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勤務医の年収は1500万円

特別編5回 「医者がアルバイト」は当たり前

2018年6月14日(木)

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アルバイトをしない医者はいない

 あまり知られていませんが、大学病院というところは、給料が一般病院と比べて半額以下のところが多いのです。30歳前後の大学病院の勤務医10人ほどに聞きましたが、給料が15万円~20万円でした。働き方にもよりますが、一般病院だとだいたいその歳で50~80万円ほどはもらいます。

 知人の中には、月20万円の収入で働いている医者もいます。「月20万円なら十分ではないか」とお思いの方もおられるでしょうが、医者は仕事関連の出費が少なくありません。1回で10万円かかる学会への参加や、仕事用のパソコン購入も、職場から支給されることは少なく、自腹を切るのです。知人は東京に住んでいますから、ワンルーム10万円の家賃を引いたら残りの生活費は数万円。なかなか厳しいものがあります。

 では、足りない差額をどうしているのかというと、「アルバイト」で埋めているのです。

 え? アルバイト? と思われるでしょうか。

 医者はアルバイトをします。私は、アルバイトをしたことがない医者には会ったことがありません。それほど、ほぼ全員の医者が、やったことがあると思います。

バイト代だけでレクサスを買う

 多いのは、大学病院の若手医師が、中小病院の当直のバイトをするものです。当直とは、泊まりの勤務ですが、日当直といって土曜から日曜の1泊2日、あるいは金曜夜から月曜早朝までの2泊3日をぶっ通しで勤務するというバイトもあります。病院は24時間、医者が常駐しなければならないと決まっているのですが、常勤医師だけにやらせていたらキツくて回らないため、外注をします。しかも、医者の需給バランスが悪いため、大きい病院にたくさんの医者がいる一方で、医者が足りない病院は少なくありません。

 せっせとアルバイトに精を出した結果、バイト代だけでレクサスが買えたという医者もいます。その代わり、自宅で寝るのは月に2~3回だけで、あとはいろんな病院で寝泊まりしていたそうですが……。なお、一般病院では、業務に差し支えるからという理由で、アルバイトを禁止しているところもあります。

コメント31件コメント/レビュー

医師は社会的責務の重さと引き換えに保護されている訳ではないです。実態は、国家試験にぎりぎり通る人材のレベルまで私大医学部のレベルを下げて、学費で書壁を設けることにより、医師会が率先して医師の家族を守っているわけです。

これが自由競争になり機会の平等が与えられてしまうと、医師の子供に医院をつがせられなくなる。それでは困るわけです。

書壁の高さにより医師数が少なければ少ないほど、私大に自分の子供達が入れる可能性が高まるわけです。つまり、医師が職業として自由参入できるようになりかつ医師不足が解消するような理想の状態となると、ほとんどの医師の子供はもはや医師になれなくなるわけです。

まあ、訴えられるのが嫌な医師はつがせようとしないかもしれないけど少数派でしょう。

もう一度言いますが、社会的責務の重さと引き換えに医師を保護するなら、参入障壁完全撤廃と医師数の増加が不可欠です。(2018/07/19 18:35)

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「勤務医の年収は1500万円」の著者

中山 祐次郎

中山 祐次郎(なかやま・ゆうじろう)

外科医

1980年生まれ。聖光学院高等学校を卒業後、2浪を経て、鹿児島大学医学部医学科を卒業。その後、都立駒込病院外科初期・後期研修医を修了。2017年2~3月は福島県広野町の高野病院院長、現在は郡山市の総合南東北病院で外科医長として勤務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

医師は社会的責務の重さと引き換えに保護されている訳ではないです。実態は、国家試験にぎりぎり通る人材のレベルまで私大医学部のレベルを下げて、学費で書壁を設けることにより、医師会が率先して医師の家族を守っているわけです。

これが自由競争になり機会の平等が与えられてしまうと、医師の子供に医院をつがせられなくなる。それでは困るわけです。

書壁の高さにより医師数が少なければ少ないほど、私大に自分の子供達が入れる可能性が高まるわけです。つまり、医師が職業として自由参入できるようになりかつ医師不足が解消するような理想の状態となると、ほとんどの医師の子供はもはや医師になれなくなるわけです。

まあ、訴えられるのが嫌な医師はつがせようとしないかもしれないけど少数派でしょう。

もう一度言いますが、社会的責務の重さと引き換えに医師を保護するなら、参入障壁完全撤廃と医師数の増加が不可欠です。(2018/07/19 18:35)

06/15 09:02のコメントに対して
医療費のうち薬価が占めるのは約2割です。
製薬企業が20年薬を出していないとか、その裏には利権がとか、想像力が豊かですね。


医療業界は厚労省による規制産業と言われていますが、実態は中医協が納得しないと何事も進まない業界です。そしてその中医協を牛耳っているのが日本医師会。
彼らは開業医中心の団体なので、辛いことは勤務医に押し付けこれからも開業医は守られ続けます。(2018/06/18 14:19)

医者の給料が高いか低いか決めかねるなら市場に決めてもらいましょう
規制を完全になくして市場原理の中でどれくらいの給料で落ち着くのか実験してみればいい(2018/06/18 12:22)

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