• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

トランプとケンカ、トルコ・イラン・中国の今後

指導者がメンツをつぶさない限り、事態は収拾できない

2018年9月11日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

トランプ米大統領は、メディアの注目を浴びることでは大成功した(写真=AP/アフロ)

 北朝鮮の非核化がなかなか進展せず、トランプ米大統領は苦慮している。ポンペオ国務長官の訪朝が中止されたが、その背後には朝鮮戦争終戦宣言が先か、非核化に向けた計画申告など北朝鮮による具体的措置の実行が先かという対立があるという。首脳会談という歴史的イベントが終わった後、米朝がたどっていくコースは見えない。

 こうした状況になったのは、30年前から変わらないトランプ氏独特のやり方ゆえだと指摘する人物がいる。それを紹介した朝日新聞8月23日朝刊掲載の記事は興味深い。

 「トランプ流迷走、30年前も カジノホテル経営を任された男性」と題した記事に登場する、トランプ氏が以前所有したカジノホテルの経営を任されたジョン・オドンネル氏(63)。「世界をアッと驚かせて注目を浴びるが、交渉の中身には関心がなく、組織の競争を求めて混乱を招く。『過去を見れば彼の未来は予想できる』」と、この記事には総まとめ的に書かれている。以下、オドンネル氏の注目に値する発言を引用したい。

人間の性格や行動パターンは幼少期に固まってしまうが…

 「トランプ氏の大統領としての振る舞いは、私が彼とビジネスを共にしていた時と非常に似ている。まったく変わっていない」

 「トランプ氏には『AとZ』しかない。思いつく『A』とゴールの『Z』。物事を進めるときに、その間にたくさんの手順が詰まっているはずだが、彼にはない。まったく戦略的な思考を持っていない」

 「得たのは注目だけ。北朝鮮の金正恩氏との首脳会談もまったく同じだ。首脳会談でメディアの見出しを獲得した。それだけだ」

 「彼はいつも鍋をかき回そうとしていた。競争を求めていた」

 「トランプ氏は絶対に交渉の失敗を認めない」

 「(米朝交渉を担うポンペオ長官は)いつか責任をかぶる『身代わり』になるだろう」

 人間の性格や行動パターンは、幼少期のうちに大方固まってしまい、年齢を重ねてからそれを変えるのは至難の業である。トランプ氏の場合も、おそらくそうなのだろう。

 米国では、共和党内でトランプ大統領への支持が徐々に強まる一方、民主党は(議会幹部は表立っては口にしていないものの)中間選挙で下院の過半数を奪還できればトランプ大統領を弾劾訴追する構えだと推測される。「2つのアメリカ」と揶揄されるほど、米国民の意見が分裂するようになっており、そうした傾向に拍車をかけているのが、SNS経由でニュースを含むさまざまな情報を得ようとする風潮の強まりだとされている。

コメント8件コメント/レビュー

先の方々のご意見の「経済的に追い込み、疲弊し分裂させる事が最終目標」という点には同感、一方中国は(すでに)米国の締め付けで弱体化するようなヤワな国ではない、我慢比べはアメリカ国民が音を上げるのが先」という点にも同感。昔の手法は再度通用はしないでしょう。ミッドウエー海戦で「巨砲艦船多々よりは制空権制覇が死命」という大発見は惨敗した米軍には出来たが圧勝した日本軍には出来なかった、これが大東亜戦争の結末が見えた瞬間です。今回の虎習戦争で制空権ならぬ制情報権を握るのはどちらなのだろう、世界の工場となった生産力の巨砲艦船多々が制情報権や価値ある情報の源たる発見力創造力を米国もしくは他の国が制覇すれば惨敗する可能性は高い - - - - 大変興味が保たれます。情報は水の如く自ら高所から低所へ、また流れて行きたい所に流れる物で、それに棹さす事はできても止める事はできません。故にこれは実は虎習戦争ではなく両民族の度量、キャパシティ、ないし懐の深さの戦争のように思います。(2018/09/17 16:18)

オススメ情報

「上野泰也のエコノミック・ソナー」のバックナンバー

一覧

「トランプとケンカ、トルコ・イラン・中国の今後」の著者

上野 泰也

上野 泰也(うえの・やすなり)

みずほ証券チーフMエコノミスト

会計検査院、富士銀行(現みずほ銀行)、富士証券を経て、2000年10月からみずほ証券チーフマーケットエコノミスト。迅速で的確な経済・マーケットの分析・予測で、市場のプロから高い評価を得ている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

先の方々のご意見の「経済的に追い込み、疲弊し分裂させる事が最終目標」という点には同感、一方中国は(すでに)米国の締め付けで弱体化するようなヤワな国ではない、我慢比べはアメリカ国民が音を上げるのが先」という点にも同感。昔の手法は再度通用はしないでしょう。ミッドウエー海戦で「巨砲艦船多々よりは制空権制覇が死命」という大発見は惨敗した米軍には出来たが圧勝した日本軍には出来なかった、これが大東亜戦争の結末が見えた瞬間です。今回の虎習戦争で制空権ならぬ制情報権を握るのはどちらなのだろう、世界の工場となった生産力の巨砲艦船多々が制情報権や価値ある情報の源たる発見力創造力を米国もしくは他の国が制覇すれば惨敗する可能性は高い - - - - 大変興味が保たれます。情報は水の如く自ら高所から低所へ、また流れて行きたい所に流れる物で、それに棹さす事はできても止める事はできません。故にこれは実は虎習戦争ではなく両民族の度量、キャパシティ、ないし懐の深さの戦争のように思います。(2018/09/17 16:18)

トランプがレーガンと同じように「かつての対ソ戦略と同じく、「共産圏」を経済的に追い込み、崩壊はさせないものの疲弊し分裂させることが最終目標ではないだろうか。」とお考えの方,当時のソ連・ロシアと今の中国の経済力・国力,米国の経済力・国力を計算されているでしょうか。当時とは比べものにならないくらい,中国は力を付け,米国は弱体化しています。中国はアフリカへの進出も進行中ですし,米国の締め付けで弱体化するようなヤワな国ではないように思えます。

この意地の張り合い,我慢比べでは,私は案外アメリカの国民が音を上げるのが先ではないかと思ったりしています。中国から来る製品が値上がりすれば,その影響はトランプ支持の多い低所得者層を直撃します。これが何を意味するかというと,明らかにトランプの支持率低下です。結局米国が折れることになりませんか?(2018/09/12 02:46)

コメントによいサマリーがあります。ポジティブな評価はおおむねそれによるものです。記事本体ではなく。(2018/09/11 12:59)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

私がじゃなくて、神様が見ても、 誰が見たって(リニアは)いけるんです。

葛西 敬之 東海旅客鉄道名誉会長