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「21世紀の金の卵」は「非大卒」から探せ

“20歳で2児の母”が見せたキャリアへの熱意

2017年9月25日(月)

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1日17社の説明会、記者の方がヘトヘトに

 記者が密着取材する中で、参加者の熱意を感じる場面がいくつもあった。

 例えば企業説明会。参加者たちはグループに分かれ、順々にすべての参加企業のブースを回った。1社20~30分程度だが、参加企業17社すべてのブースを回り切るのには時間がかかる。午前中から始めて休憩を挟みながら18時頃まで続く長丁場だ。

 時計の針が18時を指すころには、記者はヘトヘトになっていた。自身が就活生だった頃を振り返ると、合同説明会では1日5社が限界だった。今回は17社もあるにも関わらず、大半の参加者は企業の人事担当者の話に耳を傾け、最後まで積極的に質問していた。

ネオキャリアのブース。企業の担当者の話に耳を傾ける参加者たち。質疑応答の時間には、給与や勤務時間など具体的な質問も飛び出した

 特に印象的だったのは、取材3日目に話を聞いた女性参加者だ。長野から来たという20歳だが、2歳と1歳の子を抱える2児の母だという。中学卒業後、東京の美容専門学校に3年間通った。妊娠したため故郷の長野へ戻り、現在は子育てをしながら暮らす。

 「子どもができてから3年間専業主婦だったんです。でもこのまま何のキャリアもないまま、というのが嫌でした」。そう語る彼女は、1冊のファイルを見せてくれた。「子どもがいる前で作業すると紙をびりびりに破くので、子どもが寝てからひっそりと」。彼女はイベントに参加する前、企業説明会に参加する17社についてすべて調べて紙に書き、ファイルにまとめていた。

 「この5日間は子どもを母に預けています。子どもを置いてきたからには、やっぱりここで何か掴んで帰りたい」と語るその顔は、人生経験もあるのだろうか、実年齢よりもはるかに大人びて見えた。

女性が見せてくれたファイル。17社すべてを調べ、各社数ページずつまとめた

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「「21世紀の金の卵」は「非大卒」から探せ」の著者

白井 咲貴

白井 咲貴(しらい・さき)

日経ビジネス記者

2017年3月大学卒業、大学では国際政治学を専攻。同年4月、日経BP社に入社。日経ビジネス編集部に配属され、旅行・レジャー・ホテル業界、家具・雑貨専門店を担当している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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