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忖度やパワハラがなぜ頻発するのか

「ムラ」の構成員であることを今も求められる私たち

2018年3月29日(木)

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 このところ、政治に関するニュースで「忖度(そんたく)」という言葉が飛び交っていますが、これはどうにも外国語には翻訳しようのない、わが国独自の言葉だろうと思います。

 元々は、古い中国の言葉で「相手の心情を推し量る」といった程度の意味合いだったようですが、今日では「相手の意向を推し量り、それにおもねった行動をとる」というところまで、すっかり含意が拡大しています。

 ところで、この「忖度」という言葉は、以前は今日ほどポピュラーなものではありませんでした。しかし、それはこれに相当するような言動やその傾向が私たちになかったからではなく、むしろそういうことが、空気のようにあまりに当たり前のことだったので、あえてそれを問題視する必要すらなかったからだと思われます。

 しかし、この「忖度」に通ずる日本的な心性は、「空気を読む」「気遣い」「気配り」「おもてなし」といったおなじみの言葉の中にも脈々と流れているものであることは間違いありません。

 その一方で、スポーツ界や大企業などにおいて長らく因習であったようなことが、実はパワーハラスメントに相当することだったのではないかと、最近、次々に顕在化してきています。

 忖度は相手の意向におもねる方向性のものであるのに対し、ハラスメントはその真逆のものであり、相手の気持を無視して何かを強要することです。さて、この一見正反対とも言えるような現象が、なぜ同時期に社会問題化してきたのでしょうか。

「忖度」に通ずる日本的な心性は、「空気を読む」「気遣い」「気配り」「おもてなし」といったおなじみの言葉の中にも脈々と流れている(写真:PIXTA)

ハラスメントの意味がわかっていない

 パワーハラスメントの問題の成り行きを見ていますと、正直なところ、まだまだ因習側の保守性が払拭されず、爽やかな解決に至らないまま時間だけが過ぎて、問題が曖昧なまま風化していってしまうことが多いように見受けられます。

 その一因としては、ハラスメントという言葉の真の意味合いが正しく理解されていないという問題があるように思われます。

コメント22件コメント/レビュー

なくならないよ。
この傾向は日本という国がなくなるまでなくすことができないものだと思う。(2018/04/02 19:49)

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「忖度やパワハラがなぜ頻発するのか」の著者

泉谷 閑示

泉谷 閑示(いずみや・かんじ)

精神科医、作曲家

東北大学医学部卒業。東京医科歯科大学医学部附属病院、財団法人神経研究所附属晴和病院などに勤務したのち渡仏、パリ・エコールノルマル音楽院に留学。現在は、精神療法を専門とする泉谷クリニック院長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

なくならないよ。
この傾向は日本という国がなくなるまでなくすことができないものだと思う。(2018/04/02 19:49)

忖度、尊宅、パワハラ、何が悪いのだろう。頭がいいやつも、頭が悪いけど力のあるやつ、それらが肩を寄せ合い生きてきたのが、日本人と思います。
この文章を読んでいるうちに、書いている人は頭でっかちで、ちょっと文才があるだけの人と
思い、気分が悪くなりました。このような文章に共鳴したから、日経は掲載したと思いますが、
正常ですか?・(2018/04/02 19:12)

「忖度」や「斟酌」は別段悪いことではない。
相手の意思を慮って自らが行動することは、社会生活の中で必要なことである。
しかし、それが一方的であってはならないだけ。
忖度される側と忖度する側が明確に分かれてしまったら、
パワハラ、セクハラ、いじめの温床になる。(2018/04/02 15:31)

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