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新たな情報を貪り続ける自分にストップを

「情報中毒」と決別するための第一歩を踏み出せ

2017年8月29日(火)

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メール、フェイスブック、インスタグラム、ニュース…人は放っておくと、新たな情報を貪り続けるもの。(写真:PIXTA)

情報過多になると、人は判断を誤る

 最近広がりつつある「infoxicacion」という新語は、英語の「information(情報)」と「intoxication(中毒、酩酊)」を合わせた造語で情報中毒を意味する。これが現在深刻な問題となっている。

 通常我々の頭の中では同時に最多で7つの情報までしか処理できないと言われていて、それ以上の情報が入ってきたときには、判断の誤りを犯す可能性が指摘されている。

 現代人が朝起きてまずすること。多くの人が、メールやフェイスブック、ツイッターなど、スマホのアプリのチェックから始めるに違いない。頭の中はすぐにフェイスブックのタイムラインでの話題や、バズっているツイート、気になる知人のリンクトイン(ビジネスに特化したSNS)の更新…などでいっぱいになる。これに加えて、テレビをつければ情報のさらなる“爆撃”が始まる。そして、それらのほとんどが、あってもなくてもいい情報…なんとまあ想像を絶する世界が展開することよ。

 ここで過去に遡って考えてみよう。かつて、情報の収集や調査は中毒や依存症的になるような仕事だっただろうか? その道に明るい人に問い合わせる、書籍や新聞を読む、図書館を利用する…。電子メールやSNSがなかった時代──をもう誰も思い出せないかもしれないが、あの時代は、家族や友人からの手紙にワクワクし、皆が集まってその手紙を読んだものだ。しかしながら今日では、指先一つでそれらの情報が一瞬で手に入る。それがために、新しい情報を探したり、それを受け取る喜びを忘れてしまっている。

 この情報過多によって引き起こされる弊害──最も大きなものは、我々の判断力を鈍らせているということである。

コメント1件コメント/レビュー

情報のフィルタリング、収集行動の制限、
どちらにしても規準となるのは“情報量”です。
比較検討し、偏りを防ぎ、依存に対抗するには、
多彩な視点の情報を、自分の意思で収集し、
情報に隠された意図を見極める為に、自分の頭脳で思考し続けるしかない。
情報を安易に制限するのは、偏った情報や偏った視点、
悪意を隠した悪質な情報だけを取り入れることに繋がり、
自身の生命すら危うくしかねません。

判断とは、余分な情報を取捨選択し、行動することです。
他の誰かや何かに決めてもらう為に、情報に頼っている。
自分の人生は、自分で決めた行動の積み重ねです。
その基本を忘れてしまっていませんか?

情報に溺れるのは、情報収集という行動の根源に、自分の意思が無いからです。
情報を集めるのは何のためか。自分は何をするために情報が必要なのか。
情報が先にあるのではなく、自分の意思が根源にあり、その為に情報がある。
その優先順位が逆転しているのが、情報中毒だと考えます。(2017/08/29 05:48)

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「新たな情報を貪り続ける自分にストップを」の著者

ジャイン

ジャイン(くりてぃ・じゃいん)

IEビジネススクール 教授

専門は、人材管理、組織行動学。ある決断が、どのようなプロセスでなされるか──などについて研究を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

情報のフィルタリング、収集行動の制限、
どちらにしても規準となるのは“情報量”です。
比較検討し、偏りを防ぎ、依存に対抗するには、
多彩な視点の情報を、自分の意思で収集し、
情報に隠された意図を見極める為に、自分の頭脳で思考し続けるしかない。
情報を安易に制限するのは、偏った情報や偏った視点、
悪意を隠した悪質な情報だけを取り入れることに繋がり、
自身の生命すら危うくしかねません。

判断とは、余分な情報を取捨選択し、行動することです。
他の誰かや何かに決めてもらう為に、情報に頼っている。
自分の人生は、自分で決めた行動の積み重ねです。
その基本を忘れてしまっていませんか?

情報に溺れるのは、情報収集という行動の根源に、自分の意思が無いからです。
情報を集めるのは何のためか。自分は何をするために情報が必要なのか。
情報が先にあるのではなく、自分の意思が根源にあり、その為に情報がある。
その優先順位が逆転しているのが、情報中毒だと考えます。(2017/08/29 05:48)

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