• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

北戴河会議、長老たちの「習近平おろし」失速か

問われる対米戦略における習近平路線の是非

2018年8月8日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

習近平はアラブ・アフリカ歴訪から帰国後、北京での会議を経て北戴河入りしたとみられる(写真:ロイター/アフロ)

 河北省の保養地・北戴河で毎年開かれる党の長老および現役幹部らが一同に会する北戴河会議が始まったようだ。秘密会議なので、会議が始まったことは発表されないのだが、習近平を含む政治局常務委員7人の動静が途絶えた瞬間が、会議の開始とみられている。8月以降、政治局常務委員の動静は途絶えており、多くのメディアが8月3日に習近平が北戴河入りして、会議が始まったと推測している。

 さて、北戴河会議の中身は、終わってからしばらくして徐々に漏れ伝わってくるものなので、今の段階でどのような議題があがり、どのような攻防が展開されているかは不明である。ただ8月4日に北戴河会議と並行して、中国社会科学院・工程院院士62人を招いた座談会が開かれていることが、会議の中身と何らかの関係があるやもしれない。

 科学院、工程院はともに中国の科学技術系エンジニアの母体であり、中国製造2025戦略の具体案を支える提言機関でもある。そしてその議長を人事・組織担当機関である組織部長の陳希が行ったことの意味はいろいろ想像を掻き立てるものがある。

 今年の北戴河会議の見どころ、テーマについて整理しておこう。

 まず7月に流れた北戴河会議で国家指導者としての責任問題が追及され、“習近平おろし”が画策されるという噂は、ここにきて急にトーンダウンとなった。

 在米華字ネットメディア・博訊によれば、習近平がアラブ・アフリカ歴訪から帰国後、すぐに北京で中央政治局会議と集団学習会(31日)を開いた。その参加者である政治局員を引きつれる形で北戴河入りしたと、中南海筋情報をもとに報じている。

 これは習近平の大番頭役である丁薛祥が、習近平政権二期目に入っての初の北戴河会議を効果的に演出するために、事前に周到に関連部門に指示を出して準備をしていたとか。この動きを受けて、それまで流れていた習近平が北戴河で長老や党中央幹部たちから米中貿易戦争における対応や、行き過ぎた個人崇拝問題で批判を受ける、ひょっとすると辞任を迫られるのではないか、というのはデマであった、という見方が流れるようになった。

コメント9件コメント/レビュー

韜光養晦戦術こそが、日米と西側文明世界にとっても危険だったと見ている。
習体制はそれをかなぐり捨て、「我々は西側文明の敵である」と世界に宣言したも同じだろう。

ある意味「ありがたい」政権ではないだろうか。
トランプ政権の良心とも言うべきマティス国防長官のモットーは、
「裏切りかねない味方より、明らかな敵の方がよい」だ。

まさに共産中国は、「我々は民主化しない。資本主義各国を取り込んでいく」とあからさまに牙をむきだした。
資本につられて一帯一路に手を出した国、廉さにひかれて高速鉄道を中国に発注した国などは、惨憺たるありさまだ。
つまり19世紀以降、多くの犠牲のもとに文明社会が作り上げて来た国際的コンセンサス、世界的ルールを破壊する、「ラスボス」が自ら名乗りをあげたのではないだろうか。

無茶で粗暴なトランプの仕掛けた貿易戦争も、不利益を被るはずの日欧がほぼ沈黙している。
やはり各国とも、今のうちに「共産圏」を再崩壊させなくては、危険だと認識していよう。(2018/08/13 09:21)

オススメ情報

「中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス」のバックナンバー

一覧

「北戴河会議、長老たちの「習近平おろし」失速か」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

韜光養晦戦術こそが、日米と西側文明世界にとっても危険だったと見ている。
習体制はそれをかなぐり捨て、「我々は西側文明の敵である」と世界に宣言したも同じだろう。

ある意味「ありがたい」政権ではないだろうか。
トランプ政権の良心とも言うべきマティス国防長官のモットーは、
「裏切りかねない味方より、明らかな敵の方がよい」だ。

まさに共産中国は、「我々は民主化しない。資本主義各国を取り込んでいく」とあからさまに牙をむきだした。
資本につられて一帯一路に手を出した国、廉さにひかれて高速鉄道を中国に発注した国などは、惨憺たるありさまだ。
つまり19世紀以降、多くの犠牲のもとに文明社会が作り上げて来た国際的コンセンサス、世界的ルールを破壊する、「ラスボス」が自ら名乗りをあげたのではないだろうか。

無茶で粗暴なトランプの仕掛けた貿易戦争も、不利益を被るはずの日欧がほぼ沈黙している。
やはり各国とも、今のうちに「共産圏」を再崩壊させなくては、危険だと認識していよう。(2018/08/13 09:21)

独裁者は排除する、人類共通の認識です。(2018/08/10 15:19)

中国共産党の個々人の動きを門外漢の私のような者に、詳しい情報を教えて下さってありがとうございます。とは、言え、個々の人物像に詳しくないので、ますます中国と言う国の分からなさを増幅しています。共産主義と、現在の中国経済(資本主義?)との整合性。中国共産党と人民(国民)との関係。(中国国民は共産党を既にある政治体制として認識し、受入れているように思います)そして、アジア、アフリカ、ヨーロッパと世界の覇者となろうとしている中国。中国事情を詳しくない者にとって、これからも色々お教えください。(2018/08/10 12:45)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

外交において個人プレーで短期的な成果を手にしようというのは交渉相手の術中にはまり、うまくいかないものです。

齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官