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心機一転、仕切り直しを図るMRJ

工場公開や国交省とのタッグで進捗アピール

2017年5月9日(火)

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 三菱航空機は名古屋空港近くにあるMRJの最終組み立て工場を公開した。2016年に完成したばかりだ。建屋の2階見学通路から機体の形に仕上げる「構造ライン」と、電子設備などを据え付ける「艤装(ぎそう)ライン」を眺めることができた。

量産前でがらんとした印象の工場

さび止めの塗装で黄緑色になった機体が並ぶ(三菱航空機提供)

 構造ラインは5つのブロック部分を1つの機体につなぎ合わせた後、翼や脚を取り付ける工程だ。見学時にはさび止め用の塗装が施されて黄緑色になった3つの機体が製造されていた。その横の艤装ラインでは、初号機の納入先であるANAホールディングスの塗装を施された機体が1つあった。

ANA仕様の塗装を施された機体も(三菱航空機提供)

 両ラインはそれぞれ、6つの機体を流れ作業で対応できるスペースがあるが、まだ量産過程に入っていないこともあり、延べ床面積4万平方メートル超の工場内部はがらんとしていた感は否めない。生産設備や作業員の姿もややまばらだった。

 壁には「世界に飛ばすぞ 国産ジェット!」と記されたポスターも。時期は未定だが、やがて量産が始まれば、艤装を終えた機体は近隣で現在建設中の塗装工場に移され、そこで納入先の航空会社仕様の塗装が施される。

国交省も仕事ぶりを説明

 今回の説明会では普段は公式的にはあまり前面に出てこない国土交通省による「型式証明」などに関するレクチャーも設定された。民間航空機の運航には安全性基準などを満たした型式証明を航空当局から取得することが必要。航空機の設計・製造国が一義的には対応するため、MRJの場合は日本政府、国交省が責任を持つ。レクチャーでは機体構造や飛行試験などの審査のポイントが紹介された。

 MRJを巡っては、民間機開発のノウハウが乏しい三菱航空機が型式証明に耐えうるだけの設計を実現するのに試行錯誤しているのが納期遅れの主因。型式証明の仕組みや審査の実務などについての関心も社会的に高まっている。国交省としても決して手をこまぬいているわけではないとして説明の場を設けたという。

 三菱航空機は4月、三菱重工から新たに水谷久和氏を社長に迎えた。度重なる納入遅れに対応し、「心機一転」(三菱重工の宮永俊一社長)を図るためだ。設計変更に伴い、初号機の納入は従来掲げていた2018年から20年に延びた。6度目の延期を防ぐため、民間機開発の実績が豊富な外国人エンジニアを積極的に登用する方針も表明。これを受け、三菱航空機では現在、約300人の外国人が主要なポストで働いている。「秋をめどに設計変更のベースを固める」(水谷社長)べく、急ピッチでの作業が続く。

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「心機一転、仕切り直しを図るMRJ」の著者

寺井 伸太郎

寺井 伸太郎(てらい・しんたろう)

日経ビジネス記者

2002年、慶応義塾大学を卒業し、日本経済新聞社に入社。東京や名古屋での企業担当などを経て、直近は決算を取材する証券部。15年から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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