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「復帰したい」、針治療、整体…執念のリハビリ

医療もリハビリ技術もまだまだ発展途上だ

2018年2月6日(火)

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一般に考えられている以上にリハビリは難しい。必死で取り組んでも、思うように成果があがらず一喜一憂することもあった。※写真はイメージです(写真:rdonar/123RF)

「回復期」に集中的なリハビリで効果を最大化

 最近、初台リハビリテーション病院(東京都渋谷区)のテレビでの露出がやたらに目につくものだから、この連載の中で触れるのも、宣伝臭い感じがしてはばかられるのだが、3年前に実際に入院していた病院だからお許し願いたい。

 初台リハビリテーション病院が優れた病院であることは間違いない。だが完全無欠な病院などあろうはずもなく、リハビリに対する考え方そのものに疑問を感じることも少なくない。初台といえばハードワークが売り物だ。365日、1日も休まず、厳しいリハビリをする。それは脳梗塞による麻痺症状の急速な改善が期待される「回復期」と呼ばれる3カ月間に、集中的にリハビリをすることで、効果を最大限引き出そうと考えているからに他ならない。

 そのためにリハビリスタッフの人数も充実しているし、1人の患者に対して医師や看護師、ケアワーカーなどがチームを組んで対応する見事なシステムを備えてもいる。人にもよるが、1日も早い社会復帰を切望していた私にはハードワーク・オンリーの初台のリハビリはうってつけだった。自主トレも含め、ストイックに全力でリハビリに取り組んだ。

「休息」という発想は皆無だった

 当たり前のことだが、1日も休まず、手抜きもせず、ひたすらリハビリをやり続ければ私も疲労困憊してしまう。それを見かねた看護師が「やりすぎだ」とリハビリスタッフに抗議したこともあったし、リハビリの合間にはベッドで横になって休息しろと言われたこともしばしばあった。しかし理学療法士や作業療法士たちには「休息」という発想は皆無だった。限られた時間内にできる限りのことをやることが、自分に与えられたミッションだと信じこんでいるようだった。

 私はそのリハビリのハードさを批判しているわけではない。繰り返すが私にはそれが合っていたし、望んでもいたことだったので、個人的にはありがたかった。しかしハードワークは休息とセットで初めて効果を発揮する。

コメント7件コメント/レビュー

私の学んだ日本伝統医学研修センターでは、脳梗塞や乳がん切除後の拘縮に対して、運動鍼という方法を教えています。拘縮した筋肉に鍼をして緩めつつ、動かすことで関節可動域が大幅に向上します。今年度からは、医療機関との連携を目指した研修も立ち上がったので、接する機会も増えると思います。
脳出血も含めて、脳卒中患者に対する治療は、古くからの鍼灸の対象だったので、効果的な方法として普及していると思ったのですが、意外と知られていないのだと逆に知りました。(2018/06/09 10:37)

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「「復帰したい」、針治療、整体…執念のリハビリ」の著者

財部 誠一

財部 誠一(たからべ・せいいち)

経済ジャーナリスト

1980年、慶應義塾大学を卒業し野村證券入社。出版社勤務を経て、1986年からフリーランスジャーナリスト。BSイレブンの「財部誠一の『異見拝察』」などTVやラジオで幅広く活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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私の学んだ日本伝統医学研修センターでは、脳梗塞や乳がん切除後の拘縮に対して、運動鍼という方法を教えています。拘縮した筋肉に鍼をして緩めつつ、動かすことで関節可動域が大幅に向上します。今年度からは、医療機関との連携を目指した研修も立ち上がったので、接する機会も増えると思います。
脳出血も含めて、脳卒中患者に対する治療は、古くからの鍼灸の対象だったので、効果的な方法として普及していると思ったのですが、意外と知られていないのだと逆に知りました。(2018/06/09 10:37)

財部誠一氏の娘さんは、私の娘が幼稚園に行っていたとき、同じ幼稚園にいました。TVの経済番組に出演されていて、幼稚園のお友達のお父さんが出ているといった視点で見ていたことを思い出していました。今回、脳梗塞を発症し、リハビリをされ社会復帰されたことをこの記事で知りました。闘病生活をしながらも経済評論家だけでなく、医事評論家としても活躍できるものだなあと感じ入りました。特に厚生官僚の通達(裸足厳禁)が現場を知らず出されていることを看過している点は見事です。またご自身の療養生活を通じて、現代の病院経営の問題点も抽出されていると思います。少子高齢化で高齢者医療費が増加していく世の中ですが、この記事が何か警鐘を発しているように感じます。(2018/02/12 11:48)

医師から頼まれて、脳梗塞退院後の患者の指導をしているヨーガ療法士です。
これまで、トラウマ、幻覚、恐怖心などを、呼吸法や瞑想により、自分が作り出したものとみて克服すること、受け入れることが出来るようになってきています。
今回の財部さんや担当整体師山下さんの文章を本人にも読んで貰い、力になりました。
歩行、マヒの反対の手の動きを習うこと、日常生活の動きを広げることなどはこれまでやってきており「私と同じ」と読んでいたのですが、財部さんの努力が大きいこと、次々目標を立てて効果を出していくチャレンジ精神は参考になりました。
また、拘縮した部分をほぐすと効果があること、痛くても行って効果を上げる話は、大いに参考になりました。これまで痛いからとやっていなかったのです。動く方の手でマヒした側の手足を自分でほぐすことを始めました。
私の看ている方は、財部さんにない「しびれ」に苦しんで。低気圧がくるとひどくなります。「しびれ」はネットで探しても対処法がみつかっていません。有名人でなくていいですから、しびれへの対処の経験談を期待します。(2018/02/10 10:00)

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齋木 昭隆 三菱商事取締役・元外務次官