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3年間の引きこもりが生んだスタートアップ

VRで体験の“場”を変える

2018年10月11日(木)

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VR(仮想現実)上でのイベント空間を提供するスタートアップがある。バーチャルYouTuber(VTuber)のブームを受け、事業拡大に期待が掛かる。創業者の加藤氏は約3年の引きこもりを経て起業にこぎ着けた。起業に突き動かしたのは何か。

 突然だが、輝夜月(かぐや・るな)さんという人物をご存じだろうか。売り出し中のアイドルでも若手女優でもない。正確に言えば、人物という表現が正しいかどうかも分からない。

バーチャルYouTuberの輝夜月(かぐや・るな)さん

 彼女の正体は「バーチャルYouTuber(VTuber)」。動画サイトYouTubeで2017年12月から活動するバーチャルタレントだ。人気は高く、今年8月31日に開催された音楽ライブは5000円の有料チケット数百枚が10分で売り切れたほど。恥ずかしながら記者自身は知らず、20代の後輩記者から「えっ! IT(情報技術)系の記者なのに知らないんですか」とダメ出しを受けた。

 有料ライブが成功した理由の1つはもちろん、輝夜さんの人気だろう。ただもう1つ、ライブの価値を高めたのがVR(仮想現実)技術の存在だ。VR空間上でのライブは、ヘッドマウントディスプレー(HMD)で見れば、これまでにない没入感を得られるようになる。その黒子役としてVR上でのライブを支援するのが 東京・五反田に本拠を構えるクラスター(東京都品川区)だ。

バーチャル空間を提供

 クラスターが手掛けるのは、VR上でイベントなどの場を提供する「cluster」と呼ぶサービス。16年2月にアルファ版、17年5月から正式版でのサービスを開始した。一度のイベントで最大5000人のユーザーが同時に参加できるのが特徴だ。

 ユーザーは無料でVR空間にバーチャルルームを作成し利用できる。クラスターは、イベントのチケット販売の手数料だけでなく、イベントの演出などのサポートで収入を得ている。「秋以降も音楽ライブの開催は計画している」とクラスターの加藤直人CEO(最高経営責任者)は語る。

「cluster」のイメージ写真

 興味深いのがクラスターのコンセプトだ。VR空間の場を提供する同社らしく、「引きこもりの加速」を掲げる。実は加藤氏自身、大学院時代の引きこもり生活を経て、クラスターを創業している。引きこもりの経験に根差した理念なのかもしれない。

 加藤氏は1988年、大阪で生まれた。高校卒業後に進学した京都大学理学部では「宇宙関連と量子コンピュータ関連の研究に取り組んだ」(加藤氏)という。だが、京都大学大学院に進学した際、疑問を抱くようになった。「研究は楽しい。でも本当にやりたいことなのだろうか」

 いったん立ち止まった加藤氏は、進学して間もなく、大学院の休学を決めた。2012年秋ごろのことだ。

コメント3件コメント/レビュー

「引きこもり」は、人によっては創造の原動力になるのでしょうか。加藤氏こそ「クリエイター」だと思います。(2018/10/11 23:03)

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「3年間の引きこもりが生んだスタートアップ」の著者

佐伯 真也

佐伯 真也(さえき・しんや)

日経ビジネス記者

家電メーカーで約4年間勤務後、2007年6月に日経BP社に入社。日経エレクトロニクス、日経ビジネス編集部を経て、15年4月から日本経済新聞社証券部へ出向。17年4月に日経ビジネス編集部に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「引きこもり」は、人によっては創造の原動力になるのでしょうか。加藤氏こそ「クリエイター」だと思います。(2018/10/11 23:03)

大学院の研究からは引きこもりしただろうが、「研究は楽しいが、やりたい事か?」と思って、やりたい事を見つけた、と言う事が素晴らしい。
「やりたい事は何か?」
この自らのテーマの為に、研究を一旦脇に置いて、やりたい事を考えた、と言う事に、ヒントがある。
つまり、「やりたい事をやる」、これがポイントだと思う。(2018/10/11 17:22)

この人物は一般に考えられている、いわゆる「ひきこもり」ではないと断言できる。ほかの多くの「ひきこもり」の実態も具体的に併記すべきであった。(2018/10/11 09:07)

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