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体操の採点を自動化、東京五輪で実用化目指す

富士通が開発 技の高度化に対応し、誤審“撲滅”へ

2017年10月28日(土)

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世界体操の女子種目別・床運動で、日本人初の金メダルを獲得した村上茉愛選手 (写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 女子の床運動で村上茉愛選手が日本人として初の金メダル。“ひねり王子”の愛称で親しまれる白井健三選手が男子の跳馬と床で金メダル、個人総合で銅メダル──。日本選手の活躍で幕を閉じた、カナダで開催された「第47回世界体操競技選手権大会」(2017年10月2日~8日)。その舞台裏では、富士通が開発を進めている「採点支援システム」の実用化を目的として、国際大会の競技会で初めて自動採点のためのデータを取得していた。

 富士通は、体操や新体操などの競技を統括する国際体操連盟(FIG)と、体操競技における審判の採点支援システムの実用化に共同で取り組むことで合意している。今回のデータ取得は、その合意を受けたものだ。

 体操競技では白井選手のひねりに代表されるように技の高度化が進んでおり、もはやトップクラスの審判といえども肉眼で常に正確な判定を下すのが難しい状況に直面している。そこで採点支援システムを導入することで、公平・正確な判定を実現するのがFIGと富士通の目標である。

 実はこの採点支援システムは、体操競技、いや、すべての採点型競技にとって“革命”とも言える技術だ。

採点支援システムの審判用画面例。「正面支持」の姿勢においてあん馬に対する体の角度を自動的に算出(画像提供:富士通)

選手に対し、1秒間に230万点のパルス状レーザー光を発射

 富士通が開発を進めているのは、富士通研究所がもともと自動車向けに開発を進めていた「3Dレーザーセンサー」と、リハビリ向けに開発していた骨格認識ソフトを融合させた技術。具体的には、選手に向かって1秒間に230万点という細かいパルス状のレーザー光を発射し、反射光を検出して対象までの距離を算出。そこから骨格の位置を推定して手足の位置や関節の曲がり具合などを導き出し、体操競技の動きをデータベース化した「技の辞書」と照合して採点するシステムである。

コメント4件コメント/レビュー

●テニス・バレーボールのようなボールの落下点でイン・アウトを判定するだけなら、機械に任せて問題ないし、誰も文句言わないでしょう。 明確な線が引かれていない空中の通過点を判断する野球のストライク判定も、機械が絶対的制度で判定してくれるなら、それはそれでいいかもしれない(ただ、グレッグ・マダックスみたいに、微妙な球を投げ、審判のストライク判断を広げていくような駆け引きはできなくなりますね) ●でも採点競技は難しいですね。この記事にある体操競技のように全てに技・フォームに点数をつけられればいいですが、シンクロやフィギュアはどうでしょう。 ●技の難易度だけではなく、観客の心に訴える芸術性が必要な競技をAIが判定できるようになれば凄いのですが。(2017/10/30 18:10)

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「体操の採点を自動化、東京五輪で実用化目指す」の著者

内田 泰

内田 泰(うちだ・やすし)

日経 xTECH 副編集長

日経BP社入社後、米シリコンバレー支局勤務、日経エレクトロニクス副編集長、Tech-On!編集長、日本経済新聞社 電子報道部勤務などを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

●テニス・バレーボールのようなボールの落下点でイン・アウトを判定するだけなら、機械に任せて問題ないし、誰も文句言わないでしょう。 明確な線が引かれていない空中の通過点を判断する野球のストライク判定も、機械が絶対的制度で判定してくれるなら、それはそれでいいかもしれない(ただ、グレッグ・マダックスみたいに、微妙な球を投げ、審判のストライク判断を広げていくような駆け引きはできなくなりますね) ●でも採点競技は難しいですね。この記事にある体操競技のように全てに技・フォームに点数をつけられればいいですが、シンクロやフィギュアはどうでしょう。 ●技の難易度だけではなく、観客の心に訴える芸術性が必要な競技をAIが判定できるようになれば凄いのですが。(2017/10/30 18:10)

「残された時間は2年」の段階で、未だに実用化されていない装置を五輪本番でいきなり採用する事は難しいだろう。遅くとも1年前には国際大会で「十分実用に耐え得る」レベルである事を実証しなければならない。人が採点する競技は、開催国や審判を送り込んだ国の選手が「依怙贔屓」される問題が解消出来るなら是非とも推進して欲しいものだ。「依怙贔屓」は審判の出身国選手の判定に手心を加えたり、特定国から賄賂、または厚遇を受けるなどの見返りとしてのものもある。実現すれば、装置は協議会で使われるだけでなく、普段の練習でも取り入れられる様になり、需要の底上げもされる。ただ、「芸術点」までもが機械で判定される様になると、採点される選手の気持ちはどの様に変化するのだろうか?実用化後には是非とも聞いてみたいものだ。(2017/10/30 09:34)

フィギュアスケートも、誤審というより、特定の選手だけ得点に下駄を履かせているような判定がありましたからね。体操と違って測定しなきゃならない領域が広いので難しいでしょうが、応用範囲はまだまだ広くなるでしょう。(2017/10/30 08:20)

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