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ヤフー、レシピ動画クラシル子会社化の先

成長余地大きい食品EC

2018年7月20日(金)

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(左から)ヤフーの小澤、宮澤両常務執行役員とデリーの堀江社長

  インターネットを介してモノを買うのが当たり前の時代。経済産業省の推計では2017年度のBtoC(企業対個人)のEC(電子商取引)市場規模は16兆円を超え、年々拡大を続けている。

 注目されるのは生鮮食品などの食品分野。経産省の推計によると、飲料や酒類を含めた食品の市場規模は2017年で60兆円を超える。EC化率は2.41%にとどまるが、巨大市場の開拓を目指す動きが強まっている。

 7月11日、ヤフーはレシピ動画サービス「クラシル」を運営するデリー(東京・品川)を連結子会社化すると発表した。約93億円を投じてデリーへの出資比率を15.9%から45.6%に高め、取締役2人を派遣する。

 「レシピはずっと手に入れたい領域の一つだった」。発表直後、ヤフーの宮澤弦常務執行役員は日経ビジネスの取材に笑顔で答えた。クラシルは約1万8000本のレシピ動画を抱える国内最大級のレシピ動画サービス。宮澤氏によると、食や料理領域の検索ニーズは近年高まっており、強みである「Yahoo!検索」などの魅力を高めたい考えだ。

 デリーの堀江裕介社長は「事業をより深掘りして収益を狙っていこうと考えたときにヤフーの力が必要だと思った」。ヤフー利用者のクラシル活用を進めるだけではなく、ヤフーの資本力や人材を生かして事業をより進化させる考えを明かした。株式公開も引き続き目指す。

 「堀江さんの事業が大好きで、もっと一緒にしっかりやっていこうとしつこく言ってきた。それがここ3カ月くらいのデリケートな交渉を経てまとまった」(ヤフー・小澤隆生常務執行役員)というように、ヤフーの熱烈なラブコールによって実現した今回の連携。だが両社の狙いはさらにその先にある。食材のECへの進出だ。

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「ヤフー、レシピ動画クラシル子会社化の先」の著者

藤中 潤

藤中 潤(ふじなか・じゅん)

日経ビジネス記者

地方新聞社勤務を経て、2018年4月に日経BP社入社。日経ビジネスで運輸業界などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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