• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

インバウンドの”聖地”新宿・歌舞伎町の処方箋

訪日客6000万人時代に向けて

2018年8月10日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

女性コンシェルジュがホストクラブを調査

 “ゴジラホテル”が位置する新宿・歌舞伎町はインバウンド観光の中でどれほどの存在感を持つのか。東京都は毎年、羽田空港と成田空港の国際線ターミナルで、東京を訪れた外国人がどのような行動をしたのか、アンケート調査を実施している。それを取りまとめて17年9月に発表した「平成28年度国別外国人旅行者行動特性調査」によると、都内訪問先(複数回答可)の1位は「新宿・大久保」で56.9%に上った。2位の「浅草」(48.2%)、3位の「銀座」(48.1%)を押さえ、頭一つ抜けてトップに立った。

 歌舞伎町は、新宿と隣町の大久保のちょうど中間に位置する。外国人が集まる大きな理由が、「ナイトライフが充実しているため、宿泊場所に選ぶケースが多い」(大手旅行会社関係者)からだ。前述の都の調査では、訪都外国人の宿泊日数で最も多かったのは4~6泊(36%)。限られた滞在日数の中で、最大限時間を有効利用したい外国人旅行者にとって、夜の楽しみの選択肢が多い歌舞伎町は理想的というわけだ。

 さらに「歌舞伎町ならではのアジア的な喧騒と猥雑な雰囲気に、好奇心を抱いて集まる外国人客も多い。変に“観光地化”されていないところも魅力」(地元飲食店オーナー)という。

 ただその半面で、これまで歌舞伎町は、外国人旅行者にとって必ずしも開かれた街ではなかった。どこにどんなスポットがあるのか外国人がアクセスできる情報が不足しており、治安の面でも日本に不慣れな外国人にとっては不安な点が多かった。歌舞伎町は、地域が一丸になってそうした課題をクリアしてきたのだ。

 ホテルグレイスリー新宿でコンシェルジュを務める渡辺有紗さんは、宿泊客にホテル周辺の施設を案内する際に、ある小冊子を使う(下の写真)。「Like! KABUKICHO」と題したその冊子には、50ページ近くにわたって歌舞伎町のグルメスポットやアミューズメント施設が英語と日本語で紹介されている。

 老舗のバーなどが軒を連ねる日本有数の飲み屋街「新宿ゴールデン街」の全店舗マップなどの他、特に目を引くのが、いわゆるキャバクラやホストクラブなどのリスト。歌舞伎町におよそ200ある店の中から、明朗会計で外国人も安心して利用できる店を厳選。日本独自の業態ともいわれるホストクラブの利用の仕方を8つのステップで解説するなど、読み物としても面白い。

外国人に人気のホテルグレイスリー新宿では、女性コンシェルジュが地元商店街と協力して作った冊子「Like! KABUKICHO」で、歌舞伎町の見所を紹介。安心して利用できる「ホストクラブ」などもリストアップした
(写真上:北山宏一、中・下:スタジオキャスパー)

オススメ情報

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「インバウンドの”聖地”新宿・歌舞伎町の処方箋」の著者

吉岡 陽

吉岡 陽(よしおか・あきら)

日経ビジネス記者

2001年日経BP入社。日経ビジネス、日経エコロジー、日経トップリーダー、日経ビジネスアソシエを経て、現職。独自の強みを持つ中小ベンチャー企業や環境経営の取り組みなどを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トレンドの移り変わりが早い日本での経験は、海外にも応用できる。

桝村 聡 高砂香料工業社長