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北朝鮮ミサイル襲来、生きるためにすべきこと

第7回 準備をし、最後まで諦めない

2017年5月29日(月)

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この記事は、2017年5月中旬に北朝鮮がミサイルを発射したときに、執筆されたものです。

 2017年4月に福島県郡山市に引っ越してからはや1カ月半。前回記事「徹夜明けの外科医に手術されるの、嫌ですか?」では、外科医の過酷な労働条件について書きました。私としてはごく普通の外科医の生活を書いただけでしたが、かなりの反響をいただき嬉しく思っております。

 実は数年に1人のペースで医師が過労死しているのに、そのことはそれほどニュースにはならず、体制は何も変わっていません。前回の記事を実名・顔付きで書くことは大変勇気の要ることでしたけれど、いただいた厳しくも優しいコメントを何度も何度も読み返して励みにしております(深夜の病院で、ですが……笑)。ありがとうございました。

研究会議の一コマ。なぜか寝ぐせが立ちやすいのは父譲りです

 医師の働き方について、日経BP社の出している医師向けの雑誌「日経メディカル」2017年5月号には、こんな特集が掲載されていて私は驚きました(下の写真)。まあ、医師向けの雑誌だけでこの話をしても、世間にはなかなか伝わりにくいのですが。

医局に置いてあった、日経メディカルの表紙。医師なら誰でも手に取りたくなるタイトル

 さらに、最近では、医師の間でも名門病院として知られる聖路加国際病院が労働基準監督署の立ち入り調査を受け、勤務医の長時間労働があったとして10億円を超える割増賃金の支払いを課せられました。その結果、土曜日の外来診療を減らさざるを得なくなりました(記事)。

 聖路加国際病院では、私の友人医師もたくさん働いています。その彼らから私は病院の内情を聞いていました。確かに医師たちは激しい長時間労働をしていますが、私が聞き及んでいたのは、「『最速での成長』を求めた優秀な者たちが集まり切磋琢磨をしている」ということ。聖路加は、高い技術や知識を得られるならば長時間労働をいとわない猛者が研修先として応募する病院なのです。そういう医学生は毎年殺到していますし、私も医学生の時分に病院を見学したことがあります。

 世の中には、働きたくて長時間働いている人もいるという事実があるのです。かつての私もそうでした。そういう病院だということを知らずに労働時間だけで判断すると、ことの本質を見誤ってしまいますね。

日本にミサイルが着弾する可能性は?

 さて、今回の本題に入ります。

 今月14日に北朝鮮がミサイルの試験発射に成功しました。ミサイルは高度2000kmを超える高さまで飛び、日本海に落ちました。世界からのプレッシャーにも動じず、ミサイル発射を続ける北朝鮮。彼らの持つミサイルの射程範囲に、東京を含む日本はすっぽりと入っています。

「北朝鮮がミサイルを上げた」というニュースが連日、流れる(写真:AP/アフロ)

 さらには21日、再び北朝鮮はミサイルを発射しました。22日付の日本経済新聞は「北朝鮮『北極星2ミサイル量産、配備を』」と題した記事で、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が「『今すぐ量産して人民軍の戦略軍に配備しなければならない』と指示した」と報じました。

 日本にミサイルは来るのでしょうか。その可能性はどの程度か分かりませんが、着実に日々、高まっていっているように私には思えます。

 そこで、本記事では「もし日本にミサイルが着弾したら、我々はどうすべきか」ということをかなり真剣に考えてみたいと思います。その主眼は「生存」です。ミサイルが来ても、我々は生きねばなりません。なお本稿を書くにあたり、私は複数の防衛関係者、救急医療の専門家などを取材しました。

コメント27件コメント/レビュー

記事の趣旨を誤解して、軍事専門家意見を期待した人も多かったのではないですか?
着弾の可能性がゼロでない事を踏まえて、その時に医学的に見て何ができるか。と言う貴重ご意見いただきました。
要するに、軍事的攻撃に対して日本の医師には自信を持って対処できる経験値がまるでない。と言う事がよくわかりました。

