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「その殻を破るのはあなた」チーム平井式育成法

「手取り足取り」でも「放置」でもなく、成長のきっかけを

2017年7月4日(火)

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2017年3月の競泳マドリード・オープンにて。 左から萩野公介、平井伯昌、青木玲緒樹、大橋悠依(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

 7月に入り、各地の屋外プールもオープン。太陽の下、水泳を楽しめる季節がやってきます。

 さて、ご報告が遅れましたが、新年度とともに平井レーシングチームも新体制となり、活動を続けています。リオデジャネイロ五輪競泳男子400メートル個人メドレー金メダリストの萩野公介は東洋大学を卒業。プロ転向を決め、ブリヂストンと5年間の契約を結びました。

 プロスイマーとしては北島康介という偉大な先達がいますので、学ぶべきことはしっかり学んでほしいと思います。しかし、ただただ「後を追う」だけになってほしくはありません。「プロとして泳ぐとはどういうことか」。その課題と正面から向き合い、萩野なりの答えを求め、覚悟を持って進んでいってほしいと思っています。

 なぜあえてそんな話をするのかと言えば、4月の日本選手権、世界選手権選考会での泳ぎに満足していないからです。昨年9月に右肘の手術をし、リカバリーの途上とはいえ、プロとして試合に臨むならば、周囲を納得させる準備とパフォーマンスと結果が求められます。

 金メダルを獲得したリオ五輪は1つの通過点に過ぎず、当然ながらリオと同じ実力では2020年の東京五輪では勝てません。北島がアテネ五輪に続いて北京五輪でも2つの金メダルを獲得できたのは、様々な壁が立ちはだかる中でも、常に金メダリストとしての自覚を持ち、私の助言に耳を傾けつつも、自分で考えることを丹念に重ねながら成長していった結果です。そして私は、進化を続ける北島に、その過程ごとに合うサポートとは何かを考え続け、指導に取り組んできました。選手だけ、コーチだけの成長ではなく、より高い次元での“掛け算”なしに五輪2連覇は難しかったと思います。

 2020年の地元開催という大きなプレッシャーの中で結果に残すには、萩野も私もさらに成長することが必要であり、その関係性も、より高い次元に引き上げることが不可欠です。これは萩野だけではなく、リオ五輪男子4×200mリレー銅メダリストの小堀勇氣をはじめ、現在、チーム平井でトレーニングを行う3人の社会人にも同じことが言えます。

 まずは今年7月23日からハンガリー・ブタベストで開催される世界水泳選手権で、プロとして、社会人として、その覚悟を示す泳ぎを期待しています。

コメント2件コメント/レビュー

昔の歌のタイトルに掛けたタイトルだと気づくのに随分と時間が掛かりました(笑)(2017/07/04 14:52)

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「「その殻を破るのはあなた」チーム平井式育成法」の著者

平井 伯昌

平井 伯昌(ひらい・のりまさ)

競泳日本代表ヘッドコーチ

北島康介、中村礼子、寺川綾、加藤ゆか、上田春佳を五輪メダリストに育てた競泳トップコーチ。リオ五輪でセンターポールに日の丸を掲げるべく、荻野公介、山口観弘らを指導中。東洋大学准教授、水泳部監督も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

昔の歌のタイトルに掛けたタイトルだと気づくのに随分と時間が掛かりました(笑)(2017/07/04 14:52)

先生株にある方は、無条件でこれはいい芽を出す種かどうかを見るものであっていい。その選定眼にまで独断だの依怙贔屓だの上から目線だのと言われるなら、それを言う側に猛省を促すのが筋だ。その上で殻を破るのはあなたがあるとされているのだろう。指導者は指導者のミッションを心得て精励し成長するものとすれば、教訓を得て育成に応える訓練生生徒は、そのカリキュラムに沿って成長する。この師弟関係を双方充分認識し合い、まだ発展途中の信頼関係をより高見の処へと高めてゆく事が大切なのだろう。今までの生きてきた人生の中で― と15歳の女子選手の語りは一世を風靡したが、その頃までの選手たちは緊張緊張の連続の日々だったのだろう。今頃の選手の感想は一変して楽しんで等と言って平気、頼もしい限りである。選ばれしものの、或いは生まれ出るまでの苦しみ等々表現は数多であるが、真に美しく且つ感動し、感激させられるのは、当該選手(達)のミッションを果たした安堵の表情であり、競ったライバル選手等に対する存念の吐露である。斯くコメントを記しながら気づいた― 選挙の勝者と敗者にこれがない!と同時に記述にもあるこころの成長を見守る先生株の皆さんの鍛錬による処の大きく、重い事を感得して感激だ。(2017/07/04 10:07)

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