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意外に安倍政権好きな中国知識人

日中関係の現在と行方を占う

2018年10月24日(水)

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ロシア極東ウラジオストクで9月12日に開催された日中首脳会談で、握手を交わす安倍晋三首相(左)と習近平国家主席(写真:新華社/アフロ)

 安倍晋三首相が25日から27日にかけて訪中する。習近平政権になってから初の日本首相による公式訪中であり、苛烈な米中貿易戦争で苦戦している中国にとってこの日本首相訪中への期待は並々ならぬものがある。果たしてこの訪中を契機に日中関係はどのように変わるのか。あるいは変わらないのか。訪中直前にこれまでの日中関係の推移と今後の予測について、整理しておこう。

 ちょうど私は北京にいて、この数日、体制内学者や民間研究所のアナリストにきたる日本首相7年ぶりの訪中に対する中国側の期待や見立てを聞きまわっていた。彼らの自由な発言空間を守るために、その名は出さないが、それなりに政権の内情に通じ、また政策に影響を与える立場にいる人たちである。彼らは共通して、この訪中が日中関係の新時代の始まりになることを期待している。しかも、そういう新時代の日中関係を作ることができるのは安倍政権しかないという認識である。日本人が思っている以上に中国体制内の人間の安倍政権評価は高い。ひょっとすると日本人より高いかもしれない。

 とある勉強会で某大学の国際関係学教授が解説した日中関係の現状と未来についての分析がなかなか面白いので、紹介したい。

 彼によると日中関係は2010年を分水嶺として四つの時期に区切ることができるという。1972年~92年を「蜜月期」、92年~2010年を「戦略的競争および合作関係期」。2010年に劇的な転換期を迎える。8月に日中のGDP規模逆転、そして尖閣諸島をめぐる日中間の問題の表面化によって、一般日本人の対中感情が極度に悪化する。2010年以降は「完全なライバル関係、競争期」。日中関係は悪化していく。2012年秋の尖閣諸島の国有化と中国国内で発生した反日暴動、2013年の首相の靖国神社参拝、2014年に谷底になったあと、2015年から少しずつ回復期に入り、今年2018年の安倍訪中によって日中関係は「新時代の日中関係期」を迎える、という。

 いわく、日本は2012年に安倍政権が登場して以降、対中牽制政策をとってきた。具体的には防衛力強化、日米同盟強化、東南アジア諸国に対する経済協力を通じた中国包囲網の形成。日米豪印の民主主義大国による普遍的価値観国同士の連帯、TPPや国際海洋法など国際社会のルールを利用しつつ中国的価値観を牽制し、中国に照準を絞った国際世論戦をしかけた。その結果、中国脅威論をグローバルな世論として喚起することに成功した。

コメント45件コメント/レビュー

著者は中国の文化を知っていると自画自賛していますが、なら中国伝統的なコメントを送ると君が「語不驚人死不休」、いま流的なコメントなら「呵呵」。(2018/10/29 12:32)

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福島 香織

福島 香織(ふくしま・かおり)

ジャーナリスト

大阪大学文学部卒業後産経新聞に入社。上海・復旦大学で語学留学を経て2001年に香港、2002~08年に北京で産経新聞特派員として取材活動に従事。2009年に産経新聞を退社後フリーに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

著者は中国の文化を知っていると自画自賛していますが、なら中国伝統的なコメントを送ると君が「語不驚人死不休」、いま流的なコメントなら「呵呵」。(2018/10/29 12:32)

このコメント欄で以下のコメントが書かれた理由を考えると、”中国による日本人に対する情報操作”というのがぴったり当てはまる気がします。ちょっと中国人を知っていれば、全然こんな認識にはならないわけですから。日経ビジネスさんは、このようなコメントは掲載しないやり方もあるのではないでしょうか。現状のやり方では情報操作に利用される場を提供していて、日本と日本人にとって有害だと思いますが。線引きが難しいなどと言わないで、日経ビジネスの責任で判断すればいいのでは。有害なコメントを放置するのは無責任だと思いますよ。
>実は日本人も中国人もそんなに変わりは無いと認識する。(2018/10/26 21:35)

政界も経済界も、基本的に中国共産党を信用せず、表面的に友好を演じ利用する、というスタンスを忘れないでほしいものだ。(2018/10/26 12:43)

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