常識的に考えれば防衛以外で他国を攻撃すること。まして核や生物兵器、化学兵器を使用すれば未来が無いことは明らかですから、まず日本の上空を北朝鮮のミサイルが襲うはずが無い。
しかし、隙を見せれば寝首をかかれるような国内・国際情勢の恐怖感の中で、よく際どいバランスの中でたった一人踏みとどまっていますが、自暴自棄になった時にミサイルのボタンを押さないとも限らない。その時に自らの命と引き換えにより多くの損害を与えようと思えば核を使わないとも限らない。

その時に私たちにできることは、自身の運命にすがるしかないと言う事です。

ところで、国際連合で決議された不平等な軍縮条項に脱退をし、ABCDラインと呼ばれる経済封鎖を実行され、太平洋戦争に突き進んでいった我が国の歴史の繰り返しを見るような北朝鮮。いつか耐えかねて真珠湾に突き進むと考えるべきでしょう。(2017/08/28 15:10)

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「北朝鮮ミサイル襲来、生きるためにすべきこと」の著者

中山 祐次郎

中山 祐次郎(なかやま・ゆうじろう)

外科医

1980年生まれ。聖光学院高等学校を卒業後、2浪を経て、鹿児島大学医学部医学科を卒業。その後、都立駒込病院外科初期・後期研修医を修了。2017年2~3月は福島県広野町の高野病院院長、現在は郡山市の総合南東北病院で外科医長として勤務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

記事の趣旨を誤解して、軍事専門家意見を期待した人も多かったのではないですか?
着弾の可能性がゼロでない事を踏まえて、その時に医学的に見て何ができるか。と言う貴重ご意見いただきました。
要するに、軍事的攻撃に対して日本の医師には自信を持って対処できる経験値がまるでない。と言う事がよくわかりました。

常識的に考えれば防衛以外で他国を攻撃すること。まして核や生物兵器、化学兵器を使用すれば未来が無いことは明らかですから、まず日本の上空を北朝鮮のミサイルが襲うはずが無い。
しかし、隙を見せれば寝首をかかれるような国内・国際情勢の恐怖感の中で、よく際どいバランスの中でたった一人踏みとどまっていますが、自暴自棄になった時にミサイルのボタンを押さないとも限らない。その時に自らの命と引き換えにより多くの損害を与えようと思えば核を使わないとも限らない。

その時に私たちにできることは、自身の運命にすがるしかないと言う事です。

ところで、国際連合で決議された不平等な軍縮条項に脱退をし、ABCDラインと呼ばれる経済封鎖を実行され、太平洋戦争に突き進んでいった我が国の歴史の繰り返しを見るような北朝鮮。いつか耐えかねて真珠湾に突き進むと考えるべきでしょう。(2017/08/28 15:10)

化学弾頭の可能性はもちろん否定はできませんが、低いと思います。搭載そのものは簡単ですが、問題は効果が期待できないからです。薬剤が本来の機能を発揮するためには数ミリ程度の液滴である必要があるのです。もちろん蒸発した気体も吸い込めば有害ではあるものの着弾周辺を汚染することはなく、毒性も小さくなります。皮膚からの吸収もありません。拡散するのも早いでしょう。弾道ミサイルの終端速度は大変大きいので、衝突と同時に熱で薬剤の殆どは分解してしまいます。本来の効果を発揮するためには、大きく減速し衝突直前で薬剤をばらまく必要があるのです。水平飛翔中に爆発させればよい大砲の砲弾などと比べ垂直に高速で落下する弾道ミサイル弾頭では爆発高度の調整などが非常に難しいでしょう。通常弾頭に化学剤も搭載することはできなくはありませんが、嫌がらせ程度の効果しか期待はできません。ミサイルの搭載重量は限られますから、そんなものを積むより爆薬や破片などを、その分増やすほうが有益です。なぜ化学剤を使用するかは通常弾頭より威力の半径を大きくでき、命中精度の低さを補うことができるからですから、その効果が期待できないのなら化学弾頭の使用は意味がありません。(2017/06/04 06:57)

えーと、専門家の方に専門のお話を伺いたいというのが日経読者の希望じゃないでしょうか。
テレビが頭の良い教授に専門外のコメントを求めるのを「バカだなあ、ただの素人意見じゃん」と思ってるのが大半の日経読者ではないか。
面白くなかったとは言いません。いや、割と面白く読みました!
しかし、日経に求める記事じゃないなあ。(2017/05/30 16:28)

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