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共青団「偽ツイッター」は習政権への宣戦布告か

党大会目前、猛攻に晒されるエリート集団の反撃策は…

2017年9月27日(水)

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本物か、偽物か、反撃か、ひやかしか

 9月15日、共産主義青年団(共青団)がツイッターにオフィシャルアカウントを持ったので、ツイッターユーザーたちが驚いた。Vマーク(本人認証)はついておらず、なんとなく疑わしいとは思いつつ、海外メディアも記事で取り上げた。9月18日に中国のSNS微博の共青団中央アカウントが「ツイッターでの共青団アカウントは偽物だ」と発表したのだが、それでも、ツイッター上でそのアカウントは取り消されていない。それどころか、本当に無関係なのか、なにか中国国内の権力闘争と関係あるのではないか、と今度は逆に疑われている。というのも現在、党大会を前に習近平派と共青団派の権力闘争が目に見えて、激化しているタイミングだからだ。

どちらが本物?

 共青団のツイッター・オフィシャルアカウントを名乗るのは「共青団中央」@ccylchina。当初、ツイッターユーザーたちはこれを本物と思い込んで、一部華人ユーザーたちは、ツイッター社に「共青団の情報は“有害”だ」と凍結申請を出したという。彼らは、これは習近平政権の対外プロパガンダであり、国外のイデオロギー領域に対する中国の侵略行為だと考えたのだ。そもそも、一般市民に対し、ツイッターにアクセスすることを許可せず、共産党組織がツイッターを政治利用するなど、自由社会のツイッター民からすれば許せない。華人ユーザーたちは抗議の意味も含めて「共青団中央」の名前を騙った別アカウントをつくって、共青団の発信を妨害しようともした。

 ところが、中国のSNS微博の共青団中央アカウントはその三日後に、ツイッター上の共青団中央を名乗るアカウントはすべて偽物、ねつ造だ、と発表した。こんどは微博ユーザーが、「共青団中央はなぜ、ツイッターにそんなアカウントがあることを知っているのだ」「違法に壁越えしたのか?」「ツイッターって何? 説明してごらん」「(ツイッターと微博)どっちのアカウントが偽物のなんだ?」といった皮肉コメントでかみついた。

 ツイッターと微博、どっちのアカウントが偽物なんだ?というのは、けっこういい突っ込みだと思う。というのも、ツイッターの共青団中央アカウントは、当初は実に本物らしい、共産党プロパガンダを展開しているのだ。ほとんどが、人民日報記事の転載などの公式発表の内容で、型通りの習近平礼賛、中国礼賛を行い、フォロー先もいわゆる国連やTIMEといった外国の大手機関、大手メディアのアカウント、あるいは人民日報やCCTVなど同じ中国系公式アカウントである。元天安門事件の学生リーダーの周鋒鎖までが、ラジオフリーアジア(RFA)に「これは習近平の対外宣伝戦略だ。自由と専制の戦場であるツイッターに対し、“赤い旗を挿しに来た」とコメントを述べていたほどだ。

コメント14件コメント/レビュー

とにかく習近平率いる今の中国に対しては技術と資本支援を最小限に抑えるべき。昨今あからさまな国内でのあらゆる締め付け措置はむしろ中国共産党の力を弱める。自由な雰囲気に欠けた人治体制下ではイノベーションは起こり難い。旧ソ連が軍事力でそうだったように一部の分野では独力で世界トップに立てるかもしれないが、大半の分野では無理。中国共産党による強権独裁体制が中国という国が本来持つ潜在力を殺しているとも言える。それを補うために日米欧先進国の技術を不法に窃取しようと意図してサイバー部隊が編成されている側面があると観る。とにかくある程度の技術資本封鎖が必要だ。今まで中国共産党のパワーアップをバックアップして来たのは西側諸国なのだ。もう中共特権階級の思惑を知り毅然と距離を置くことが大切。国内締め付け強化で中国国内からは今まで以上に斬新なアイデアは出て来なくなろう。肥大化した党権力に対して人民が萎縮するからだ。ソ連も原爆製造技術を米国に送り込んだスパイを使って窃取した。今の中国にも比較的同様なことが言える。国内統制強化と国家経済力向上はおおよそ両立し得ない。(2017/10/05 18:39)

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「共青団「偽ツイッター」は習政権への宣戦布告か」の著者

福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

とにかく習近平率いる今の中国に対しては技術と資本支援を最小限に抑えるべき。昨今あからさまな国内でのあらゆる締め付け措置はむしろ中国共産党の力を弱める。自由な雰囲気に欠けた人治体制下ではイノベーションは起こり難い。旧ソ連が軍事力でそうだったように一部の分野では独力で世界トップに立てるかもしれないが、大半の分野では無理。中国共産党による強権独裁体制が中国という国が本来持つ潜在力を殺しているとも言える。それを補うために日米欧先進国の技術を不法に窃取しようと意図してサイバー部隊が編成されている側面があると観る。とにかくある程度の技術資本封鎖が必要だ。今まで中国共産党のパワーアップをバックアップして来たのは西側諸国なのだ。もう中共特権階級の思惑を知り毅然と距離を置くことが大切。国内締め付け強化で中国国内からは今まで以上に斬新なアイデアは出て来なくなろう。肥大化した党権力に対して人民が萎縮するからだ。ソ連も原爆製造技術を米国に送り込んだスパイを使って窃取した。今の中国にも比較的同様なことが言える。国内統制強化と国家経済力向上はおおよそ両立し得ない。(2017/10/05 18:39)

最近の北朝鮮情勢の中で、中国の様な大国で、国内の権力闘争しか興味の無い、習近平の様なローカルな指導者は世界の悲劇です。北の核保有が止められないなら、韓国、ベトナム、インドネシア、日本の核保有を止められるととは思えない。更には台湾が核保有国になるのも止められない。パキスタンと違い北は、世界中に核を売り込むでしょうから、世界中核保有国だらけになります。事実上核保有国が、地位の源泉の国連常任理事国の地位さえも無意味になる。全て中国の利益にならない筈ですが、習近平には、目の前の権力闘争しか見えていない。小粒で哀れな奴だと思います。(2017/09/27 22:07)

 共青団を排撃して、ではどうやって党の新たな人材を供給するつもりなのか?
官僚エリート製造装置が気に食わない。ということと、あらゆる中小企業にまで党の統制
力を効かせることは矛盾していないか?あらゆる生産や流通や金融や情報を党でコント
ロールしようとするなら、有能な官僚が多数必要ではないのか

 それとも、共青団という大卒エリート教育機関を党のための中立機関と言うより
主席個人に忠誠を尽くす機関に改組したいのか?皇帝と殿試の及第者のように?
彼ら、共青団に皇帝の政策に文句つけて上訴を行う儒生や党争を行う官僚のようなものを
見たのか・・・
 主席任期を2期10年からを延ばすにしても、皇帝のように在位するわけにも
ゆくまいと思うのですが、

 存外、主席を退いても、鄧小平氏のように次期主席指名権と軍事委員会主席の地位を
手放さず「中国の最高実力者」という肩書きで終生扱われるつもりなのかも

 鄧小平氏はそれでよかったけど、習近平氏には・・それで世間が納得しますかねぇ(2017/09/27 21:37)

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