• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

二人の“ライス”が犯した致命的なミス

第4回 コンドリーザとスーザン、それぞれの罪

2018年3月26日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

コンドリーザ・ライス氏 写真:Abeca/アフロ

(前回から読む

清野:前回、今の北朝鮮危機は、バラク・オバマ大統領時代による「戦略的忍耐」という無策が大きな原因であることをうかがいました。ところで、手嶋さんは、オバマさんのことは昔からご存じだったんですか。

手嶋:彼がまだイリノイ州議会の上院議員だったころから知っています。2004年の大統領選挙の民主党大会では、そのオバマにスピーチの機会が与えられました。

 まだ全米では無名の存在でしたが、民主党陣営では早くも「希望の星」と見られていて、噂の「希望の星」は、一体どんな青年政治家なのだろうと品定めに行ってみたんです。民主党大会では大物が次々に壇上に上がるのですが、オバマはたった一人でスピーチの練習をしていたのが印象的でした。

清野:オバマさんをご覧になった時、彼は「来る」と思いました?

手嶋:えもいわれぬオーラを放っていましたね。その後、彼はイリノイ州選出の上院議員となりました。米国議会には議員会館と議事堂を結ぶ、トロッコのような議員とスタッフ、記者専用の乗り物があるのですが、たまたま二人だけで乗り合わせたことがあります。

 「大会でスピーチの練習風景を見ていました」と話したところ、「党の大立者はみな立派なスピーチライターがいたのだけれど、自分は一人で草稿を用意しなければいけなかったんだ」と思い出話をしてくれました。

清野:好感をかもしますねえ。手嶋さんは、トランプさんとはお会いになったことはありますか。

手嶋:いいえ、トランプ・カジノには行ったことがありますが(笑)。

ブッシュ親子は、どちらも「とてもいい人」でした

清野:ブッシュ親子はどうですか。

手嶋:この二人は、ホワイトハウスで直接担当していましたから、その素顔はよく知っています。仕事ですから、ブッシュ大統領には、親子ともインタビューや、サシで質問をしたことはありますよ。

手嶋 龍一(てしま・りゅういち)
NHKの政治部記者として首相官邸、外務省、自民党を担当。ワシントン特派員となり、冷戦の終焉、湾岸戦争を取材。ハーバード大学CFIA・国際問題研究所に招聘された後、ドイツのボン支局長を経て、ワシントン支局長を8年間務める。2001年9.11の同時多発テロ事件では11日間の昼夜連続の中継放送を担った。2005年NHKから独立し、日本で初めてのインテリジェンス小説『ウルトラ・ダラー』(新潮社)を発表。姉妹篇『スギハラ・ダラー』と合わせ50万部のベストセラーに。近著に『汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師-インテリジェンス畸人伝』(マガジンハウス)。最新刊は、主要国が少数の政治指導者に強大な決定権を委ねる危うさを警告した『独裁の宴-世界の歪みを読み解く』(中公新書ラクレ・佐藤優氏と共著)。現在は、大学や外交研究機関で外交・安全保障を中心に後進の指導に取り組む。

清野:イラク戦争に突き進んだブッシュ(子)大統領はという人は、どんな方でしたか?

手嶋:日本での世評は散々なようですが、個人としては、とても親切ないい人でしたよ。だからといって、僕らは批判を控えたりはしませんでしたが。

 ブッシュ大統領に単独インタビューした時ですが、日本時間の朝7時のニュースの直前の時間帯で、大統領が遅れてきたら大変だ、と心配しました。補佐官にそう伝えると「うちのボスはクリントンとは違って、約束の時間は必ず守る」との返事で、実際にその通りでした。

清野:へえ。

コメント12件コメント/レビュー

それにしも、北朝鮮に往来していた政治家も坊さんもいたのに、インテリジェンスがないばかりに、米朝会談で、置いてけぼりにされとオタオタしている姿は、笑うに笑えません。(2018/03/27 15:09)

オススメ情報

「テッシー先生×キヨノの直近・現代史入門」のバックナンバー

一覧

「二人の“ライス”が犯した致命的なミス」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

それにしも、北朝鮮に往来していた政治家も坊さんもいたのに、インテリジェンスがないばかりに、米朝会談で、置いてけぼりにされとオタオタしている姿は、笑うに笑えません。(2018/03/27 15:09)

>あまりにもエリート、あまりにも秀才すぎて、北朝鮮やビン・ラディンのようなタイプの行動原理が理解出来なかったんですかね

そうなんですよねえ。頭の良い人って「相手も自分と同じ思考をし(=合理的に考える、落とし所を理解する)行動するはずだ」と思い込んで目の前で起こっている現象を無視することが往々にしてあるような気がします。(2018/03/27 10:17)

連載2回目まではどうでも良い話を延々と聞かされるシリーズかと思いました。
第三回目から突然中身が濃くなって唖然としています。
昔のテレビ番組で筆者が「それ以上喋ると命が危ない・・・」と話されていました。
何を格好つけているのかと思いましたが、本当の話でした。
オバマの対中国対応が生温く、南シナ海での中国の軍事基地建設を放置していたのは実に不思議な光景でした。
「航行の自由作戦」とか言っても駆逐艦を一隻だけ派遣して何をやっているのか!と思いました。

クリントンが大統領になっていたら大変なことになっていたと思います。
次回も期待します。(2018/03/26 21:44)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

外交において個人プレーで短期的な成果を手にしようというのは交渉相手の術中にはまり、うまくいかないものです。

齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官