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テイクアンドギヴ・ニーズが保育園開く深いワケ

サービス業従事者向けに夜9時30分まで対応

2017年6月27日(火)

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 結婚式場運営のテイクアンドギヴ・ニーズ(T&G)は国内に直営101会場を運営する業界最大手。邸宅風の式場に親せきや友人を招待するハウスウエディング市場を開拓し成長してきた。そのT&Gが保育園事業への参入を表明。横浜市西区、みなとみらい地区に今年10月、最初の保育園を開園する計画だ。それに先立ち、今年4月には保育園の運営を手掛ける「まちの研究所」(東京都練馬区)と合弁会社「アンドカンパニー」を設立した。

 企業が自社の従業員向けに社内託児所を設置する動きは大手を中心に加速している。だが、T&Gの保育園は自社の従業員以外にも他社の従業員の子供や地域の子供も受け入れる。一般にも開放する保育園の設置は珍しい。

 なぜ、婚礼大手が保育園を開園するのか? その理由を岩瀬賢治社長に聞いた。

夜型の働き方にも対応する保育園目指す

 岩瀬社長はまず、T&Gの状況について説明する。

 「T&Gの社員の平均年齢は28歳で女性が6割を占める。特にお客の希望と予算に合わせて、結婚式や披露宴の段どりを決めていくウエディングプランナーは、85%が女性だ。出産を機に退職するケースも多い。プランナーになるにはスキルが必要だ。保育園を設置することで、スキルを身に付けた優秀な人材が流出してしまうことを防ぐことが第一の狙いだ」

「サービス業で働く子育て世代のニーズに特化した保育園を作りたかった」と話す結婚式場運営大手、テイクアンドギヴ・ニーズ(T&G)の岩瀬賢治社長(写真:北山 宏一)

 共働き世帯が増えたことで子育て世帯の保育園のニーズが高まっている。だが、急速なニーズ拡大に受け皿の整備が追い付かず今年4月時点で保育園に入りたくても入れない児童、いわゆる待機児童数は全国で2万3700人にも上る。安倍政権は今年度中に待機児童の解消を目指していたが今年5月、3年先送りする新プランを発表した。

 だがT&Gの場合、保育園不足だけが問題ではないと言う。

 岩瀬社長は「婚礼の打ち合わせは平日の夜か週末が多くなる。平日の日中に仕事しているお客の予定にプランナーが合わせる必要があるからだ。ところが一般的に、その時間帯には保育園は子供を預かってくれない。一般の保育園に子供を預けてもプランナーの仕事を続けることは難しくなる」と話す。

 子育て中のプランナーは別の職種に配置換えをするなどの対策はしているものの、プランナーを続けられないことで退職する社員も少なくないという。

 少子高齢化で結婚組数が減少を続けている。さらには結婚しても挙式をしない「なし婚」も最近は増えている。そのため「婚礼市場は縮小を続けている」と岩瀬社長は指摘する。T&Gの既存店の婚礼受注件数は2018年3月期、前期比99.4%と微減。結婚式場やホテル、レストランなどとの競合も激しくなっている。式場というハード面はもちろんのこと、どのような結婚式、披露宴にするのかというソフト面で違いを打ち出すことが重要になる。そして、ソフト面でいかに付加価値を付けられるかはプランナーの力量にかかってくる。市場が縮小する中、プランナーの重要性はより増しているというわけだ。岩瀬社長は「婚礼は人材ビジネスだ」と強調する。

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「テイクアンドギヴ・ニーズが保育園開く深いワケ」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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