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呉服店5代目経営の下着店、屋号にワコールの謎

今の時代にあえて地方の専門店とタッグを組む

2018年6月4日(月)

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 神奈川県茅ヶ崎市の駅ビル「ラスカ茅ヶ崎」。その4階に、下着店「ワコールガーデン ラスカ茅ヶ崎店」がある。

 ワコールという名前を冠しており、扱う商品は基本的にワコールのものだが、同店はワコールの直営店ではない。

「ワコールガーデン ラスカ茅ヶ崎店」。売り上げは当初予想を上回って推移している

 店のオーナーの岩澤あゆみ氏は、茅ヶ崎で130年続く老舗呉服店の5代目。呉服店を営む傍ら、「ワコールガーデン ラスカ茅ヶ崎店」の経営も2017年から手掛けている。 ワコールは岩澤氏と同年に販売委託契約を結んでいる。開業費用を一部負担するとともに、店舗設計のノウハウを提供したり、商品構成や販促活動のアドバイスを実施したりする。

 ワコールガーデンの大きな特徴は、ワコールが商品在庫を持つことだ。岩澤氏は「下着はサイズも種類も豊富なため、開業したばかりで売れ筋も分からないときにすべて自分で持つのは高リスク。本当に助かる」と語る。岩澤氏は、商品が売れると、そのうちの一定割合を仕入れ代としてワコールに支払っている。在庫はワコールが持つものの、仕入れはオーナー自身ができるという。

 ワコールという名前や店舗運営のノウハウを提供している点では、「フランチャイズ展開」に似ているが、一般的なフランチャイズ店よりもオーナーの裁量が大きい。かつ、開店後もワコールの担当者が定期的に連絡を取り、実際に店舗に足を運んで相談にのるなど、支援体制も充実している。

呉服店5代目でもあるオーナーの岩澤氏

 実はワコールは、同様の店舗を「ワコールガーデン」として12店舗展開している。その多くが、愛媛県松山市や青森県八戸市など地方にある。出店場所も地元の商店街やショッピングセンター、ロードサイドが中心だ。

 地方の衰退が叫ばれて久しい。高度経済成長期以降、まちの「書店」や「スポーツ用品店」などは大型の量販店チェーンに取って代わられ、さらに近年ではネット通販も台頭している。

 下着業界でも状況は同じだ。ワコールの主要な卸先も、当初は商店街にあるような婦人服専門店や下着専門店、百貨店などだったが、高度経済期以降は総合スーパー(GMS)などが台頭し、近年では直営店やネット販売の比率も高まっている。百貨店やGMSなどは依然として主要な卸先だが、専門店の売り上げはワコール全体の売り上げの8~9%程度まで低下した。

 地方の専門店を支援する「ワコールガーデン」の取り組みは時代に逆行しているように見えるが、その狙いは何なのだろうか。

コメント2件コメント/レビュー

廉価商品ならともかく、ある程度のお金をだしての買うのに、ネットではちょっという
層は確かにあると思います。サイズの相談も信頼できるお店でないとできないですね。
ショッピングモールでの同類の店舗の多く、利益率はおそらく高いのでしょう。(2018/06/09 19:31)

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「呉服店5代目経営の下着店、屋号にワコールの謎」の著者

白井 咲貴

白井 咲貴(しらい・さき)

日経ビジネス記者

2017年3月大学卒業、大学では国際政治学を専攻。同年4月、日経BP社に入社。日経ビジネス編集部に配属され、旅行・レジャー・ホテル業界、家具・雑貨専門店を担当している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

廉価商品ならともかく、ある程度のお金をだしての買うのに、ネットではちょっという
層は確かにあると思います。サイズの相談も信頼できるお店でないとできないですね。
ショッピングモールでの同類の店舗の多く、利益率はおそらく高いのでしょう。(2018/06/09 19:31)

男の私には理解しがたい世界だが、女性の下着市場はフィッティングとか、ネット通販ではカバーしきれない、その担当者だから信じて任せることができる世界が多々ありますし、そういう市場こそ地方が必要としているのではないでしょうか。美容部員とかエステとかネイルとか、女性ならではの視点でアマゾンエフェクトに負けない世界を作ることは十分可能だと思いますよ。(2018/06/04 12:26)

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