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「旅」は学校を休ませてでも行かせろ

澤田秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長

2018年4月25日(水)

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(日経ビジネス2018年2月5日号より転載)

近い将来、AI(人工知能)が多くの職を奪う可能性が指摘されている。 そうした時代を生きる子供たちには、これからどんな教育をすべきなのか。リーダーたちがAI時代の教育論を語る新連載。第1回は澤田秀雄氏だ。

(写真=竹井 俊晴 )
Profile
1951年 大阪生まれ。実家は菓子の製造卸を営んでいた
66年 大阪市立生野工業高校に入学。紀伊半島一周や北海道を旅する*1
73年 独マインツ大学に留学。50カ国を旅したほか、日本人出張者向けのツアービジネスを手掛ける*2
76年 ビルマ(現ミャンマー)で肝炎にかかり、生死の境をさまよう
80年 エイチ・アイ・エスの前身となるインターナショナルツアーズを立ち上げる*3
96年 スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)を設立
2010年 ハウステンボスを買収し、社長に
18年 約3カ月間、海外を視察の予定
*1
*2
*3

 今回、日経ビジネスの「AI(人工知能)時代の教育論」という連載をお受けするにあたり、まずは私自身の近況からお話しします。なぜなら、このテーマを語る上では、非常に重要なことだと思うからです。

  私は今年3月から、エイチ・アイ・エス(HIS)グループの経営の視野を広げるために、3カ月間ぐらいの予定で視察を兼ねて海外に1人で出かけます。昨年末、あるインタビューでこの話をしたところ、「一人旅に出る」と書かれて誤解を招きました。会長兼社長の私が、経営をほったらかしにして1人で旅に出るのかと。

 驚かれた方もいらっしゃるようですが、ご心配には及びません。訪問先では現地スタッフが対応してくれるので安全ですし、投資家や社員、お客様にはご迷惑をかけません。会社の経営会議にはインターネットなどを使って遠隔で参加し、コミュニケーションはいつでも取れるようにしておきます。それに、社内には経営を任せられる人材が数多く育ってきているので、日々の経営には問題はありません。

 むしろ今、私がすべきことは、劇的 に変化し始めた世界をこの目で確かめ、 視野を広げることだと考えています。経営者として、自分の原点である「旅」をして、もう一度この目で今の世界を見てみたい。そのために、あえて全世界を視察する時間を作ることにしました。

 アフリカや中東など、若かった時に 訪れた場所に行けば、その変化に驚か されるでしょう。その土地の景観も人 の暮らしも、まるで変わっている国も あるでしょう。その変化を自分自身で 体験することが、今後の経営には不可欠だと考えています。

 デジタル技術が急速に進歩したことで、私たちはインターネット上でどんな情報も簡単に手に入れることができるようになりました。日本に居ながらにして、経営をしていくため必要な情報の多くは手に入るでしょう。

 しかし、そうした情報は、誰もが手 に入れることができるものです。はたして、そうした情報だけを頼りにして、 他人と違う視点で新しい時代を切り開くサービスを生み出せるでしょうか。 私がこのビジネスを始めるきっかけが 一人旅だったように、自分自身が実際 に世界を旅し、世界の変化をこの目で 見て、肌で触れることが、AI時代に誰 にも負けない事業を生み出す上で欠か せないと思っています。

一人旅が人間の器を大きくする

 教育も同じです。蓄積された知識から何かを導き出す能力は今後、AIが人間を上回るかもしれません。知識を詰め込む教育だけでは、AI時代を生き抜けないのは明らかです。私たちは、教育のあり方を、詰め込み型から新しいことを発想できるようなものに、徐々に変えていかなければなりません。それは、誰もが同意するところでしょう。

コメント19件コメント/レビュー

NBOのコメント欄にもヤフ○メかと思わせるようなネガティブなコメントが増えてきたことを憂慮する。(2018/06/06 17:06)

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「「旅」は学校を休ませてでも行かせろ」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。2018年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

NBOのコメント欄にもヤフ○メかと思わせるようなネガティブなコメントが増えてきたことを憂慮する。(2018/06/06 17:06)

韓国では義務教育の学校を休ませて旅行に連れて行っても、旅行で学んだことについてレポートを出せば出席したものと取り扱われると聞いたことがあります。このような制度が日本にもあるといいですね。というか、澤田氏にはそういう制度が日本にもできるようロビーして欲しいです。(2018/04/27 13:14)

国内旅行すらろくに行かない人達に海外旅行に行けと言っても。。。例え行ってもハワイあたりじゃ、下手すりゃ異文化体験すらせずに帰って来るだけです(ハワイは良い所ですが)。
また団体(ツアー)の海外旅行に参加するくらいなら、国内を一人旅した方がいろいろな体験が出来ると思います。国内のことも良く知らずに海外だけ行っても、本当の違いは分からないと思います。(2018/04/27 09:40)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官