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医師には医師にしかできない仕事を

第23回 1日13時間20分、外科医のリアル

2018年1月30日(火)

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 こんにちは、福島県の総合南東北病院外科の中山祐次郎です。

 先週の全国的な大雪で、東京はかなりの被害を受けたようですね。福島もご多分に漏れず、どっさりと雪が降りました。私の車は車高が低いスポーツカーなので、雪にほぼ埋もれてしまいました。毎朝毎夜、雪下ろしをしております。ちょっと雪が嫌いになってきました。

中古で買った日産「フェアレディZ」、白なので雪に埋もれて何がなんだか分からなくなります

 さて今回は、 「働き方改革」についてお話をしたいと思います。 先日スタートした通常国会でも、安倍晋三首相は働き方改革を一つの目玉にしておりました。本記事では医師の働き方について現状をまずお話ししましょう。現状と言ったってリアリティがなければ面白くありませんから、外科医である私の1日について書いてみたいと思います。まずはざっくりと。

(写真=caiaimage /amanaimages)

外科医の1日はこんな具合

<ある日の中山の1日>

  • 6時20分 起床
    朝風呂、朝食
  • 7時00分 車に乗り出勤、冬の間は雪下ろしが発生
  • 7時20分 業務スタート
    朝の回診
    入院患者さんの採血結果やデータをチェック
    看護師へ指示を出す
  • 9時00分 手術室へ行く
    麻酔導入、手術準備
  • 9時40分 手術執刀開始「お願いします。メス」

    大腸がんの腹腔鏡手術、手術時間は2時間半
  • 12時10分 手術終了「ありがとうございました」
    患者さんのご家族に手術の内容を説明
  • 12時30分 手術患者さん病室へ帰室
    あれこれ手術後の指示を出す
  • 12時40分 院内の食堂で食事
    熱いものは急いで食べられず時間がかかるので麺類はキケン
  • 13時00分 2件目の手術室へ
    麻酔導入、準備
  • 13時40分 手術開始 こちらは第1助手

    大腸がんの腹腔鏡手術、患者さんが肥満で手術時間は3時間半
  • 17時10分 手術終了、その足で病理室へ

    1件目の手術で摘出した大腸の標本整理、写真撮影
  • 18時00分 夕方の回診
  • 18時40分 大腸カンファレンス(外科医だけの会議)
  • 19時30分 翌日の外来の予習
  • 20時10分 着替え、車に乗る
    道路が凍結しており注意して運転
  • 20時40分 帰宅
    夕食、風呂、メール返事、記事執筆(ここや他の連載など)
  • 23時00分 失神するように就寝

 とまあ、こんな具合です。あ、そういえば今日は朝1回しかトイレに行っていなかったなあ、なんて日は少なくありません。そして朝が早いため、夜はかなり早く寝るようにしています。オペが大変だった日は22時半に寝落ちてしまうこともよくあります。

コメント24件コメント/レビュー

自分の仕事に対して志の高い人は(医師に限らず)同じ思いであると思う。
この様なタイプの人は雑務を他人に任せたとしても、仕事を減らす事はあまり無いのではないかと思う。
むしろ、自分の仕事に注力できる分、更に仕事量は増えるのでは無いだろうか。
しかし、それについて不満は特に無い。むしろ充足感の方が大きいのでは無いだろうか。
きっとこの方も時間の事と言うより、「直接関係の無い仕事に振り回されず、自分のやるべき仕事に集中したい」という事を言いたかったのでは無いか。私は感じました。(2018/02/03 18:55)

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「医師には医師にしかできない仕事を」の著者

中山 祐次郎

中山 祐次郎(なかやま・ゆうじろう)

外科医

1980年生まれ。聖光学院高等学校を卒業後、2浪を経て、鹿児島大学医学部医学科を卒業。その後、都立駒込病院外科初期・後期研修医を修了。2017年2~3月は福島県広野町の高野病院院長、現在は郡山市の総合南東北病院で外科医長として勤務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

自分の仕事に対して志の高い人は(医師に限らず)同じ思いであると思う。
この様なタイプの人は雑務を他人に任せたとしても、仕事を減らす事はあまり無いのではないかと思う。
むしろ、自分の仕事に注力できる分、更に仕事量は増えるのでは無いだろうか。
しかし、それについて不満は特に無い。むしろ充足感の方が大きいのでは無いだろうか。
きっとこの方も時間の事と言うより、「直接関係の無い仕事に振り回されず、自分のやるべき仕事に集中したい」という事を言いたかったのでは無いか。私は感じました。(2018/02/03 18:55)

私が研修医だった2000年代前半は(大学病院でした)、採血、点滴ルート確保は研修医の仕事でしたし、小児科では抗がん剤のミキシング(調合)も研修医がしていました。今思うとよく調剤ミスが起きなかったと冷や汗モノです。そのおかげで身についた技術もありますけど。
数年前に聞いた話では、(別の大学病院ですが)休日のポータブルレントゲン撮影や患者さんの病棟案内も研修医の仕事だったようです。大学病院の研修医は安上がりな労働力という認識です。今そんな病院があれば研修先に選ばれなくなってしまいますね。(2018/01/31 22:16)

割とリアルなことも書かれていたブラック・ジャックである程度知っていたつもりでした。
出身大学絡みや院内派閥争いなどもフィクションじゃなく、今でもリアルに展開しているのでしょうね。そういうところに命を預けることになる側の気持ちなんて、上の方は全く考えてなさそうで残念です。
医療の世界って何百年から千年単位で改革が停滞してました。今の知識から見るととんでもない行為が真面目に信じられていたわけです。医療技術は急速に進歩してますが、古い歴史を見ると、医者として働く人の働き方改革に取り掛かれるのかは疑問ですね。(2018/01/31 11:21)

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