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大塚家具、久美子社長は父に頭を下げてはどうか

低迷する業績、活路はどこに

  • 小宮 一慶

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[1/3ページ]

2018年7月27日(金)

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 経営方針の違いから父娘が対立し、最終的に娘である大塚久美子氏に経営権が渡ってから3年。大塚家具の業績は低迷を続けています。
 かつては「高級路線」が大当たりし、バブルの余波が残る1990年代に急成長しました。しかし、2000年代に入って700億円規模だった売上高はリーマンショックを境に急速に落ち込んでいきました。

 「高級路線は、もう古い」と、父・勝久氏の戦略に異を唱えた久美子氏が社長に就任し、「新生・大塚家具」となりましたが、3年が経過した今、業績面では極めて厳しい状況に陥っています。

 大塚家具に復活の兆しはあるのでしょうか。前期と最新の決算内容を分析します。

大塚久美子社長は、父・勝久氏とは異なる経営方針を打ち出したが……(写真:Pasya/アフロ)

損失を資産売却でカバーする状況が続く

 高級路線を廃止し、顧客層の拡大を狙った大塚家具が、苦戦を強いられています。まずは、直近の通期決算である2017年12月期の業績から振り返ります。

 売上高は前の期より11.3%減の410億7900万円。さらに前の期である16年12月期は20.2%減の463億700万円ですから、連続で大幅に売上高が落ち込んでいる様子が分かります。

 営業損益は、16年12月期は45億9700億円の赤字だったのが、17年12月期は51億3600万円の赤字。最終損益は、45億6700万円の赤字から72億5900万円の赤字まで悪化しています。惨憺たる状況です。

 しかし、会社の中長期的な安全性を示す自己資本比率は60.5%。この数字は、これまでの蓄えがあったので、いまだに高い水準を維持しています。

 ただ、気がかりなのは、保有する現預金の額が非常に小さくなったという点です。貸借対照表の「資産の部」にある「現金及び預金」を見てください。

2017年12月期(株)大塚家具決算短信
貸借対照表(抜粋)
2016年12月末2017年12月末
資産の部
流動資産
現金及び預金3,853,7981,806,785
(略)
商品14,302,11412,871,240
(略)
流動資産合計22,094,44418,163,947
固定資産
有形固定資産
(略)
土地2,414,2132,357,959
有形固定資産合計3,685,4902,814,849
(略)
資産合計37,685,76429,169,722
負債合計11,661,52811,521,605
純資産合計26,024,23517,648,116

 16年12月末に38億5379万円ありましたが、17年12月末には18億678万円と半分以下にまで減っているのです。

 現預金の額が十分かどうかを判断するために、「手元流動性(現金及び預金÷月商)」を計算しますと、17年12月末は0.53カ月分となります。目安として、月商の約1カ月分の現預金を持つのが一般的に安全と私は考えていますから、この現預金の額はかなり少ないと言えます。

コメント17件コメント/レビュー

新築1戸建て住宅といえども、大きな家具を置く時代ではないでしょう。
クローゼットを設けるので、タンス類はいらない。
ベッドに関しては、人により寝心地にこだわり、高級志向の人もいるでしょう。(2018/08/03 15:59)

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いただいたコメント

新築1戸建て住宅といえども、大きな家具を置く時代ではないでしょう。
クローゼットを設けるので、タンス類はいらない。
ベッドに関しては、人により寝心地にこだわり、高級志向の人もいるでしょう。(2018/08/03 15:59)

経験がないばかりではなく、能力もなく、知恵も知識もなく、ただただ時代の空気に流されて天下さえ取れる気になった思い上がりの結末がこれです。これほど結果が読める事案もそうはないのに、誰も久美子社長を諌める人はいなかったのでしょうか。不確実性が増す世の中でこれほど明確に先が見えた案件も珍しいでしょう。経営の教科書に載せて良い事例であると考えます。
既に大塚家具は死に体であり、何の価値もないのですから、謝罪は単なるパフォーマンスでしかなく、父の側に久美子社長の提案を受け入れる意味はありません。社会的にも価値を失った企業ですから、余計なことをせずに静かに死を待てば良いのです。(2018/07/27 16:30)

経営コンサルタントの言うことを聞いて経営するとろくなことにならないと理解できる記事でした。(2018/07/27 15:31)

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