• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

介護食でも、トンカツの見た目と味を諦めない!

「希望のごはん」の主役、ふわふわシート肉のつくりかた

  • Curiko .

バックナンバー

[1/5ページ]

2017年7月26日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ガンで、噛む力に障がいを負ったご主人・アキオさんのために、妻で料理研究家のクリコさんは「食欲をそそる流動食作り」に挑み、介護食とは思えないほど「おいしそう」な料理を次々と生み出しました。その奮闘ぶりをお伝えした「ダンナが、ガンになりまして」連載が、ついに単行本化。こちらは、それを記念しましての番外連載です。

 「見た目はおいしそうだけど、そうは言っても介護食なんだから、実際食べてみたらどうなの? 作るのは難しいのでは?」という疑問にお答えするべく、料理初心者の編集Yが介護食作りに挑戦します。(助っ人編集F)

(前回「枝豆のポタージュ・後編」から読む

クリコ:今回は「ふわふわ豚シート肉のトンカツ」を作ります。

編集Y:介護食でトンカツ、というのが衝撃的でした。

助っ人F:しかも箸ですっと切れるやわらかさだなんて、初めて見た時はビックリしました。これ、ホントに介護食なの?と。

クリコさんが作った「ふわふわ豚シート肉のトンカツ」。書店さんのPOPにも使っていただく予定です!

クリコ:はい。アキオはお肉大好き、揚げ物大好き。なのに、手術後は粗くフードプロセッサーにかけた肉料理しか食べられなくなってしまった。でも、どうにかしてトンカツを「ソレとわかる形で」食べさせてあげたかったんです。

編集Y:料理の見た目にこだわられた。誰が見ても「トンカツ」にしたかった、と。

クリコ:口の中の手術の傷が治ってきて、お肉もやわらかければ食べられるとわかり(連載「ガンで噛めない夫に、愛の『すき焼き』を♪」)、「何とかお肉をものすごくやわらかにする方法はないだろうか?」と、ずっと考えていました。

 そんな時、有名な「とんかつまい泉」のヒレかつサンドのやわらかさの秘密を思い出したんです。あのやわらかさは、「肉の繊維を徹底的に断ち切ってから、とんかつの形に作っているから」というテレビ番組を見たことがあって。それなら、もともと肉の繊維が断ち切られているひき肉に、大和芋とお豆腐を混ぜて、やわらかい肉ダネを作ったらどうか。そしてその肉ダネを薄切り肉のようなシート状に成形してみよう、と。

助っ人F:そうして生まれたのが「ふわふわシート肉」でした。

こちらは鶏ひき肉で作った「ふわふわ鶏シート肉」を加熱したもの。棒状に切って、ごまダレをかければ「ふわふわ鶏シート肉のバンバンジー」になる。

クリコ:流動状の肉ダネを、長方形のシート状にラップで包んで加熱すると、こんな形になります。一見、普通のお肉を加熱したように見えますが、ひき肉に大和芋、お豆腐を混ぜてあるので、実はとーってもやわらかいんです。

 初めは鶏肉で作りましたが、豚肉や牛豚バージョンも作りました。これを使えば、「見た目にお肉らしい料理」を作れます。こんなの↓とか!

左は「ふわふわ鶏シート肉のバンバンジー」、右は「ふわふわ牛豚シート肉の焼肉」。何度も言うけど「コレって介護食?」。おいしそう!
泣けて、笑えて、生きる力が湧いてくる。
充実のレシピ、ハウツーを大幅加筆!

「この連載は仕事中に読めないのが難点。泣けてくるから。」

「お互いを思いやる優しさや、いつでも楽しさや幸せを共有するお二人の話に、会社なので毎回泣くのを堪えるのが大変でした。」

「命が輝くスーパー連載、有難うございました!」

「深い悲しみを表に出さない文章に、クリコさんの素敵なお人柄を感じました。私も主人を今まで以上に大切にします。」

「本連載は確かに最終回を迎えましたが、アキオさんクリコさんの史上最強ラブラブ物語が身を結ぶのは、まだまだこれからです!」

「食べることは生きること!胸に刻みました。」

「毎回、毎回、読むたびに涙が、ちょちょぎれました。
このばか甘カップル羨まし過ぎる。」

 連載中はたくさんの暖かいコメントをありがとうございました。「日経ビジネスが…介護料理の本?」と言われつつ、応援を力に、ついに単行本になりました。書籍名は『希望のごはん』。クリコさんの「食べることは、生きること」という言葉の意味を、そのままタイトルに取りました。

 もちろん、ただ連載を本にまとめただけではありません。エピソードのブラッシュアップはもちろん、33の人気メニューをフルカラーでレシピ紹介。食材の柔らかさの見立て方、万一の誤嚥や窒息の避け方など、実践でつかんだ介護食のノウハウも、担当編集者が「これじゃもう一冊作るのと同じ」と悲鳴を上げるほど満載です。

 家族と食と仕事への愛情が見えてくるエッセイとして、介護食のハウツー本として、そして何よりバカップル本として、お楽しみ頂ければ幸いです。

コメント1件コメント/レビュー

クリコさんという方の能力の高さには感服します。
きっとどのような仕事でも良い成果を出す方なのでしょうね。
その能力がダンナさんの介護に発揮された結果は、お二人の間だけごく個人的なことに留まらず、世の中の多くの介護に携わる人々にも役立つ大きな成果としてこのように紹介されることはとても喜ばしいことです。(2017/07/26 12:53)

オススメ情報

「ダンナが、ガンになりまして」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

クリコさんという方の能力の高さには感服します。
きっとどのような仕事でも良い成果を出す方なのでしょうね。
その能力がダンナさんの介護に発揮された結果は、お二人の間だけごく個人的なことに留まらず、世の中の多くの介護に携わる人々にも役立つ大きな成果としてこのように紹介されることはとても喜ばしいことです。(2017/07/26 12:53)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

社員への投資は「知恵の原価」であると考えています。

森 雅彦 DMG森精機社長