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テニスの「ビッグデータ革命」、名コーチの本音

SAPが仕掛けるスポーツ×IT最前線(下)

2018年2月22日(木)

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世界ランキング12位(2018年2月上旬時点)のジョアンナ・コンタ選手(右)を指導するトップコーチ、ウィム・フィセッテ氏(左)。最近はSAP社が開発したアプリを導入したモバイル端末をコートに持ち込み、パフォーマンスデータを基にアドバイスを行っている。(写真:ロイター/アフロ)

 スポーツ界の中でも最もデータ活用が進んでいる競技の一つと言える、女子プロテニス。競技団体であるWTA(女子テニス協会)は2015年シーズン、「オンコートコーチング」(1セットにつき1回、ゲーム間ないしセット間にコーチがコート内に入って選手に指示できる仕組み)において、コーチがiPadを使って試合のデータのリアルタイム分析を選手に見せながら、戦術や修正点についてアドバイスすることを認めた。

 アプリの開発を担当したのは、ドイツのIT(情報技術)大手のSAP社だ。同社の担当者は、WTAのツアーに3年という長期間帯同し、選手やコーチの意見を参考にしてアプリを作り上げた。

オンコートコーチングで使えるデータのリアルタイム分析アプリ「SAP Tennis Analytics for Coaches」の画面。データは、2017年9月の東レ パン パシフィックオープンでの尾﨑 里紗選手のもの

 試合前にデータを分析して戦術を練ったり、試合後にデータを見てプレーを振り返ることは他の競技でも珍しくない。しかし、試合中にリアルタイム分析にアクセスできるとなると、それが許されている競技は少ない。オンコートコーチングによって試合の流れが大きく変わる可能性があり、それに賛同しない選手やコーチもいるからだ。「拮抗した試合を増やして面白くすることを目的」とした、WTAの大きな決断だったと言える。

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「テニスの「ビッグデータ革命」、名コーチの本音」の著者

内田 泰

内田 泰(うちだ・やすし)

日経 xTECH 副編集長

日経BP社入社後、米シリコンバレー支局勤務、日経エレクトロニクス副編集長、Tech-On!編集長、日本経済新聞社 電子報道部勤務などを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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