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手持ち「0円」でも海外旅行に即出発?!

新サービスで“貧乏学生”に救いの手

2018年7月12日(木)

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2人に1人が「借金」を背負って社会に出る

 日本学生支援機構が今年4月に発表した「平成28年度学生生活調査」では、16年度の大学の昼間部に通う学生が1年間に親などからもらう「家庭給付」の額は、平均で約118万円だった。02年度の約156万円からは、25%近く減っている。サラリーマンの収入格差が広がった上に、国公立・私立ともに大学の学費が年々上昇しており、各家庭で子供に仕送りなどをする余裕がなくなっている様子が透けて見える。

 そればかりか親が大学の学費も負担しきれなくなり、奨学金を受給する大学生(大学昼間部)の比率は、10年度以降、50%前後で高止まりしている。2人に1人が奨学金という「借金」を背負って社会に出る。そんな状況で、海外旅行に夢をはせるなんて、難しいのかもしれない。

 若者の冷え切った「旅行マインド」に、冒頭のJATAの懇談会で見たように大手旅行会社は頭を悩ませ、観光庁も昨年12月に「若者のアウトバウンド活性化に関する検討会」などという大仰なタイトルの会合を立ち上げ、頭をひねっている。

 そんな中、6月28日にある新サービスが発表された。アプリ開発を手掛けるバンク(東京・渋谷)が立ち上げた“後払い専用の旅行代理店アプリ”「TRAVEL Now」だ。手元にお金が1円もなくても、海外旅行などの商品がすぐに手に入る。

“後払い専用の旅行代理店アプリ”「TRAVEL Now」では、事前審査なし、クレジットカードも不要。予約してから2カ月後までに費用を支払えばいい

 上限金額は10万円だが、オンライン旅行業大手のエボラブルアジアなどと提携し、中国・韓国・台湾などはもちろん、東南アジアや、2~3泊のハワイ旅行まで約4000種類の商品を取りそろえる。7月中にも商品を約1万種類に拡大するという。

 オンラインで旅行商品を提供するサービスでは、事前の銀行振り込みやクレジットカード決済がほとんど。一方、「TRAVEL Now」では費用は予約してから2カ月後までにコンビニで支払えばいい。事前審査などは一切なく、クレジットカードも不要。電話番号を登録するだけで商品が手に入る。反響は大きく、サービス開始からわずか5時間で、4429件もの予約が殺到した。その多くが20代だったという。

 バンクの光本勇介社長は、新サービスの開発の狙いについてこう語る。「昔に比べて若い世代の懐事情は厳しくなっている。ただし、旅行を我慢する人は、本当に支払い能力がないわけではなく、旅にお金を使う“気持ちの余裕”がない場合が多い。10万円までの旅行であれば、生活の遣り繰りやアルバイトなどで費用を工面できる可能性が高い。思い立ったらすぐに出かけられる環境を用意して、“心のハードル”を下げることで、旅行をためらう人を減らしたい。海外を旅して得られる知識や経験は、国際化する世の中を生きる上で、必ず仕事や人生の財産になる。自分の経験から言っても、若いうちこそ、そういう経験をたくさん重ねることが大事。今、手元にお金がないという“不安”を理由に、そんな貴重なチャンスを逃さないでほしい」

コメント9件コメント/レビュー

最近の大学生は昔の大学生と比べ、時間がない。かつては大学に入れれば、4年間は社会に出るためのモラトリアムで、学生時代勉強していなくても海外のバックパッキングだろうが短期留学だろうがそれが認めらえた時代でした。今、大学生はインターシップに学業と昔とは大違い。時間的にも海外旅行などの余裕がないのではないだろうか。(2018/07/15 22:35)

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「手持ち「0円」でも海外旅行に即出発?!」の著者

吉岡 陽

吉岡 陽(よしおか・あきら)

日経ビジネス記者

2001年日経BP入社。日経ビジネス、日経エコロジー、日経トップリーダー、日経ビジネスアソシエを経て、現職。独自の強みを持つ中小ベンチャー企業や環境経営の取り組みなどを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

最近の大学生は昔の大学生と比べ、時間がない。かつては大学に入れれば、4年間は社会に出るためのモラトリアムで、学生時代勉強していなくても海外のバックパッキングだろうが短期留学だろうがそれが認めらえた時代でした。今、大学生はインターシップに学業と昔とは大違い。時間的にも海外旅行などの余裕がないのではないだろうか。(2018/07/15 22:35)

今年も採用で多くの就活生に面接しましたが、確かに最近の学生は思いのほか海外経験が乏しく、中には外国語学科なのにその国を一度も訪れたことのない学生もいてがっかりしました。聞けば最近の大学では逆に海外からの留学生が多くコミュニケーションの機会もありそれで満足しているようでした。
でも、外国の文化や思考はその社会の営みの中でしか得られないものも多いはず、やはり現地を体験する必要は情報化社会の中でも小さくなっていないように思います。私も海外を訪れる度に新しい発見があり好奇心をかき立てられますし、訪日外国人の積極的な姿勢には頭が下がります。
高校時代のホームステイを皮きりに海外慣れした我が子は大学の交換カリキュラムで米国に留学していますが、やはり初めの一歩のきっかけ作りを支援することは大事ではないでしょうか。(2018/07/13 09:50)

概ね他の方の意見に賛同します。あとは若者がリスクを取らない(取れない)社会になってませんかね?企業採用の皆様におかれましては、本音では元バックパッカーの採用を敬遠してませんか?安全で脇道に逸れない生き方を推奨しておいて、若者にはハングリーさが足りないとか、他人事の様に言わないでほしい。(2018/07/12 15:48)

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