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変化に強い華僑の教え「計画ありきは失敗の元」

2018年2月7日(水)

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 2018年になり1カ月が経過しました。1年の計は元旦にあり、ということで年初に様々な目標なり、計画なりを立てた人は多いのではないでしょうか? 多くの人は何かをやろうとするとき完璧になるように計画を立てがちです。会社の新規プロジェクトなどで例えると、会議に会議を重ね、緻密な計画を立ててから動く、という形になります。

 昨年までは目新しかったAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)という言葉を新聞雑誌やネットニュースなどで目にしない日はなくなり、当たり前になってきた感があります。コンピューターの世界は日進月歩でスピードが命運を分けることがよくありますので、それに伴い私たちビジネスパーソンもスピードがなによりも優先されるのが当たり前の社会になりました。今やどこにいてもスマホで何から何までほとんど事足りるようになった現代において、その先端先端がシリコンバレーから中国に移っている分野も出てきました。

 そんな中、華僑たちは「計画ありきは失敗の元」を合言葉にスピードをどんどん加速させています。日本人の多くは「計画の不備は失敗の元」と考え行動することが多いので、正反対の行動思考をもっていると言っていいでしょう。

 華僑たちがよく使う言葉に「計画より観察」という言葉があります。これは次の『孫子』の言葉が根底にあります。「勝つ可からざるは己に在るも、勝つ可きは敵に在り」です。意味としては、負けない態勢づくりは自分次第だけれども、勝つかどうかは相手次第、となります。

 プライベートな付き合いにおいても、ビジネスにおいても、常に相手があります。計画とは自分サイドの都合の話ですので、相手がこちらの計画・都合通りに動いてくれるとは限りません。

 華僑が「計画ありきは失敗の元」というのは、計画通りを重視するあまり、相手の出方によって臨機応変に対応を変えることができないという、独りよがりの弱さを理解しているからにほかなりません。

「PDCAよりOODA」と言われるのはなぜか?

 日本でも最近目にするようになった「PDCAサイクルよりOODA(ウーダ)ループ」。「計画より観察ありき」の華僑たちの考えに近いかもしれません。

 PDCAサイクルは計画から始まる4つの段階を回していくものです。P(Plan、計画)、D(Do、実行)、C(Check、評価・検証)、A(Act、改善)です。一方、OODAループは観察から始まる4つの段階を回していくものです。O(Observe、観察)、O(Orient、情勢判断)、D(Decide、意思決定)、A(Act、実行)です。

 PDCAは品質改善、OODAは意思決定、とそもそも目的が違いますので、本来はどちらがいいのかという比較をするものではありません。それにも関わらず「PDCAサイクルよりOODAループ」と言われるのは、変化への対応が喫緊のテーマだからです。ダーウィンの進化論でも有名な「強いものが生き残るのではない、変化に対応したものが生き残る」と同じ論点と考えてもいいのではないでしょうか。変化に対応するためには観察が欠かせません。

コメント3件コメント/レビュー

毎回大変参考になり、愉しく読ませていただいております。
冒頭にPDCAサイクルとOODAループについての記述がありましたが、どちらも同じと思っております。PDCAは品質改善を目的とした限定的な手法ということではないと理解しています。
要は、サイクルの起点をどこにするかが問題でしょう。単にPDCAと理解するのではなく、CAPDのサイクルとすれば、OODAループと同じになるのではないでしょうか?C:現状観察(事実把握)、A:情勢判断(これは何とかせねば・原因分析)、P:意思決定(打ち手・策の決定)、D:実行したら、結果がどのようになったか、また最初の現状観察に戻る。いかがでしょう!?同じと思いますが。働き方改革のサイクルもこれと同じで良いと思っています。特に現状観察は、そこに在籍する全員が課題や問題に気付いています。赤ちょうちんで愚痴る。不平・不満・不公平感です。
ただ、ここでは定性的な表現で終わってしまっていることが問題。その背景には負の生産性が必ずあります。それを定量化すれば良い。これは実測とかではなく、むしろ体感と一致していることの方が重要と思います。定量的にすることで、これでまさしくゆるぎない現状観察となり得ましょう。(2018/02/07 14:35)

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「変化に強い華僑の教え「計画ありきは失敗の元」」の著者

大城 太

大城 太(おおしろ・だい)

前仲原物産社長

大学卒業後、外資系金融機関、医療機器メーカーを経て、華僑の大物と言われる人物に師事。起業1年目でアルバイトと2人で年商1億ビジネスを作成。現在、前仲原物産、エスディーメディカルなど5社の代表を務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

毎回大変参考になり、愉しく読ませていただいております。
冒頭にPDCAサイクルとOODAループについての記述がありましたが、どちらも同じと思っております。PDCAは品質改善を目的とした限定的な手法ということではないと理解しています。
要は、サイクルの起点をどこにするかが問題でしょう。単にPDCAと理解するのではなく、CAPDのサイクルとすれば、OODAループと同じになるのではないでしょうか?C:現状観察(事実把握)、A:情勢判断(これは何とかせねば・原因分析)、P:意思決定(打ち手・策の決定)、D:実行したら、結果がどのようになったか、また最初の現状観察に戻る。いかがでしょう!?同じと思いますが。働き方改革のサイクルもこれと同じで良いと思っています。特に現状観察は、そこに在籍する全員が課題や問題に気付いています。赤ちょうちんで愚痴る。不平・不満・不公平感です。
ただ、ここでは定性的な表現で終わってしまっていることが問題。その背景には負の生産性が必ずあります。それを定量化すれば良い。これは実測とかではなく、むしろ体感と一致していることの方が重要と思います。定量的にすることで、これでまさしくゆるぎない現状観察となり得ましょう。(2018/02/07 14:35)

PDCAには違和感感じてました。
そんな計画通りにいくわけないのにね、と。
で、OOCAですか。
そちらのほうが現実ですよね。
ISOもだんだんおかしな方向に走ってるし(要は認証機関の金もうけ)、ISOやめてOOCAに切り替えようかな。(2018/02/07 12:49)

この記事を読んで”計画を建てなくてもいいんだ、計画なんて無駄なんだ”なんて思った方は結構いるのではないか。 OODAで結果を出せる人は、仕事のプロセスが身についている人で目標がぶれないからやり方を変えながら達成する。 そんなことが出来ない方に限ってこんなコラムを引用して計画なんて無駄だからやめようという怠け者提案をしたがる。行き当たりばったりで成果が出るとは思えないし、計画は常に変更してこそ計画でありPDCA。(2018/02/07 10:29)

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