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御巣鷹山の事故を忘れない、JALの決意に触れる

日本航空安全啓発センター(前編)

2018年7月9日(月)

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 今から33年前、群馬県多野郡上野村の山中、御巣鷹の尾根に日本航空123便が墜落した。乗客509人、乗組員15人の合計524人のうち助かったのは4人のみ。単独の航空機事故としては世界最大の惨事だ。それから20年を経て、事故の教訓を風化させてはならないという思いと、航空安全の重要性を再確認する場として2006年4月24日に設置された日本航空の安全啓発センター。「33年目を向かえるいま、そして災害・事故の教訓を後生に伝えつづける“遺構”のあり方を考えるために、どうしてもここを取材したい」との想いから“防災の鬼”渡辺実氏の視察が実現した。彼の心には何が映ったのか。

 1985年8月12日。この日渡辺実氏は神奈川県藤沢市の津波対策訓練を日本テレビのヘリコプターに乗り、上空から取材していた。

 83年に秋田県能代市の沖合80キロメートルで発生した日本海中部地震による津波は100人の尊い命を奪っていた。藤沢市での訓練はそうした過去の教訓を生かすためのものだった。

 渡辺氏が当時を振り返る

 「藤沢市津波防災計画を受託したのですが、この訓練は遊泳客や海の家などを巻き込んだ日本初の大規模なものでした」

 江ノ島タワーから《津波発生!津波発生!国道上および津波避難ビルへ避難せよ》の合図が発せられ、参加者数千人が訓練のために大移動しているさなか、上空のヘリへ日本テレビ報道局から一報が入った。『日航ジャンボが墜落した模様。至急芝浦ヘリポートへ帰還せよ』。

 「当初は『墜落した模様』という情報だけ、現場は北関東らしいが正確な位置については誰にもわからない状態でした。私の乗っていたヘリも急遽墜落現場の取材に回されることになりました」

 『申し訳ないが藤沢市の避難訓練の取材はいったん中止。渡辺先生は芝浦ヘリポートにて待機してほしい』との指示を受け、渡辺氏を乗せたヘリコプターは東京都港区の芝浦ヘリポートに向かった。

 「ヘリはいったん芝浦ヘリポートに着陸したあと、給油のためすぐに有明リポートに向かったようでした。当時、テレビ局の報道ヘリはこの芝浦のビル屋上にあるヘリポートを拠点の一つとして使っていました。現在は羽田空港の拡張により航空路管制区にかかわるということで閉鎖され、同じ港区にある東京ヘリポートなどに移っています」(渡辺氏)

 墜落現場が定かでないなか、マスコミ各社が事故現場に向けてヘリを飛ばす。

 渡辺氏も日本テレビのヘリコプターに乗り、北関東の山中に向けて飛び立った。

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「御巣鷹山の事故を忘れない、JALの決意に触れる」の著者

渡辺 実

渡辺 実(わたなべ・みのる)

防災・危機管理ジャーナリスト

株式会社まちづくり計画研究所代表取締役所長、日本災害情報学会理事、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク理事長。国内外の災害現場からジャーナリスティックな提言を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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