない”とする分析もなかなか興味深いので、ここで紹介したい。

まず、困難な理由を分析すべき

 楊建利は高校を経ずに飛び級で山東省師範学院数学系に入学し、1989年の民主化運動に参加したのち、米国に移住。ハーバード大学で政治経済学、カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)で数学の博士の学位を取得し、米国に拠点を置きながら、中国民衆の権利と自由を推進する活動を続けてきた。当然、中国当局からは中国入国拒否のブラックリストに入る人物だが、2002年に中国東北部の失業者大規模デモの状況を視察するため、他人のパスポートで入国したところを逮捕され、不法入国などで5年間投獄された経験を持つ。2007年、当時のブッシュ大統領の働きかけで釈放され米国帰国後、中国のNGO・公民力量を創設し、中国の民主化を海外から働きかける。

 

 楊建利は、中国の民主化は非常に困難、と認めながらも、その実現をあきらめていない。その困難を打開するためには、その困難である理由を分析すべきだし、日本を含む国際社会の支援が必要だと指摘する。

 まず中国の喫緊の民主化運動が挫折した歴史、1989年の天安門事件当時を振り返ろう。この虐殺事件は中国人大衆と共産党政府の双方に深いトラウマを残した。民衆は政治について議論することに恐怖を覚えるようになった。共産党政府は、人民が本音のところで自分たち共産党の統治を否定していることに気づいてしまった。人民と政府、双方が人権や民主化の問題を口にしないようになった。一方、国際社会においては、旧ソ連が解体され、このことは共産党の危機感を呼び覚ました。中国は人道無視の残酷な国家として国際社会で孤立した。共産党政府はこの危機をどう打開するべきかわからず、狼狽した。

コメント37件コメント/レビュー

中国の 低所得国民を犠牲にした経済力による軍事力は非常に大きい。アメリカさえも喧嘩は損と考える程。 その中で日本に期待されても無理が有る。アメリカのご機嫌をとりつつ中国とたたかうなどの力は無い。
現在の流れでは 中国自身の矛盾からの揺らぎが出来なければ アメリカさえも手を引く。それまでは 中国の台頭アメリカの衰退の流れ。寡占独裁はなかなかミスをしなかった。習独裁がミスをする可能性は有る。
自由主義圏のアメリカ、欧州、アジアの力で 中国の孤立化が何時できるかな??(2018/04/06 10:22)

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「中国の民主化、困難な理由と実現の可能性を問う」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

中国の 低所得国民を犠牲にした経済力による軍事力は非常に大きい。アメリカさえも喧嘩は損と考える程。 その中で日本に期待されても無理が有る。アメリカのご機嫌をとりつつ中国とたたかうなどの力は無い。
現在の流れでは 中国自身の矛盾からの揺らぎが出来なければ アメリカさえも手を引く。それまでは 中国の台頭アメリカの衰退の流れ。寡占独裁はなかなかミスをしなかった。習独裁がミスをする可能性は有る。
自由主義圏のアメリカ、欧州、アジアの力で 中国の孤立化が何時できるかな??(2018/04/06 10:22)

> 「日本よ、アジアの民主共同体の盟主に」

昔、そんな旗印を掲げて実現に邁進した挙句に、欧米列強にフルボッコにされた国がありましたねぇ。。。。。日本のことですけど。

例え"大東亜共栄圏"違うにしても、アジア諸国が揃って日本を推挙するような事態にでもならない限り無理な相談ですよ。無茶振りは止めていただきたい。(2017/08/24 08:58)

私自身、中国には二度、合計で3年近く過ごした土地でもあるし、中国の古代史を材料とした歴史小説は面白い。だから中国が好きなのだが、習近平が次期指導者の有力候補と知った頃から急激に興味が薄れ出した。主席を引き継ぐ前から、彼の「誰も信用しない」と言っている目付きが気に入らなかったが、年々彼の微笑んだ写真は凄みを増している。中国共産党は国民の6%程度しかいないが、軍、警察、教師を含む公務員が共産党員で、大事な職業は全て抑えている。世界最大の兵力を有する人民解放軍は「外圧に対する備え」という口実だが、その実国内の暴動の予防と制圧を最大の目的としている。銀行への現金輸送でも軍人が金の通り道を小銃を構えて立ち塞がる様は軍の受け持ち範囲の広さを証拠立てている。既に取り巻きが習近平の主席任期延長を画策し始めているらしいが、経済成長が鈍っても不平不満が爆発しない様に一部の腐敗官僚や経済のリーダーたちを見せしめのために厳しく取り締まっている。こんな事で矛先を収めてしまうほど中国の低層の人達が甘いとも思わなかったが、実態としては大人しくしている。怖いのかも知れないが、、、私は彼が首席になる前年に帰国したので、影では中国共産党を「盗人」呼ばわりしていた友人たちが、今はどう感じているのか知らないが、知る由もない。元々メールでも電話でも証拠にされる様な手段を使っての共産党批判はしなかった彼等だから弾圧を受けてはいないと思う。習近平の時代が終わるまで、中国の民主化は諦めるしかないか!(2017/04/08 14:53)

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